大犯土 (旧暦 弥生廿八日)

 ちょっと、まとめてみる。



※ 三種の神器……八咫鏡天叢雲剣八尺瓊勾玉

※ 三大美女……クレオパトラ楊貴妃小野小町
※ 日本三大美人……秋田美人、京美人、博多美人

※ 三大宗教……佛教、基督教、イスラム
※ 三聖人……釋迦、孔子、イエス
※ 三大奇跡……ルルド、ファティマ、グアダルーペ

※ 三大発明……火薬、羅針盤活版印刷

※ 日本三悪人……道鏡平将門足利尊氏
※ 三英傑……織田信長豊臣秀吉徳川家康
※ 御三家……尾張徳川、紀州徳川、水戸徳川

※ 世界三大料理……中華料理、仏蘭西料理、土耳古料理
※ 世界三大珍味……トリュフ、キャビア、フォアグラ
※ 日本三大珍味……このわた、からすみ、うに

※ 家電三種の神器……冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ
※ 新三種の神器(3C)……カラーテレビ、クーラー、自家用車

※ Big 3 ……ゼネラルモーターズ、フォード、クライスラー

※ 三大怪談……四谷怪談皿屋敷、牡丹燈籠

※ 三大怨霊……菅原道真平将門崇徳天皇
※ 三大妖怪……鬼、天狗、河童
※ 三名妖怪……酒呑童子玉藻前、大嶽丸
※ 三名狸……団三郎、芝右衛門、太三郎

※ 三大モンスター……吸血鬼、狼男、フランケン・シュタインの怪物

※ 三大SF作家……アイザック・アシモフアーサー・C・クラーク、ロバート・A・ハインライン
※ SF御三家……小松左京星新一筒井康隆

※ 三大名探偵……シャーロック・ホームズ、エルキュール・ポワロ、エラリー・クイーン
※ 日本三大名探偵……明智小五郎金田一耕助、神津恭介

※ 元祖御三家……橋幸夫舟木一夫西郷輝彦
※ 新御三家……野口五郎郷ひろみ西城秀樹

※ ビッグ3……ビートたけし明石家さんまタモリ

※ 三大ヒーロー……スーパーマンバットマンスパイダーマン
※ 三大特撮……ウルトラマン仮面ライダースーパー戦隊

※ UFO元年……モーリー島事件、ケネス・アーノルド事件、ロズウェル事件
※ 三大UFO事件……マンテル大尉事件、イースタン航空機事件、ゴーマン少尉事件
※ 日本三大UFO事件……甲府事件、介良事件、仁頃事件
※ 三大コンタクティー……ジョージ・アダムスキー、ビリー・マイヤー、クロード・ボリロン

※ 三大UMA……ネッシー、イエティ、ビッグフット



 ジャンル滅茶苦茶だが私は謝らない。

一粒万倍日、不成就日、博多どんたく (旧暦 弥生廿五日)

 シュロー一行&カブルー一行と別れて、ふたたび四人だけに……ならんかった、いろんな意味で。

 これも原作屈指の爆笑エピソードですわ♪

 ファリンによる兄さん自慢の伏線回収ですね。
「犬の鳴き真似が凄く上手い」
 ってドヤ顔のアレ。
 背景に流れる犬たちに、ちゃんと名前が付いてる♪
 あれ、ガイドブックに載ってるヤツだわ。

 シェイプシフターを九尾の狐ならぬ九尾の狸にするあたりが、九井さんのセンスです。
 一捻りすることで味が良くなるわけですね♪
 いや狸でしょ。尻尾丸いし、化かすのに葉っぱ使ってたし。
(※ 世間では狐も葉っぱってことになってるけど、実は狐が化けるときに使うのは髑髏なんだぞ。しかも、化かす相手の眉毛の本数を数えるのだ。だから「眉唾」という言葉がある。言葉の由来? それくらい考えてごらんな)

 偽物たちも決しててきとーでなく、誰の記憶による偽物かというところから一人ひとり、きちんと造形されています。
 早々に偽ライオス全員を隔離できたのは僥倖。つか実に判りやすい。異常にノッポさんは小柄なチルの視点、まんまファリンなのはマルシル視点、で目が変なのは……いやセンシ、あんたライオスのことそんなふうに見てたんかい(笑)。
 他の偽物は悩むところですが、一人だけ。あのケバくて「魔法使うわよっ」と脅してくるマルシルは、魔術嫌いなセンシの視点に違いなく。
 もう一人挙げるなら、もともと童顔なチルですが、さらに子供っぽいほっぺたのチルも、チルを子供扱いするセンシ視点。
 魔術書がお花畑のマルシルは……チル視点かなあ? ライオスは魔術師としてのマルシルを信頼してるから。
 こーゆーところは失礼ながら、あの手塚先生でも石ノ森さんでも、けもさんでも、偽物はひと山いくらで、てきとーに流しますよ絶対。
 この丁寧さが九井さんの作風であり魅力です。
 ちなみにオイラは全問正解できなかった。口惜しい(正解が、ガイドブックに載ってるのだ)。

 それにしても、ライオスの論理的魔物分析は流石としか。
 バカじゃないんですよね、ライオスは。
 けっきょくは本物の仲間も当てたし(迂闊さが逆に本物らしいってマルシル評、いいね~♪)。

 そして。
 足抜けしたアセビ再登場。
 いや「平和的に話し合い」する態度じゃないぞそれは。

下弦、八十八夜 (旧暦 弥生廿三日)

 いやホント、スッカスカの記事だわ。
 記事本文より付けられたコメント群のほうが、きちんとした内容ですね(苦笑)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/423e3a133c246807ad9d200c136dd65ddd6d59d8

 オイラもドリキャス派でしたし、ネット初接続がドリキャスでしたから、思い入れは人並みにありますよ。

 ゲーム機としては。
 処理能力が高くグラフィックに強かったこと。ソニックも良かったし、ゴジラやコロ地やソウルキャリバーなどなど、キャラの動きが素晴らしかった。シェンムーは慣れるまで3D酔いしたんだよな~。
 あえて本体でなくコントローラを核にして、メモリや振動機やマイクロホンなどなどを共通規格の追加モジュール形式にしたため、拡張性が高かったこと。コントローラに二つある端子は、今あたりまえにある USB の概念に近いと思う。
 ドリキャス開発陣のセンスって凄いと思いますよ、本当に。
 ちなみに、「プレステのコントローラに比べてドリキャスのはクソだ」とする声も多々あるようですが、オイラは逆にプレステのヤツが手に合わず何度も床に叩きつけましたよ、イライラして(それでも壊れないのは凄いと言えば凄い♪)。ドリキャスのコントローラは自分には良く合っている、だから良い物だと今でも思ってます。はい。

 ネット機としては。
 モデム内蔵であること。これはダイヤルアップ接続が一般的だった当時、ありがたかったですね。
 付属の「ドリームパスポート3」のブラウザ機能が優れていたこと。当時のネスケでまだできなかった FLASHPNG画像を表示できたんだぞ。MIDI再生にも対応してたし。さらにはメーラーも内蔵してた。
 ついでに言うと、イサオネット(セガのプロバイダ)に初回接続すると先方にシリアル・ナンバーが記録されるという、ハード登録の考えかたもありました。中古ドリキャスを買うときの注意点でもありましたよ、これ。
 そう言えば、円盤がお試し超格安価格で途中まで遊べる「@barai」版も、追加支払時に本体のシリアル・ナンバーをチェックするんだよなー。支払い済み情報がシリアル・ナンバーで管理されるため、別機ではプレイできないんだよなー。だから、運悪く本体壊れたら支払い損なんだよなー。
 ということで、ネット時代を先取りしてましたね(先取りし過ぎた、とも言える)。

 ハード単体の総合力で見れば、PS2に勝っていたと断言できます。

 そして販売戦略も、まちがってなかったと思う。
 サターンの濃ゆい「せがた三四郎」に続き、本物の専務さんを濃いめのキャラクター「湯川専務」として起用。さらに当時、人気上昇中だったタッキーが共演という、ゲーム機のCMとしては豪華な仕様。ちなみにオイラが買ったドリキャスは、湯川専務の箱だった♪
 専用ソフトの第一弾である『ソニックアドベンチャー』から早速にネット機能を取り入れたのも、頑張ってた。まあ、ゲーム本編の進行にどうこうではなく、ネット限定アイテム入手っつーモンでしたけどね。ジュエルチャオたち、まだメモリの中で寝てるといいんだが……。

 ドリキャスの敗退・セガの失敗には、いろいろと条件が重なりすぎたと思います。

 まず、これは仕方ないことなのですが。
「プレステ×サターン」から続く第二戦となるのは宿命でした。よって発売タイミングがPS2と重なるのも必然。
 でも、発売当初はドリキャスがスタートダッシュに成功したはずです。
 ところが。
 そのすぐ後に台湾で大きな地震があり、パーツ供給にブレーキがかかってしまった。当然、追加生産が止まってしまい、発売直後からドリキャスは長らく品薄……いや品切れ状態が続いた。そんなモタモタしてる間に、PS2にお客かっさらわれたのは否定できないでしょう。私もドリキャス買えるまで、かなり待った記憶がありますよ。店頭にはコントローラなどなど周辺器機しか並んでなかったんだもんな。店の人たちも頭抱えてただろうな~。
 モデム内蔵のためPS2より定価が高かったということのユーザーに対する心理的トラップも、この品薄時期に発動しましたね、たぶん。それまでは「高くてもセガなら迷わず買う」という人だらけだったはず。そんな応援者が長期に渡る品切れで離れてしまった……のかもなあ。
 ここに含める事柄なのかどうか。発売当初から販売再開直後あたりまでのコントローラはトリガー軸が弱く、折れる事態が多発したそうです。オイラのも、すぐ折れた。セガは早急に改良型を出し、また別売りのクリアカラーのヤツは最初から改善後のものなので無問題でしたけどね。でも、これも悪い方向に影響したかもしれないな。少なくともケチは付いた。

 価格についても、敗北宣言つまりドリキャス生産終了発表時だったかな。セガの竹崎さんが林原めぐみさんの『ハートフルステーション』で、「実は最初から赤字の価格設定だった」と言っておられた記憶があります。セガソフトハウスなので、ソフトで儲ける。ドリキャスはソフトを売るための投資。という考えかた。ハードを定着させれば、その規格のソフトは自動的に売れる、ということでしょう。
 で、その目論みが見事にコケた。
 任天堂ソニーのソフト群をナメてたんだろうなあ、セガは。しかもゲーム分野としては後発とは言え、すでに超大企業であったMS社がペケ箱で参戦してきたし。
 セガが舐めプしてた証拠の一つとして、オイラは『バーチャファイター 3tb』を挙げさせていただきます。あれは酷い手抜きだった。あんなのわざわざドリキャスに載せる? サターンのままやん品質。とまで思ったものですよ。あんなんでも任天堂ソニーに勝つると思っていたのなら、セガは脳天気過ぎでしたよ。『ソニアド』が素晴らしかったので、本当に疑問だったんですよ『3tb』の出来は。
 まあ、とにかくソフトで稼ぐからハードは赤字でバンバン配布しろ、という戦略が、肝心のソフトの出来が微妙揃いなせいで、大ゴケした、ということですね。いや、良いのもいっぱいあったんですよ。でも、全体として俯瞰すれば、PS2と64に大きく差をつけられてた印象ですよね。つか、ソフトハウスの多くは開発したゲームを複数規格で、つまり複数プラットフォームに対応させて売りますからね。ドリキャスで人気のゲームなら、じきPS2にも移植される。よくよく考えれば、あたりまえのことです。
 セガは自社開発ゲームに、そこまで自信があったのかなぁ。それは、さすがに過信だよなぁ。
 ついでに言えば、↑で触れた「@barai」というシステムも、今から思えばセガ側の激しい勘違いですね。あんなシステムで嬉々として支払う人いるのが信じられんわ。少なくともオイラなら、@版を千円で買って面白かったら追加料金じゃなく、通常版をあらためて買いますよ。@払いの追加分は、お金を捨てるようなもの。
 ともかく、セガの戦略は大失敗。定価¥29,800 のドリキャスを¥19,900 に大幅値下げするも既に手遅れ。
 大赤字を止められないセガは傷口がこれ以上広がらないうちにと、ハードからの撤退を決めた。最後の在庫ドリキャス投げ売り(¥9,900)は、もうヤケクソ祭でしたね。

 ちなみに、この間、たったの二年チョイトイですからね。
 98年末のドリキャス発売から、ハード撤退表明が 2001年の年始。後は公式再生品の販売などで、ドリキャスのブランドが細々と続いただけ。
 すんげー駆け抜けたもんだなーセガ

甲子、一粒万倍日 (旧暦 弥生廿二日)

 そう言えば、アッテネーターのことを書く、とか言ってた気がする。
 随分と経っちまったな。





 音量調節、つまりボリュームなどのつまみ。
 あれが、どうやって調整しているのかと言いますと、可変抵抗器というパーツを使います。
 その構造は回路図に使われる記号を見ると一目瞭然。

 ─WWW─

 抵抗(直流抵抗)を意味する記号は、抵抗器の最も基本形と言える巻線抵抗器からデザインが作られています。

   ↓
 ─WWW─

 その巻線の上を、接点「↓」を任意の位置に動かすことで実質的な巻線の長さを調整、結果として抵抗値を任意に変えられる。これが可変抵抗器。
 兵隊さんが手作りした所謂「塹壕ラジオ」で、余ってる針金を手巻きしたコイルの上を拾ってきた鉄棒とかを滑らせて選局する、あの形も広い意味では可変抵抗器と言えると思います。
 なお、現在は巻線ではなく、抵抗体の上を動かしているそうです。

 で、この可変抵抗器を「ボリューム」と呼んでラジオなどなどの音量調節や音質調節に使っている。照明の明るさ調整も電球時代は可変抵抗器だったと思いますし、電気あんかの暖かさ調節もたぶんこれ。
 照明や暖房はともかく。
 音を聴くにも普通は、これで良かった。これで充分。

 しかし変態……もとい、こだわり派の多いオーディオ界においては、可変抵抗器は鬼門の一つなのですね。
 いろいろ技術的な理由はありますが、ぶっちゃけ妖之佑も理解してません。
 妖之佑でも判るのは。
 一つ。接点を擦る構造のため、摩耗とか錆びとかの劣化のリスクを持つ。代表的な現象が、少し年季の入ったラジオやラジオカセットのボリュームを回したときや、新品でも安物によくある「ガリ」つまりガリガリバリバリ鳴る雑音ですね。
 一つ。可変抵抗器は直流抵抗はコントロールできるが、交流抵抗を制御できないどころか下手すりゃ乱す。ただでさえ周波数ごとに違う交流抵抗が可変抵抗器のせいでグチャグチャになりかねない。オーディオ人は、とにかくインピーダンスに五月蠅いですからね。
 要するに、音声信号を可変抵抗器に通すと音質が劣化する、ということだそうな。
 ならボリュームを外してしまえ、というのは駄目ですよね。爆音を止められなくなります。

 で、変質者……もとい、こだわり派の技術者たちは考えました。リスクの少ない可変抵抗器を使おう、と。
 その結果、登場したのが、オーディオ用(?)のアッテネーターです。
 いや、アッテネーターって可変抵抗器を意味する言葉なんですけどね。少なくともオーディオ界では、通常のボリュームと区別する意味で、「アッテネーター」の名称を使ってます。
 通常の可変抵抗器より構成パーツは多いですが、原理としてはアッテネーターのほうがむしろ単純。

 例えば、プラス側の接点が四つあるロータリー・スイッチを用意します。

 ◇

 この四つの接点に四種の固定抵抗器を、値の大きい順に右回りに接続します(以下の数値はテキトーです)。

    100kΩ
     │
 500kΩ─◇─10Ω
     │
    1MΩ

 はい、これで4ポジションの“ボリューム”が出来上がりました。
 つまみを右に回せば抵抗値が減る、つまり音量が大きくなる。左に回せば抵抗値が増えて音量が小さくなる。
 もちろん接点が四つ程度では実用になりませんから、もっともっと多端子のロータリー・スイッチと多数値の固定抵抗器が実際には必要です。

 メリットとしては。
 接点が摩擦でなくスイッチなので、劣化しにくい。
 固定抵抗器を使うことで、各ポジションでの交流抵抗が普通の可変抵抗器よりは安定する。

 一方のデメリットとしては。
 何よりもコスト高。ロータリー・スイッチの接点が低品質だと、すぐ劣化します。よって、高品質品を使わないと本末転倒になる。
 それと、アッテネーター内部の回路が複雑化すること。たくさんの接点に、たくさんの固定抵抗器をハンダ付けしますからねー。

 以上のことから、多くのオーディオ製品では、ボリューム等々には普通の可変抵抗器を採用してます。とあるブランドなど、わざわざ「アッテネーター」と称し、パネルの目盛りも仰々しく「dB」表示しながら、その実、普通の可変抵抗器を使ってる有様だったり……(いや、止まるポイントが無く無段階に回るんだから、触れば判るって)。

 妖之佑の知る範囲で、本当の意味でのアッテネーターを音量調整に採用しているアンプは、ソフトンさんのだけです。
 他方、超高級ブランドなら大丈夫だとは思います。思いたい。たぶん大丈夫……かな? 触ったことないので知らん。
 まあ、そんなお高いブランドには縁がありませんので、はひ。


 ただ。
 ここまで述べて何なんですが。

 そもそも、パワー・アンプに音量調節なんて要るか?
 と思うのですよ。

 パワー・アンプとは文字通りパワー用アンプ。つまりは音声信号の増幅が仕事です。それ以外は、やらんでええ。
 ならばシンブル・イズ・ベスト、ボリュームつまみなんて無いほうがよくね?

 通常「プリ・アンプ」と呼ばれるコントロール・アンプは、こちらも文字通り、コントロール用アンプ。
 そうです。音量調整も「コントロール」なのですから、こっちに丸投げしてパワー・アンプは増幅だけに専念すればいいのです。
 で、コントロール・アンプに安易な可変抵抗器ではなく、お高いアッテネーターを使えばいい。

 ↑で、ソフトンさんのパワー・アンプにアッテネーターが採用されていることを評価しましたが。
 本音では、ボリューム無しで作ってほしかった。実際、ソフトンさんでも Model7 には無いですからね、ボリュームつまみ。これでいいのだ。
 ソフトンさんは別に、単体でのセレクター兼アッテネーターも出しておられますから、これをパワー・アンプに繋げばいい。他のブランドにも、同様の品がありますし(中身がアッテネーターか可変抵抗器かは判らんけどね)。

 もっと言えば、不器用でなければ、アッテネーターは自作できます。ちゃんとしたパーツ選びをして、ちゃんとハンダ付けできれば、実用品が出来上がります。電源回路が無いので、アンプなどと違って自作品でも危険性が少ないですし。
 これと、信頼できるブランドのセレクター(器用な人なら、これも充分に自作可)をパワー・アンプに繋いでやれば、かなり理想的。


 ちょっと話の軸がズレましたけどね。
 これも、まともなコントロール・アンプが(超ド級価格帯を除き)市場に無くなったことから出てくる愚痴なんですよ。
 現状、パワー・アンプは石でも球でもデジタルでも、まあまあ選び放題ですが。
 その前段階に繋ぐのは、今や品数の激減したコントロール・アンプではなく、セレクターとアッテネーター。そしてレコード盤も聴きたいなら、ちょっとお高く付くけどフォノ・アンプを追加(そこまで音質にこだわらないなら、フォノ・アンプ内蔵のレコード・プレーヤもあるよ♪)。ということになります。

 まあ、こだわらない人はコントロールとパワーが合体した普及価格帯のプリメイン・アンプや、いっそのことAVアンプで充分ですし。
 CDしか聴かん、ネット配信しか聴かん、という人ならアンプ側はボリュームつまみの付いたパワー・アンプだけで済みますけどね(左右の音量バランスを取るためのバランサーつまみも必要と人は言うけど、そこまで左右チグハグな音源というのは、あまり無いと思う。音源以外がチグハグの原因なら、その原因を排除するほうがベターなわけだし)。





 まさか、ここまで長文になるとは……。(;^_^A

 なお、ド素人ゆえ、記述に誤りが多々あるものと思われます。
 お気づきの際は、お知らせいただければありがたいですし。
「こいつ莫迦だな」と腹の中でお笑いいただいてかまいませんです。
 いずれにしても、妖之佑の駄文を鵜呑みにすることだけは、おやめくださいますよう。
 ご興味をお持ちなら、必ず余所様の情報や専門誌・専門書等々でご確認くださいませ。m(_ _)m

八專終わり、壬生狂言 (旧暦 弥生廿一日)

 
 『URUSEI YATSURA TV SERIES COLLECTION』01-04
  EASTERN STAR / DISCOTEC MEDIA
  ES563, ES574, ES585, ES600


 TVアニメ『うる星やつら』(昭和版)全話を収録した北米のBDです。北米規格ですが、我が家のディーガで再生でき、英字幕も消せました。
 01 は第1~54話を、02 は第55~106話を、03 は第107~149話を、そして 04 は第150~195話をそれぞれ収録。
 ありがたいことに、再放送では除け者にされがちなオールスター大進撃・修学旅行SPと最終回直前SPも、ちゃんと収録。このレーベル、ファンの気持ちをよく判ってらっしゃる♪

 それぞれ複数枚組のパックなのは、もちろんなのですがね。
 面白いことに各パックとも、最終ディスクが収録2話とかなんですよ。つまり、それ以前の円盤にギリギリキチキチに詰め込んでるから最後のディスクだけ少量収録になる。
 これって北米の感性なんでしょうかね。日本だったら均等に割り振りますから。

 で、です。
 01 と 02 が「チーフディレクター 押井守」時代、03 と 04 が「チーフディレクター やまざきかずお」時代。
 と、きちんと分かれてます。これはまあ、放送時も番組改編期で区分けされてましたから、特段、北米だからというわけでもありませんけどね。
 ともあれ、押井監督好きと押井監督嫌いと、それぞれが安心して買える仕様なのも親切設計♪

 内容について触れる必要はないでしょ今さら。

 画質についても。
 粗い印象はありますが、これがデータ圧縮率が高いからなのか、元々のフィルムの粗さなのか、今となっては比較できないので判りません。
 ま、放送当時のゴーストとイグニッション・ノイズを思えば、ずっと快適ですよ。

 令和版のスタッフやファンには申し訳ありませんけどね。
 私は、作画の品質や原作トレスとしての出来は別として、やっぱり昭和版のほうが総合的に傑作だと思います。はい。

 33万円もした限定LD箱に憧れて、でも買えなくて。
 今になって、ようやく全話が手元に。それも廉価で。
 と感慨深くなるとともに、LD箱買えなくて結果的に正解だったな、とも(笑)。