皇位継承の徴として天皇に受け継がれる三種の宝物
- 八咫鏡(やたのかがみ):伊勢神宮の神体。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あめのいわやと)に隠れたとき、伊斬許理度売命(いしこりどめのみこと)によって造られた。
- 天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ):熱田神宮の神体。須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治した時に尾から出た太刀。後に日本武尊(やまとたけるのみこと)が敵の火攻めに遭った時、この剣を以て叢(くさむら)を切り開き難を逃れたことから「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」とも。源平合戦の最後壇ノ浦合戦で水没し今のものは順徳天皇即位の際に改めて奉じられたというのが一般的な説。
- 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま):天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、玉祖命(たまのおやのみこと)によって造られた。
古語拾遺(807年成立)では、天孫降臨の際に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が授かったのは鏡と剣の二種であるとされる。また690年の持統天皇即位礼では「神璽の鏡剣」を奉ったとあるが、勾玉は記載にない。このことから古来神器は剣と鏡の2種であり後に勾玉が加わったとも、逆に勾玉の方が古くから神器としてあり、後に剣と鏡が加わったとも言われる。
http://www.jinja.or.jp/faq/answer/09-02.html
神社本庁の説明。
http://inoues.net/mystery/3shu_jingi.html
伝来についてなど学問的なもの。
三種の神器を欠いて即位したとされる天皇
何せ神器が神器であるため精確にはどこからどこへ渡っていったのかが不明なので、最高でも定説となる。
壇ノ浦合戦で草薙剣が水没したという記述によるもの(『吾妻鏡』)
正平一統まで持明院統(北朝)にあった神器は偽器という、大覚寺統(南朝)の主張によるもの