4月21日 読書会 川端康成『片腕』

生憎の雨模様で「ああ今日は人少ないだろうな……」と思っていたら7名の方に来ていただき僥倖、辻です。

さて、去りし4月21日の木曜会は川端康成『片腕』の新歓読書会をしました。
娘の片腕を一晩借りることになった男の物語ですが、娘と片腕の関係や象徴するもの・朱色の女・最後のシーンなどについて話し合いました
豊かな五感の描写が美しい小説ですが、シュールレアリスムの傾向が強い本作を相手にするのは大変だったようで、担当者としては反省点も多々みつかりました。
色彩の面から鋭い洞察を与えられ、そもそも物語の根本となる片腕が喋るということについての議論も楽しかったので、まぁよしとしますかという具合に。

さて、次回の読書会は4月28日(木)に池澤夏樹の「スティルライフ」を扱います。興味をお持ちの方は当日18時から18時半まで、京大正門入ってすぐのクスノキ下でお待ちしております。看板を目印にお越しください