雄星VS大谷
菊池雄星と大谷翔平。花巻東の生み出した怪物選手が、投手同士としての初対決ということで注目を集めた一戦。結果は大谷の勝利となりました。
まず大谷ですが、とにかく圧巻はそのスピード。最速157キロ、アベレージで150キロ以上という日本人先発は破格です。今日はちょうど午前にダルビッシュもメジャーで投げていましたが、体格、フォーム、スピード、さらにユニフォームと背番号まで彷彿とさせるものがありました。
ただ、内容的にはまだまだダルビッシュは遠く及ばないと感じたのも事実。ストレートには球速表示ほどのキレはなく、変化球も決め球というレベルにはない。コントロールがふらふらしていて4四球もネック。とはいえ、そもそも比較対象にダルビッシュが出てくるだけでもすごい話なのは間違いありませんが。
GAORA解説の岩本さんはかなり「ピッチャー推し」のようでしたが、現在打率.392(!)のバッターを使わないわけにもいかないでしょう。当面、二刀流で盛り上げてくれそうです。
さて一方の菊池。はっきり言って、去年の良い時の菊池であれば、まだ大谷は敵ではないです。それくらい、去年前半の菊池はすごい投球をしていました。……が、今年は今のところ全然ですね。素人目に見ても躍動感や腕のしなりがない、上体だけのフォームになってしまっています。単純にスピードガンの数値でも、150キロが出ません。これは一体どういうことなのか。
故障の影響でフォームを変えたとも聞きますが、そこをなんとか去年のものに戻せないものなんでしょうか? どうもコメントを聞いていても、本人や首脳陣がこの不振についてどう認識しているのかはっきりしないのが不安点です。素人でも分かることをプロが気づかないはずもないでしょうが……。
実力がないわけではない、本来の力を出せばエースクラスの活躍ができる。そのことは去年見せてもらっただけに、故障でもないのに力が出せていない現状は歯がゆくてなりません。早く復活してくれ、雄星!