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「ポーの一族」1〜5巻(フラワーコミックス版)

ポーの一族 文庫版 コミック 全3巻完結セット (小学館文庫)

ポーの一族 文庫版 コミック 全3巻完結セット (小学館文庫)

9/5の記事にポーの出会いを書いたけれど、長くなりそうなので、こちらに分配。(文書くのも構成も下手糞で…orz 更に後日何度も書き直してます)

改めて…ポーとの出会いは、友達の家で単行本2巻の「メリーベルと銀のばら」を読んで、すっかりはまった事から。しかし1巻はなく、ただ、姉が少女コミックを買っていた。←なぜに私は萩尾先生の漫画を読んでなかったのだ!と猛反省。
それで、姉の本棚、倉庫の廃品回収前の雑誌を漁り、あれこれ読みました。
しかし、「ポーの一族」と「小鳥の巣」部分?掲載の雑誌があったので、流れがよくわからず、単行本1巻が未読のせいだと思った。
つまり、未読の1巻→過去編な2巻「メリーベル」→3巻は「ポーの一族」、「小鳥」は同時収録?または4巻?なのだとばかり思っていた。
…未読の1巻ってナンダヨ!って、突っ込まないでね…
まあ、私なりに考えてたのです。
単行本をすぐに買いに行けばいいのですが、田舎なので小学校の近くの文房具屋兼本屋が単行本を少ししか置いてなかったのだ。私も校区から離れて一人で遠くに行けない!!それに、そう、あんまり金も無い子供だったのですよ。

しかし、わからないなりに「ポーの一族」は、アランが襲われた時に聖書を唱えるシーンとか、シーラが砂浜でクリフォードに会うあたりからラストまでの流れとか、印象的で壮大なものを感じ取りました。ただ、「小鳥の巣」は、当時多分よくわかってなかった気がする。子供な私にはなんだか小難しそうだったと思います。

それからすぐ、シリーズ後半が始まっていた。
それが「エヴァンズの遺書」!
リーベル好きな私には彼女が活躍するので楽しい。前編の美しい表紙(これ単行本には無いのね。パーフェクトセレクションで久しぶりに日の目を見た)に見惚れ、何度も読み返し、鞄に入れて学校へこっそり持っていったなぁ。…誰かに見せるわけではなく…手元に置きたかったのね…重いのに…こういう時だけ元気。
その後の「ペニーレイン」で、メリーベルが死んでいることになってて、びっくりした記憶がある。あ!そういや、「ポーの一族」で撃たれてたわ、と思い出した。相変わらずスカスカな脳みそに笑えるな(涙)「エヴァンズ」であんまりメリーベルが生き生きしてたから、ド忘れしてたわ。っていうか、急に話しが飛ぶ事にびっくりしたわ。
それで、過去1と過去2、回想中1、2というふうに話が飛ぶのだとその時は理解はした。
リーベル、やっぱり死んじゃったのと悲しくなりますが、リデルが登場し、可愛いのでそれはそれで、気に入りました。
その頃から私、ロリコン。ていうか少女趣味なんです。
アリスとかアンティックドールとか好きなんで、もう萩尾少女ワールドにどっぷりですよ。その後、宮崎アニメの少女へ移行…(^^;)ドップリ…
ああ、当時はリデルみたいに不思議な体験したいなぁなんて空想してました。
そして、ここで知らない聞き手のおじさんオービンさんが出てくるじゃないですか。誰?と思ったらその後、「ランプトン」、「ホームズの帽子」でオービンさんが再登場する。
悲劇は起こるけど、なんだろう、これは面白いよね。
空想の物語なのに、もしかしたら彼らは何処かにいて、今も生きているかもしれない…と、もしかしたら、この時間の中で私たちはこの物語の何処かに繋がってるんじゃないか…て、思わせる役割を持ってた気がする。

後はとにかく、「ホームズ」のタータンチェックエドガー可愛いとか(ちょっと近代!)、「一週間」のアランの可愛さ!!!とか。「ピカデリー」のオシャレな感じとか、ロンドンの香りとか、ロマンチックな世界満喫!できる作品たち。
あ、私はエドガーは少し冷たくて、恐いイメージだったので、近寄りがたい少年でした。
なので、どちらかというとアラン派。
といっても、[小鳥の巣」時点では、前述の通りまだ魅力がよくわかってなくって、あの「ランプトンは語る」で、シャーロットを助けれず落胆した顔が可哀想で可愛かったので、あれで唐突にアランにオチタと言って過言ではないw
↓落胆アランくんの図

姉はその後、別コミ勝手に卒業しちゃうんだが(涙)、やっと自分で自主的に買うのだと目覚めた。そしてそれは新作独り占めする喜びもあった。

そ、そして!
「エディス」が始まったのです。
が!

ん〜、なんかここから書くのまだ辛いです。
だって、アランアランで、頭回ってた頃だし。

ポーのシリーズとしてエンディングは素晴らしいし、あのランプトンの事故に絡め、エドガーの心情に、更にオービンさんの語りで終わるのも泣ける。
彼は生きているよね?何度も確認したんだけど…
とりあえず、エドガーは生きている?うん。
だから、きっとどこかで逢えるかもしれない…
そうね、また会えるかもしれない。
そんな考えを何度も繰り返して、アランもきっと生きているよね…と思ってます(><)
そして、この時から私らも彼らの思い出の時を止めたんだよな。

まさか…40年後に会えるとは考えもせず…

はてさて、その後、自分で単行本ぼちぼち揃えていったわけですが…
あの「ポーの一族」が1巻だと分った時は、改めてびっくりした。
別々に読むのじゃなく、俯瞰して読むのかと気がついた。おもしろいな〜思った。時間を超えて生きるバンパネラとも掛けていると思ったし。

でも、今になって、ネットで他の方の感想読んで、発表順に読むことに意味があると聞いて、なるほどと思った。お話の導入として[すきとおった銀の髪」があるのね。そして、「ポーの村」があり、「グレンスミスの日記」があり、不思議な伝説のような物語に誘うわけですね。更に、「ポーの一族]読む前か、後に「グレンスミス」のラストに気がつくかどうかも楽しいわけね。
なんだか私は随分遠回りしてたのかな〜と、つくづく思うのだが。
まあ、いろいろ後からいろんな発見があって楽しめるのがこの物語の魅力だと思う。

さて、改めて「小鳥の巣」を読み直すと、彼等の悪としての残酷さと対比して純粋さが際立って美しさを感じて、たまらないですね。キリアンの若さゆえの感受性とか痛くて好きだ。そんで、やはりこの頃の軽くて柔らかさや透明感がある絵がとても好き。
因みに「メリーベルと銀のばら」に書き足し部分*1があって、これも当時の絵が混じってて、その絵が気にいってたんだよな。
ああ、「小鳥の巣」のオープニングが映画みたいで素敵過ぎる〜!扉のエドとアランが可愛い素敵♪
駄目なアランとか堪らない。我が儘で俺様で駄目なキャラ好きなんです。
そして子供の頃はエドが苦手なんだったが、自分も歳とりましてwなんか今となってはエドが凄く好き!
アランビシバシ叩くのも、ツボですw参りましたじゃなくって!冷たく、意地悪かと思いきや、ふっと涙を流す暖かい面があり、この飴と鞭の使いっぷりに参ってしまいますわw「はるかな国の花や小鳥」でも、エドのラストの涙にやられたよ。

そんなわけで歳とってからでも、何度読んでも新鮮で、充実感があり凄いと思う。大好きな作品。私の心の中で常に特等席にある漫画だった。←今回の復活までダンボールに仕舞ったままだったのでは?とツッコミが聴こえるけどw

1巻から5巻という、今に思えば短い巻数なのに、子供だった時間には長く感じて、いまだにその影響を受けていることを感じる。
ていうか、再熱して気がついたが、ずっと萩尾先生の呪縛から逃れられなかったんだよなーー。漫画読んでると、どっか萩尾先生の漫画と比べてしまったり、この作家は萩尾先生っぽいとか思ったりする事が多いんだ。うーん、私だけ?

まだまだ語りつくせない気もするが、とりあえずこの辺で終わり。
皆様、新作が楽しみですね。

*1:中学で知り合った友達が当時の別コミを持っていた!