大相撲の将来

 兄弟別々に記者会見をして、相変わらずの不仲を露呈してしまった若貴兄弟だが、そんな話はどうでもいいので、今日は相撲の未来について語る。
 
 はっきり言って最近はすご〜〜〜く相撲は人気が無い。私は見ているが周りに不思議がられるほどである。
 不人気を象徴するように、民放で深夜やっていた大相撲ダイジェストが打ち切りになって久しい。平日の夕方に家にいないのにどうすりゃいいんや、と思ってたら、代わりにNHK大相撲ダイジェストっぽいな短縮版を深夜にやってくれてる。この辺はNHKは日本文化の最後の防波堤という機能を果てしてくれてる。やっぱりNHKは必要だ。
 私は相撲が人気があろうがなかろうが見るのだが、人気がなけりゃ相撲協会が経営不振になって、プロ相撲自体が無くなってしまう可能性があるので、私も不人気は気になる。
 それほど実力があるとは思えない高見盛への声援が大きいという現象が象徴している気がする。まあ相撲自体の人気が落ちてるから、大した事ないやつが繰り上がり当選で人気があるように見えてるだけだと思うけど。昔で言えば水戸泉がいっぱい塩を撒いたら歓声が飛んでたのと同じ現象だろ。
 全体的な大相撲の不人気ははっきりしている。大相撲の国際化だ。国際化と言えば聞こえがいいが日本人で強い奴がいないのだ。横綱がモンゴル人だし、上位力士も東欧、ロシア、モンゴル力士ばっかりになっている。一時期ハワイ勢が上位を占めたことがあったが、今の状況はその時よりも多くの外人が上位にいる。
 
 人気が無い →日本人の新弟子が来ない →外国から強い奴を探してくる → 当然、上位は外人ばっかりになる → さらに日本人に人気がなくなる
 
 この循環である。
 
 こうなったらいっそのこと大相撲を完全に国際化してはどうだろうか?
 かつて曙が相撲協会に提唱して却下されたらしいが、本場所をハワイとかサンパウロとかモスクワとかパリでやるとかいうのはどうだろ。日本国内での不採算場所を斬り捨てるばいいのだ。日本人には人気がないが、外国人勢が活躍すればその国の国民には受けが良くなるはずだ。そうやってファン層の母集団を増やせばいいのではないか。そうすれば国内の人気などどうでも良くなる。
 また日本人は海外で受け入れられると何故か日本人もそのものを評価するという不思議な国民だ。(主体性がないとも言う)黒澤監督、北野監督しかり、野茂しかり、ノーベル賞受賞者しかり。
 よって国際的な評価を受けることは国内の人気の回復にもつながるはずだ。  

 相撲人気の回復は国際化しかない!