Myths of the Near Future / KLAXONS

とにかくみんなで歌って踊って騒ごう騒ごう

Myths of the Near Future
大好きなKITSUNE関連アーティストという事で興味本位で聴いてはみたらヤバいくらいに脳髄を撃ち抜かれてしまい、ここ最近はiPodでヘビーローテンション中。久しぶりに音楽のレビューを書いてみようかと思い腰を上げた次第。UKの新人ロックバンドKLAXONS(クラクソンズと読みます)。ダンスとロックを融合させたのが「ニューウェーヴ」であるなら、彼らはレイヴとパンクを融合させた「ニューレイヴ」バンドだと言う。一応分かり易く説明してしまえば確かにそうなのだが、かと言ってそれで説明出来るかと言えばそうでもないのがまた厄介なところ。敢えて言うならば、今時の若者が「昔の音楽だとかルーツだとかよく分からないけど、とにかく奔放にやっていますよ」的な無類のイノセンスとそれ故の無鉄砲さを、これでもかと爆発させまくった青春暴走超特急バンド。「それってArctic Monkeysと一緒じゃねーか」と突っ込まれれば「はい、そうです」としか言えないんだけど、だってそうなんだから仕方ないじゃないか。というか、「あれ、これってArctic Monkeysですよね?」と思わせる、如何にも流れに乗っちゃってますよ丸出しな曲も確かにあるが、やたらめったら耳につくキャッチーなメロディや高音コーラスのリフレインの抜けの良さはピカイチだし、「Golden Skans」なんかで見せるメロディメーカーっぷりにも悶絶しまくり。そんな風に有象無象がごちゃ混ぜになりながらも、一曲一曲が素晴らしく高い純度のポップミュージックとして成り立っているから不思議。カオティックでありながらもどこか整然としたジャケットのデザインがそのまんま音になったといえば一番伝わり易いかもしれない。「うわ、なんだこりゃ。ギャハハハ! 最高! 」なんて笑って聴いてたら、いつの間にかフレーズが頭から離れなくなってぐるぐる回ってる。中毒性の高さは保証付きなので、とにかく一度お聴きあれ。視聴はコチラ