『宇宙戦隊 キュウレンジャー』Space.39「ペルセウス座の大冒険」

前回とやってることは同じっちゃ同じなんだろうけど前回にも増して茶番感が凄まじいし、今この時期に2回続けてこのおちゃらけたノリは厳しすぎる・・・・・・(次回は見てから判断)。
スティンガーが元から歌キャラなら「俺には歌うことしかできない」でいいけど道化師にさせられてるからってだけじゃん?。道化師状態だから歌うことしかできず、だから歌ってチャンプを救いますってんなら最後まで道化師のまんま歌わせればいいのに途中で元に戻ってんじゃん。せめてチャンプが歌好きで歌を聴かせることで一瞬でも正気に戻るかもしれないとかさ、そういうことならわかるけど、ここでスティンガーが歌いチャンプが救われることになんの理由もないんだけどなんなのこれ。
司令がグダグダ言ってただけの前回に対しアントン博士の事情が明らかになりチャンプの暴走問題解決にアントン博士とチャンプとスティンガーの間に明確な敵対関係が出来たってんで内容の濃さとしては今回のほうがぜんぜん上であるはずなのにつまんないってかもう「酷いな」以外に言葉がないよ?。
つーか今回に限らずこれが一番問題なんだけど今なにをやってるのか今宇宙がどういう状態にあるのかがわかんないんだよ。アルマゲがいるという星に行こうとしたらバリア張ってあって近づけない→かつて3つのキュータマ使ってバリア破ってたというツルギの情報を基にそのキュータマを探すことに→前回のアレに今回のコレってな流れは理解してるけど、ジャークマターはキュウレンジャーがバリア撃破のためにキュータマを集めてることを知ってて阻止しようとしてるのか、そうでないのかどっちなの?。前回はジャークマターに乗っ取られた寺院の偉い人がエンプティキュータマとやらになんか注入してくれてたけど今回は宝箱から出てきたじゃん。宝箱に入ったこの“お宝”は誰がなんの目的で隠したの?。それから残り話数を考えるに必要なキュータマ3つ集めたらアルマゲんとこにもう一度行ってバリア破って最終決戦ってことになるんだろうけど、今宇宙ってどんな状態なの?。なんだかんだでフクショーグンは倒したってことになるみたいだけど、でもアルマゲはいっぱいいるらしいから結局宇宙のほとんどはジャークマターに支配されたままなんですか?それとも半分ぐらいはキュウレンジャーによって解放されてるんですか?あとリベリオンって今どういう状態にある(どんな活動してる)んですか?。

『陸王』第6話

ニューイヤー駅伝のあの結果に対し「毛塚が不調で結果を出せなかった」ことが「怪我から復帰して区間賞を取った茂木」よりも話題というかもう全く扱いが違うと言っていい紙面だったことから判断するに、今の茂木ってニュースバリューのない選手だと思われてるってことなのか。例えば俺達の柏原さんぐらいの知名度のつもりで見てたんだけど、もし柏原さんが怪我あけで区間賞取ったら少なくともあんな扱いにはならないと思うから、そういう面では俺達の柏原さんには遠く及ばないレベルの選手だと。であればアトランティスがサクッと茂木を切り捨てたのも納得か。
で、前回のばーちょん大橋に続き今回は祝!結婚!とばかりに和田まーくん平瀬(日大出身とか芸コマw)がオイシイところを持っていくんだと思ってたのに、音尾琢真股間隠し芸が全部もっていきやがったwww。
そういうドラマならわかるけどこれそういうドラマじゃないじゃん?これみよがしに肩にタオル引っかけてから(股間はノーガードであることを強調)絶妙なカット割り&構図でもってそこを隠すとかまさかのところから剛速球飛んできて戸惑いまくったわw。たぶんすごい熱くてかっこいいこと言ってたんだろうけど全く頭に入ってこねーよww。
すっかりこはぜ屋贔屓になった大橋ですが、レース後の飲み会には混ざらないところがよいです。こはぜ屋贔屓だけど銀行員と顧客という関係は崩しません(でもプライベートで陸王買います)という大橋のままでいてください。

『新宿セブン』第7話

今回は新宿が舞台のドラマっぽかった。初回の感じだと全編こういう路線でいくんだと思ってたんで(それを期待してたんで)、ようやっと期待通りのドラマになりそうかな。
となるとどんどんと可哀想(だが可愛いw)な扱いになってる倫也くんがどういう立ち位置になるのか心配だけど楽しみ!。

スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』@新橋演舞場

観てる最中はそれが「特別なこと」だなんて思わないほど右近ルフィが安定していたのだなと猿之助さんの千穐楽挨拶を聞いて思ったわけですが、無事に幕が下りてほんとうによかった。
猿之助さんが事故に遭われてから暫くは観劇しながら頭の片隅には常に「危険と背中合わせ」という意識があって、そういう意味で派手な演出を心から楽しめたとは言い難かったりしたわけですが、いつからかわからないけどいつの間にかそんな意識はなくなってて、素直にワーキャー観られるようになってたことに千穐楽で気がついたぐらい、キャスト変更による影響を感じなくなってた。
それだけに、千穐楽公演のエースを見事助けたとジンベエに言われたルフィの「やった?やった?やったあああああああああああああああああ!!」はもうルフィというより右近くん自身の『ついにやりきった感』が溢れちゃったってな感じで胸が熱くなりました。星が浜で魂を取り戻したルフィとジンベエが抱擁するのも猿弥さんのほうが感極まってるように見えて、右近くん以下若手の頑張りが目立つし強く印象に残るけどそれは猿弥さんたち年長の役者が若手をしっかり支えてくれたからなんだよなと改めてそう感じさせられたし、またカーテンコールに登場した猿之助さんがスタッフを舞台上に呼んで讃えたことにあらわれていました。
それは兄を救おうとするルフィを後押しする仲間たちの構図と思いっきり合致してて、物語により一層の説得力を齎した。
猿之助ルフィは劇中で語られる「出会ったひと全てを巻き込む力」感があるのに対し右近ルフィは巻き込むというより「支えてあげたくなる」感があるんですよね。特に「俺一人じゃなんにもできない」というルフィの弱さは猿之助さんより右近くんのほうにより強く感じられるんだけど、それに加えて「市川猿之助の代役を務める」ことになった尾上右近という若い歌舞伎役者への期待と応援したい気持ちがあるわけで、もう完全にルフィ=尾上右近になってました。
と思うと右近くんをルフィとして若手主体の「麦わらの挑戦」という特別マチネ企画をやりたい、やらせたいと松竹に掛け合ったという猿之助さんの発案力であり実行力はさすがと言わざるを得ない。まさかこんなことを想定してのことではないでしょうがその企画があったからこそこうまですんなり公演を続行することができたわけで、これを先見の明というのはちょっと違うかもしれませんが、無事終わった今だからこそ言えるこの完璧なフォローを為し得たのは一重に猿之助さんの常に先のことを考える力とそして幸運によるところだよね。
それもこれも猿之助さんが千穐楽の舞台上に立つことができたから。猿之助さん自身が発する言葉を聞くことができたからそう思えるのです。
それも含め、なにもかもが奇跡のような公演だったのだと思う。
演舞場で2か月しっかり真ん中に立っていた尾上右近くん(千穐楽のカテコで猿之助さんに左手を掲げられ抱擁されたあと自らの頬に貼ってた傷跡シールを猿之助さんに貼るところに右近くんのクレバーさが見えたし、そんな右近くんだからこそ猿之助さんはルフィ役に抜擢したのだろう)、三役を務めた中村隼人くんと坂東新悟くん、そしてこの舞台の支柱で在りつづけた坂東巳之助さん(あれ?なんでわたし巳之助さんには「くん」づけできないんだろう?)。晴れ晴れしくそして誇らしげな顔で挨拶する四人の姿はわたしの宝物です。