水色石の雑記帳

2018年04月18日

[]西武ミラクル逆転サヨナラ 0−8の八回から猛反撃!森逆転サヨナラ二塁打(デイリースポーツ)


埼玉西武ライオンズ 9-8 北海道日本ハムファイターズ


いやあ、すごい試合でした……。8回表が終わって0-8。それも7回8回で7失点ですから普通に考えれば負けです。普通というか、どう考えても負けです。しかし、そこから2イニングでひっくり返してしまうとは! 興奮の一戦でした。


今年のライオンズ打線は魅力があり、常に「ひょっとしたら」と思わせてくれます。だからこそ見切らずにテレビをつけていたのですが、そこは8点差。「少々追い上げても結局届かないで終わるんだろうなあ」と悲観的だったのも事実です。しかし、今のチームはそんな常識的な予想を超える力と勢いがありました。


最後に決めてくれたのは森友哉キャッチャーとして、今日の8失点には悔しい思いもあったことでしょうが、それは今後の反省材料として、バットで取り返してくれるのはさすがです。今季は本気で「打てる捕手」の道を歩み始めた22歳。まだまだキャッチングとかリードとかちと怪しいんで、正直確信までは持てないんですが、捕手として大きく育ってほしいものです。

2018年03月30日

[]さあ開幕だ!

埼玉西武ライオンズ 11-2 北海道日本ハムファイターズ


ここのところ、とんと野球ネタがご無沙汰でしたが、ファン精神は失ってはおりませんよ。思えばこのオフもいろいろなことがありました。ドラフトは田嶋を外し、FAでは野上を、ポスティングでは牧田を失うことに。しかしまあ、この辺の流出はもうライオンズファンにとっては慣れっこなので、さほどダメージはありません。むしろ人的補償の高木勇人が拾いものっぽいのと、高橋朋己が復活してくれそうなので、穴は埋まるだろうと。そしてルーキー伊藤翔活躍してくれればむしろ戦力アップだと。このくらいポジティブにいきたいところです。


とりあえず、開幕戦は快勝。良い滑り出しとなりました。


さて、軽くリーグの戦力分析ですが、今年もパリーグソフトバンクが強い。強いのは間違いありませんが、内川や松田高齢化。サファテも疲れが出てくるころでしょう。絶対無敵とまでは言えないと見ていますソフトバンクを追うライバルとなりそうなのは昨年と同じく楽天で、こちらも充実した投手陣を中心に手強そうではありますが、西武が劣っているとも思えません。


オリックスは上位候補とも言われますが、例年下馬評は高いのに転ぶのがこのチームなので……。ロメロ・マレーロのコンビ吉田正破壊力は怖いのでひょっとしたらとも思いますが、最終的には例年通りと予想。


日本ハムロッテは今年も難しいでしょう。日本ハム大谷だけではなく、マーティンも増井も大野も抜きというのは西武以上に痛い流出です。しょうがないので今季は育成シーズン、かと思いきや結構力を入れて外国人選手を連れてきているのが少々不思議ですが、優秀なフロント力がどう発揮されますか。ロッテは、涌井石川が去年以下ということはないにしても、いかんせん貧打すぎです。


西武の優位はというと、やはり攻撃力。去年の時点でも強力でしたが、今年は最初から山川、外崎、森がそろっているので、うまくハマれば打線だけで勝ち抜けますよ。長年ファンやってますが、これだけ打線にワクワクするシーズンもないです。今年は上位3強がしのぎを削る面白いシーズンが見られるのではないかと期待してます。その中で最後西武が抜け出せれば良いなと。


ともあれ、今年も野球を楽しめることを感謝しつつ、これから半年を過ごしていく所存ですよ。

2018年03月18日

[]結城友奈は勇者である -結城友奈の章- 一気感想

Dlifeで始まった再放送自動録画されていたのを機に視聴です。そもそもこれまで、Dlifeなるチャンネルが有ることすら知らなかったですが、作品自体は知っておりました。「ゆゆゆ」こと「結城友奈は勇者である」。リアルタイム放送時には多分まるっきりスルーしてたと思います。多分、「勇者である」というタイトルコミカルものイメージしてしまったんでしょう。実際は全然そんなことなかったわけですが。ええと、2014年10月ということはSHIROBAKOと同じ時期ですか。SHIROBAKOってもうそんなに前なのか、と軽くショックを受けます


1話を見て、おお、これは良作な感じだ、とばかりに毎週待っている気になれず、取り出しましたるはAmazonプライムビデオ。本格的に使用したのは初めてですが、これまでは「PCとかスマホとかじゃないと見るの大変なんでしょ?」という先入観がありました。しかし、PS4アプリ使用すればTVでも簡単に見られる。しかも、比較の結果Dlifeよりも明らかに画質が良いということで、すっかり感心でしたよ。やるなAmazon。聞くところによるとNetflixもっと画質が良いとも聞きますが、どうなんでしょうかね。いずれにしてもAmazonプライム会員のコスパの良さは圧倒的ですが。


で、お話です。「讃州中学校勇者部」の面々が世界危機に本当に変身して戦うことになってしまったよ、というところから、しだいに世界の仕組みが明かされるシリアスな終盤まで。全12話にして中身が濃かったです。しかし、タイトルからはこんなに魔法少女的な話とは想像してなかったですよ。


まず勇者部という物々しい名前は何かと思ったら、実際にはボランティア活動的な部活であったということが冒頭で示されつつ、実はそれは隠れ蓑で本当に勇者となるための人材を集めていたんだよとくる。上手いですね。そして、「神樹様に拝」とか西暦とは違う暦とかで、はっきりとはしないまでも少し不穏な空気を出していくのが良いです。


順調にパワーアップして敵を倒していってというところで、体の不調が出てきたところから一気に不穏な空気に。「大赦からは治ると知らされつつも、いかにも「これは治らないな」的雰囲気を醸し出していきます。こう言ってはなんですが、風みたいに片目だけならまだしも(とは言え、実際片目が見えなくなったら大変でしょうが)、友奈の味覚とか、樹の声とかは相当にきつい。特に味覚がなくなっては辛いでしょう。


そして明かされる世界真実。壁の外は人類の敵であるバーテックスたちの領域であり、人類は神樹に「勇者」を捧げることにより生き延びていたのであったと。勇者たちは力を得る代わりに体の感覚を神樹に奪い取られ、いつまでも戦いに明け暮れるだけの日々が待っていると。


この重苦しさと絶望感と言ったら。風が大赦に殴り込みをかけようとしたのも理解できます。というか、むしろそのまま突っ込んでほしかったくらいで。しかし、さらに過激な美森の行動で物語クライマックスへ急展開。それでも、勇者活躍により世界危機は救われ、皆、また笑って過ごせるのでした。めでたしめでたしと。


正直、このままバッドエンド、バッドまでは行かないにしろビターエンドに収まるのかと思っていただけに、最後に一気にハッピーエンドに持ってくる力技には驚きました。嬉しい反面、ご都合主義という言葉がでかけますが、よく考えるとこれは、神樹が美森の反抗に肝を冷やしたということなのではないか、ということで僕の中では納得しております。つまり「まずい、こいつらを怒らせると何をされるか分からん」と恐れた神樹が彼女たちのくびきを解いたのではないかと。身も蓋もない発想ですが、辻褄は合うはず。そう考えれば、いたずらに危機を招いただけに見える美森の軽はずみな行動も、ラスト幸福につながっていたんですなあ。


やっぱり勇者物語にはハッピーエンドがよく似合うのです。勇者部五箇条! なるべく諦めない!


さて、そんなこんなで存分に楽しませていただきました。全体的な印象としては(散々言われているでしょうが)「ああ、これはまどか後の作品なんだなあ」というものまどか意識というか、影響を受けているのは間違いないんでしょうね。ただ、その上で違いを上げるのならば、彼女たちの絆の強さでしょうか。まどか場合、割と個々に分散しちゃってましたし。あ、あとキュゥべえがいない(笑)精霊はいましたが、直接的な悪さはしてませんから


あえてキュゥべえ的な存在を挙げるのならば大赦ということになるのでしょうが、ここについてはちょっと描写薄かったですね。一応海&温泉旅行プレゼントしたり、夏凛の転入を認めたりと、最低限の善意はあるようですが、風の言うとおり、システムのことを伝えないで戦わせるのはひどい話と言わざるを得ず。ここは改革してもらわないとですな。


なお、大赦に限らず、大人存在感の薄いアニメではありました。友奈の両親とか何やってるんだか全然からない。もっとも、これは狙ってそうしているのでしょう。あくま中学生女子たちの勇気こそが主題ということで。


原作タカヒロさん。「アカメが斬る!」好きなんでそういう意味でも波長が合ったかもしれないです。


さて、主人公の話になります結城友奈ちゃん。さっき、両親が何をしているかからないと書きましたが、このネーミングセンスはなかなかです。一見「ゆう」がかぶって下手なように見えますが、韻を踏んでいて呼びやすい。


結局物語最後に締めたのは勇者の適正値が一番という、彼女の心の強さでした。最初から最後まで良い子でしたねえ、友奈。これが良い子すぎると逆に不自然で嫌味になってしまものですが、そうならないラインを上手いこと押さえていたような気がしますよ。まあ、一度くらいは一人で落ち込むようなシーンがあっても良かったかなとは思いますが。「おめでとう、そしてありがとう、友奈」です。


さて、これで感想も書けたことですし、次の「鷲尾須美の章」もいってみましょう。幸いそちらもAmazonにあるようですし。それにしても、美森の足とか精霊の数とか記憶とか、上手い伏線だったなあ。うならされましたよ。

2018年03月11日

[]震災7年

「まだ7年」か「もう7年」か。


うん、やっぱり「もう7年」ですよね。感覚的には。2011は遠くなりにけり。それでもなお避難生活を強いられている人々がたくさん残っているという事実。誰が悪いとか言うより、自然災害の巨大さを痛感します。それでも、出来るかぎり頑張って復興していかねばならないのでしょうけど。


7年も経ち、被災地以外の地域に住んでいるとどうしても日々の中で忘れがちになってしまいますが、せめてこの日は思い起こしたいもの。こんど東北旅行でもしようかな……。

2018年02月12日

[]「ジャンヌ・ダルク歴史を生き続ける「聖女」」

ジャンヌ・ダルク―歴史を生き続ける「聖女」 (岩波新書)

ジャンヌ・ダルク―歴史を生き続ける「聖女」 (岩波新書)

Fate/Apocryphaジャンヌがフィーチャーされていたので、あらためて関心を抱き、勉強用に読みました。筆者は真摯ジャンヌ・ダルク研究者であり、岩波書店らしい真面目な一冊でしたが、読みやすさも兼ね備えている良著です。


僕の知識としてはだいたい一般的な、「“神の啓示”を受けた少女フランス軍に加わってイギリス軍を追い払ったけれども異端扱いされて火刑になってしまったよ」くらいの少々あやふやものでしたが、本書でかなり知識がしゃっきりした感がありますね。


一番なるほどと思わされたのが、ジャンヌの生涯については伝説的な霧の中にあるわけではなく、ほとんどの部分はっきりと解っているということです。異端裁判復権裁判のところできっちりと記録が残されているため、ある意味では同時代の人の中でもトップクラスに判明しているといえるわけですね。無論、その異端裁判不正でっち上げに満ちたものであったわけですが……。


本書で紹介されるその記録、特に復権裁判での故郷の村の人々の証言を読むと、ジャンヌ普通の、真面目で信仰心の篤い少女であり、村の人々から愛されていたという様子が伝わってきて、感慨深いです。それだけに、なぜその後にあれほどの事をなしえたのかということがやはり謎として感じられてくるのですが。


ちなみに僕は、何十年もあとの復権裁判なのだから形式的ものだったのではないかというイメージでいたのですが、上記のように、生前彼女を知る人々にも話を聞き、優秀な裁判官もつけて本格的にやっていたのですねえ。やはりそれだけ当時の人から見てもジャンヌ裁判インチキだったということなんでしょう。この裁判の実現にあたって、ジャンヌに助けられたオルレアンの人々が尽力したというのがまた泣かせる話ではありませんか。


さて、本書は実際のところ、彼女の生涯を追うというよりは、彼女が当時から現在までどのようなイメージで語られてきたかということを主題とした一冊です。中には、ジャンヌが誰かの傀儡であったとか、実は生き残っていたとか、さらにはただの農夫の娘ではなく王女だったのだというなかなか荒唐無稽な説まで出てきたとか。筆者は源義経の例と対比していますが、個人的には「シェイクスピア別人説」を連想しましたね。そう言えばシェイクスピアに関しても先日新書を読みましたが、これもFate/Apocrypha関係なので、Fate勉強させる力はすごいなあ……。


閑話休題。そんなわけで、彼女の本当のところの不思議である、「神の声」とは何だったのだろうかということや、隠れていたシャルル王太子を探し当て、彼の信頼を得たあたりの奇跡的な出来事についての考察は薄いです。その点についてはもっと別の本でも見てみましょうか。