『仮面ライダードライブ』第21話「不揃いの死者たちはなにを語るのか」

同時多発死体遺棄事件の被害者がロイミュードにコピーされた人間たちであるという今回の事件についても(目的はシフトカーの奪取で、複数の遺体が同時多発的に見つかればシフトカーが分散されるだろうというメディックの作戦はおもしろい。これぞ“策士”と呼ぶに相応しい作戦だよブレンさん!w)(でもこういう事件の時ぐらいは課長にシリアス演技させればいいのに・・・)、対ハート様用に作ったはずのデットヒートがメディックにちょちょいっと改造されたチェイスに敵わずベルトさん自身もよくわかってないタイプフォーミュラ投入ってもうパワーバランスがわからないよ・・・・・・についても次回の後編待ちとして、とにかく究ちゃんがロイミュードがコピーする人間を探す手段でありその痕跡=『証拠』を見つけるという究ちゃんならではの働きを見せたことと、そのキッカケを与えてくれたのが072さんだったという事実だけでまんぞくです。
で、ブレンさんがチェイスに与えた『一滴』はチェイスの記憶に作用するものでしょうが、ふと疑問に思ったんだけどプロトドライブ時代のチェイスって霧子に何か特別な感情を抱いていたのかね?。当時のチェイスは「人間を守る」ために戦っていたんであって、助けられた霧子にとっちゃチェイスは命の恩人であり王子様みたいなもんでしょうがチェイスにしてみりゃ霧子は助けた(守った)人間の一人でしかないんじゃないかなーとか思ったんだけど。「お前が助けた霧子が巻き添えになっても平気なのか!?」と進ノ介に言われた瞬間示したチェイスの反応は「お前が助けた」に対してなのか「霧子」に対してなのか。そこはっきりしてほしいような。
・・・まぁドラマなんで、そこは普通に「霧子」だから(霧子に対してのみ)でしょうが、であればブレンさんはどこまでそれを理解しているのかと。つまりチェイスにとって“特別な存在(女)”がいることを見抜いてて、そこをピンポイントで狙った祝福の一滴なのかと。いろいろと抜けてるところも多いブレンさんだけど、そういう方面について(だけ)は敏感なブレンさんがいいのでぜんぶお見通しの方向でお願いしたく。
というわけで、ブレンさんの仕込みがどう発動するのか、それによってはチェイス退場もしくは完全寝返りもあり得ると思うんで(逆に仕込みがバレてハート様に超怒られるってこともあり得るけどw)、今後の鍵はブレンさんということですねっ!!。
それはそうとして、
ロイミュード撲滅主義の剛がハート様を相手に相当なピンチだってのに進兄さんがもっとヤバイと察するや否やデッドヒートを進兄さんへ届ける男気・・・でいいのかなぁ?カッコいいところを見せたのに対し、弟が下手したら生命の危機だというのに好きな男(注:人間ではない)を撃つのを躊躇う姉。
ハート様の意志であり意向にそうことだけを考え空回り気味だけど自分に出来る最大限の努力をするブレンさんに対し、ハート様に平気で嘘をつくメディック。
この構図に女の性を見て取ってしまうのはわたしも女だからだろうか。

『花燃ゆ』第10回「躍動!松下村塾」

富永先生が完全なるマスコット状態(笑)。
酔って若者にいい声で絡む超迷惑な周布様も可愛かった(笑)。
あと明倫塾VS松下村塾を見ながら「なにこのクローズ(笑)」と作品名指定でツッこむうちのママンさすがすぎ(笑)。
今回は同じこと考え自分を訪ねてきた久坂と高杉相手に説教というサービスシーンを経てたかお伊之助がなんかうまいことまとめてくれたっぽいのでよかったです。大河ドラマ的にはよくないけどたかおファン的には。
伊之助の立ち位置がどうもよく分からなかったんだけど、踊る〜でいう室井さんのようなものなのかな?とか思ったらなんかスッキリしたし。
ていうか寅次郎のために敵に従ってる振りをする伊之助とかよくよく考えたらなかなかですよね。ええ。
それなのに寅次郎のためにという伊之助の想いは塾生たちの会話の種にされた挙句お団子によって遮られてしまうという。この報われない感っ!!。
そして誰がどうみたってそうであることが明らかなのに、少し程度の疑いしかもたない椋梨様は長州編におけるラスボスなのかと思いきやほんと学園ドラマの教頭みたいなものですよね(でもわたしの知識だと椋梨様のおかげでテロリストの巣窟状態に見られてた長州が潰れなかったってぐらいの人なんだけど)。
でもキレ者椋梨様をも操縦してしまうのがたかお伊之助であると思えばこれもまた萌えネタです。結構悪い顔でニヤリしてたし。
そういう意味では酔っ払い周布様と共にやってきた(ここで顔見せ)のが松下村塾と「死闘を繰り広げる」長井雅楽ってのも、椋梨と長井の間に入る周布様を妄想させますし!。
自家発電スキルが鍛えられるわー。


瀬戸くん見ると未だに胸が苦しくなるんだけど、このままの状態がいつまで続くのかと、このままの状態が池田屋まで続いたら自分のメンタルが心配すぎる・・・。

月村 了衛『機龍警察 自爆条項』

機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)

機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)

これほんっとに面白い。
今回は世界中の裏社会に通じる「死神」のコードネームを持つ元IRFのテロリスト、龍機兵の搭乗者であるライザが主役の物語で、どのような環境で育ちなぜテロリストになったのかというライザの生い立ち・背景を描いた過去編と、現在進行形で起きている(起こされようとしている)事件の捜査が並行して描かれるのですが、二つの物語はまったくの別次元なんですよ。夏川と由紀谷が自分達が追う国際的テロリスト、それからライザについて考えたときに、二人が関係しているとされる北アイルランドで起きたテロ事件について当時の自分達にとっては別世界の話でしかなくて実感がわかないと言いあうんだけど、ほんとその通りなんですよね。ライザの過去はあまりにも別次元の話すぎる。でも「別の話」ではないんですよ。同じ警察という組織に属する者なのに、仲間である警察官たちから憎悪の感情をぶつけられる特捜部の中で、その特捜の捜査員たちからさらに疎まれる三人の搭乗者がなぜ現在の立場に自分を置いているのか、そこに繋がる話なのでぜんぜん別の話じゃない。
そして最後に明らかになる搭乗者が彼らでなければならない理由。タイトルでもあるその四文字が発せられた瞬間のカタルシスといったら!!。
さらに大半の捜査員にとっては実感がわかない別次元の話であるテロに直接関わり合いがある緑の存在。ライザが主役であるならばそこに緑の物語が絡むのは必要不可欠であるわけですが、そこを緑自身ではなく緑の父親をファクターにしたこと。これがすばらしく効いてるんですよね。過去編も現在編も殺伐とした空気感であるなか、緑の父親を間に介するライザと緑の描写だけが情緒的で、救いなんです。
シリーズの縦軸である<敵>の関わり合いも今後への引きを含め絶妙なバランスで、今のところ文句なし!!。
・・・といいたいところではありますが、イケメン担当の由紀谷の顔を殴る(殴らせる)とかー!!!(しかしあのタイミングで席を外す由紀谷は女神に愛され過ぎだと思うの)。