私は、夫が他界してからは、夫のことを「配偶者」と話す。なんだかお役所の書類にある“続柄”みたいだけど、一番しっくりくる。 生前、「夫」という言い方はしたことがなかった。このブログでは一文字で済むので、あえて「夫」とします。 生前は、常に「主人」。夫でも父親でもなく、“主人”というのが夫の存在だった。 典型的な昭和の夫婦だったと思う。義両親との同居。私は「嫁」であって、「母親」でもあったけど、「妻」ではなかった。 なんだか、言葉遊びみたいだけど、その言葉の選び方が、私たちの関係そのものを物語っている気がする。 だから──もう他界した今は、「配偶者」っていう呼び方が、いちばんしっくりくるのかな、っ…