2012年 第08戦 ヨーロッパGP

はい、いつもゾロゾロ居並ぶ行列、バレンシア市街地コースです。


いやー、すごかった。ここは本当にバレンシアか?と思わずにはいられないほどのマモノさんの暴れっぷりでした。不用意な接触と不可解なトラブルが多発したのは確かですが、オーバーテイクも普通に見られたし、バレンシアのベストレースになったと言っていいでしょう。これで心置きなくF1カレンダーから消えてください

特に今日の結果は、ティフォシにとっては最高のものだったと思います。アロンソが見事な逆転勝利を収め、2位ライコネン、3位シューマッハと、かつてのフェラーリのチャンピオンが居並ぶ表彰台は、グッとくるものがありました。シューマッハも表彰台カムバックおめでとうございます。

以下、チーム別まとめ。

予選で2台揃ってQ2敗退と「冷や水を浴びせられた」フェラーリ勢だが、母国GPのアロンソには幸運の女神がついていた。いいスタート、いいリスタート、いいオーバーテイク、いいピット作業、いい戦略、そして何より運を味方にして、11番手スタートから見事に、今期初となる2勝目をあげたドライバーとなった。これはチャンピオンシップ争いにおいても非常に大きな前進となった。

ライコネンが無難に走りきり2位表彰台。グロジャンも終始いいペースを維持し、表彰台は確実と思われたが、終盤にマシントラブルによりリタイヤを強いられた。この人たち、予選でフロントローさえ取れれば普通に勝てそうなんだが、それがなかなか。

シューマッハが復帰後初表彰台を獲得、ニュータイヤの力を借りたとはいえ、最終ステイントで一気にポジションを上げていったのはお見事。3位は、ベッテルとグロジャンのリタイヤとハミとマルドナドの接触リタイヤによる牡丹餅ではあるが、今期これまでの不運を考えれば、幸運の見返りとしてはささやかなものだろう。ニコも6位でダブル入賞。

予選で2番手に0.3秒以上の大差をつけ、決勝でも第1ステイントで20秒以上のギャップを稼ぎ出し、もはや勝利は確実と思われたベッテルだったが、マシントラブルによりまさかのリタイヤ。ベッテルはグローブを投げ捨て、ニューウェイは頭を抱えた。
ウェバーはDRSトラブルでQ1敗退ながらも地道にポジションを上げていき、最終的に定位置の4位を確保した結果、チャンピオンシップ争いでは2番手に。

  • フォースインディア

予選で2台揃ってQ3進出し、決勝でもダブル入賞を飾った。ヒュルケンベルグが5位、唯一1ストップ戦略を取ったディレスタが7位。次戦以降もトップ7チームと互角に戦えるか、興味深いところだ。

ハミルトン、1回目のピットストップはよかったが、2回目でまたしても作業ミスが発生した。タイヤの磨耗に苦しみ、最終ステイントで3番手走行中、追い上げてきたマルドナドと接触しリタイヤ。
バトン、予選ペースに改善は見られたものの、決勝ではこちらもタイヤ管理に苦しんだ。8位入賞。

可夢偉は予選7番手からスタートで5番手、さらに第1ステイントで4番手まで上がっていたが、ピットでの3秒以上のタイムロスから歯車が狂いはじめ、2度の接触を経てリタイヤ、さらに次戦5グリッド降格を受けると、散々な週末となってしまった。たらればながら、最後まで走っていれば表彰台は確実だった。ザウバーのピット作業の遅れによりトラフィックの中に戻された末の接触なので、なんというか。
ペレスは特にいいところもなかったが、上位陣がバタバタと自滅していったおかげで9位入賞。

ベルニュが素人のような動きでコバライネン接触し、ダメージを受けたクルマでコース上にゴミを撒き散らしながらピットに戻り、セーフティカー出動を演出した。

コバライネンは予選でトロロッソを自力で打ち破った。ペトロフは中盤に10番手を走行し、あわやポイント獲得かと思わせた。「新興チーム」の名を返上する日も近いか。

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