天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

映画 不思議な国の憲法

 松井久子監督によるこの映画は、本日より3週間、渋谷シネパレスで上映され、以後関西方面でも順次上映される予定であるが、10人以上集まれば一人1000円で自主上映会用にDVDを貸し出してくれる。
 日中友好協会でやらないかな、と思ったがどんな映画なのかまず見てからというわけで初日の今日、渋谷まで出かけた。
http://fushigina.jp/
 今日は初日ということもあって、監督の松井久子さんが挨拶に来られていた。そのほかに映画の中に出てくる女性が二人。そもそもこの映画はどんな映画かというと、安倍政権により憲法9条があるにも関わらず昨年戦争法案が国会を通過して、集団的自衛権が行使できるということになっている。このことがどんなにおかしいことか、緊急事態だというからいいんじゃないの程度にしか考えていない人が多いことがどんなに危険なことか、日本が再び悲惨な戦争に巻き込まれる国になりつつあることに気付いてほしいという映画だ。気づいた人達がどんな行動をしているか、日々の様子も紹介している。






 そもそも現在の日本国憲法がどのような状況で制定されたのかというところから始まって、アメリカからの押し付け憲法だから変えるのだという短絡的な考えの人に、そんないいかげんな経緯で決まったものではないことを説明している。
 また、戦争法に関連した9条だけでなく12条、13条、25条など我々にとって日本国憲法の条文がいかに素晴らしい意味を持つものかということで行動している人もいる。みな特殊な人たちではない、普通の家庭の主婦だったり、冒頭では不登校の経験もあるアイドルの一人も出ていた。
 面白かったのは、映画の中でも言及された鳩山元総理本人が映画を見に来ており、呼ばれてあいさつしていた。
 確かにこの映画を見れば、戦争法の問題や憲法の問題を日ごろ考えない人たちも、このままではまずいぞということが分かる。そしておかしな政権を変えるための選挙が大切ということに気づいてほしいという映画だ。
 当面の目標は7月の参院選までに、この映画をたくさんの人に見てもらうことだが、映画にも登場する活動している人たちは、選挙の結果にかかわらずそれ以降も日々の行動が大切ということを知っている。
 写真は上から、挨拶する松井監督。彼女は今日が誕生日で、憲法と同じ70歳だそうだ。次が鳩山さんが出てきて、政治家として皆さんの期待に応えられていなくてごめんなさいしているところ。
 映画の中には、自民党の改正憲法案を作った側の学者も出ていて、やはりこういうのは言ってることがおかしい。有識者の登場人物で孫崎亨氏ははっきりと今の政権が正当な行動をとっていないことを話していた。終わってから、この人を含めて出演者の本を買って帰った。