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森口朗公式ブログ

2015-07-26 参院こそはまともな安保関連法案の議論を

いよいよ参議院安保関連法案の審議が始まります。

私は、日本国民の命と財産を守るために安全保障体制を強化することには大賛成なのですが、今回の安全保障関連法案には、2つの点で不満を持っています。

一つは、2年程前に一部で話題となった「ポジティブリスト」問題を、また避けてしまったという点です。

通常軍隊というのは、有事に敵国相手に活動する訳ですから何をやっても良い存在です。

しかし、人類の不幸な歴史から正規軍には「ガス兵器や生物兵器は使用しない」「敵国の市民は殺さない」「国際法規に違反する捕虜の取扱いはしない」等々の縛りをかけられています(その点がゲリラとの決定的な違いです)。

そしてこれを「ネガティブリスト(やってはいけないリスト)」と呼びます。つまり近代国家軍隊は「ネガティブリスト以外は何をしてもよい」存在なのです。

ところが、自衛隊は「やってよいこと」=「ポジティブリスト」が定められていて、それ以外はやってはいけない。どんな時に発砲してよいかも全部定められていて、そうでない時に発砲したら後で処罰されます。これでは、有事の際にいちいち法令との整合性を判断しなければならず、機動面で致命的な弱点になります。

「直接侵略された場合以外は同盟軍の後方支援、ただし同盟軍が攻撃された際には駆けつけ警護も可能」という今回の政府案は、基本姿勢として至極真っ当ですが、それを個別に法律で縛る現段階での安保関連法案は、「法令のせいで機動力に劣る自衛隊」という大問題を先送りしてしまったという印象をぬぐえません。

現在の政治勢力で、その点を指摘できるのは「次世代の党」だけでしょう。幸い「次世代の党」は参議院議員の方が大勢いるので、政府案を修正させるところまでは届かないにしても、この議論を是非国会議論の遡上にのせてほしいと思います。

そうすれば、安保関連法案が通っても、自衛隊米国同盟軍として、韓国軍やオーストラリア軍よりも、遥かに消極的な役割しか担わない存在であることが浮き彫りになり、「戦争法反対」なんて叫んでいる勢力の欺瞞を間接的に明らかにできると思います。

政府案に対する不満の2点目は、マスメディアでもよく指摘されている「存立危機事態」という概念の曖昧さです。

政府が諸外国への配慮から、これを明確にできないのは理解できますが、メディアは明確にして議論すべきでしょう。

政府案文言のままでは、中東危機が含まれてしまう可能性を否定できません。中東においてはイスラエルよりの米国政府産油国と友好関係を維持する日本政府の立場は異なります。ですから、米国の軍事行動を例え後方といえども支援すべきでないし、駆けつけ警護を引き金にした産油国との武力衝突などもっての他だと思っています。

その点では、「維新の党」の修正案である「武力攻撃危機事態」=「条約に基づきわが国周辺の地域においてわが国の防衛のために活動している外国の軍隊に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国に対する外部からの武力攻撃が発生する明白な危険があると認められるに至った事態」というのが、より妥当だと思います。

しかし、中東を除外し南シナ海などを射程に含めた、よりよい文言があるかもしれません。

いずれにしても、政府与党と「次世代の党」「維新の党」が胸襟を開き、日本が将来にわたり、近隣の独裁国家に侵略されることのないよう、無益な戦争に巻き込まれることのないよう、しっかりと議論してほしいと思っています。

2015-01-26 敵の敵は味方というロジックでイスラムを語る危険

イスラム国による日本人誘拐及び殺害事件に対する安倍政権の対応を評価する人が約6割で、身代金を払うべきでないと考える人が約7割という調査結果が出た。

左翼的正義を信じている人にとって、今の日本社会は恐ろしく右傾化しているんだと思う。

しかし、私の立場からすれば急激に日本社会がまともになっているとしか思えない。

もちろん200億円もの身代金を払うべきと考える人が2割近くもいるのだから、左翼的正義を頑なに信じる人もまだ多少はいるのだろう(あるいは幼児的な「〇〇ちゃんを何としても助けてあげて」という感性だけなのかもしれないが)。

中東問題に関して

1 中東と欧米(特に米英仏)は対立関係にある。

2 日本の右派は欧米諸国の中東における軍事行動を支持するが、日本の左派は彼らの軍事行動を支持しない。

3 よって日本の左派は「敵の敵は味方」という論理により中東の味方である。

という論法を左翼は戦後ずっと得意としていた。

この論法には、大抵2つのおまけがつく。

4 さらに日本国米国原爆を落とされたという点でも米国空爆されている中東地域と同じ苦しみを共有している。

5 その上、日本には素晴らしい憲法9条があるので未来永劫中東で軍事行動を起こさない。

しかし、

これらの主張は世間から完全に見放されたようである。

最後の引き金を引いたのは後藤健司氏の母親だ。

あの前代未聞の愚かな会見により、中東問題と原爆日本国憲法を結びつける主張は、それだけで「頭が悪そう」という認定を受けるだろう。

それはそれで喜ばしいことである。

ただ問題は、かつての古い左翼論理に対する反作用で、わが国の保守系の人達に親イスラム派が少ないような気がする。

実際には中東諸国は単純な反欧米ではないし、イラクのクエート侵攻の際には軍事的貢献をしなかった日本に対する評価は低かったというように、先に示した左翼中東問題ロジックなど、日本の知能の低い人達を騙すためのマガイモノに過ぎない。


同じ「敵の敵は味方」という単純なロジックならば、中国の軍事的脅威にさらされる日本にとっては、

1 中国は今現在もウイグル地区においてイスラム教徒弾圧している。

2 これに対し日本の左派は、それを見殺しにしている。

3 まだ大きな声ではないが、日本国内で唯一これを批難しているのは右派である。

4 したがって、日本の右派こそがイスラムの味方である。

という方が説得力があるだろう。

ただ、私としてはそのような「敵の敵は味方」という論法ではなく。

素直に

1 イスラム教徒に対する一切のヘイトクライムがなく

2 宗教的寛容性という点でキリスト教系の先進国よりも優れ

3 エネルギーの商取引という点で経済的利害も一致する

日本は、

イスラム地域の政治体制宗教体制がどのようなものになったとしても

最も友好関係を維持すべき相手である

と主張するのが妥当だと思う。

今回の事件がどのような結果で終わっても、日本とイスラムの友好に傷がつかないことを祈っている。

kazubunkazubun 2015/02/07 18:00 「素直に・・・」以下の見解に納得します。話はそれますが、仏のシャブリ事件も宗教的価値観の相克に悪徳ジャーナリズムが暗躍してきたことに対するしっぺ返しです。仏のあの連帯感は見苦しいもので、EUは唯物国家連合に成り下がったことを証明したようなものです。

kazubunkazubun 2015/02/09 22:27 「シャブリ」は「シャルリ」に訂正させていただきます。失礼しました。

2015-01-14 「表現の自由」に値しないが、テロは許されない

風刺画と表して、東日本大震災で苦しむ日本人の手を4本に描いた出版社がテロ攻撃を受けた。

テロを受けた原因は、イスラム教の教祖であるムハンマドを侮辱した絵だと推測されている。

その絵をネットで見たが、とても「表現の自由」の名で保護に値するものではない。

これは「朝鮮人地球から追放せよ」と言ってる一部のおかしな人々と同レベルのものだ。

ヨーロッパ移民に対する感情を考えれば、この「風刺画」を描いた者やそれに喝采を送る者

の感情も、在日コリアンというだけでその人たちに汚い暴言を吐く者と通低するのだろう。

日ごろ「ヘイトスピーチは許さない」と叫んでいる人々は、この問題をどう捉えるのだろう。

私は、「線引きをどうするか」「判断をどこに委ねるか」といった点を考慮した上で、ヘイトスピーチ規制には反対だが、「朝鮮人地球から追放せよ」という主張が言論の自由の名で守られるべきだとはまったく思わない。

それでも、そのプラカードを掲げた人に対する暴力は罰せられるべきだ。

フランスで起きている問題は、

言論の自由」VSテロリスト

の問題ではない。

言論の自由に値しない糞出版社が、テロリストの標的になった。

どれほど軽蔑に値する人間であったとしても、テロ無慈悲に殺すことは許されない。

ただそれだけのことだ。

2014-11-27 勝負の予想がつかないのにワクワクしない

衆議院が解散になりました。

自民党単独過半数を維持できるか。

与党単独過半数を維持できるか。

自民維新+次世代=改憲派で3分の2を上回るか。

等々

今回の選挙結果は何一つ予測が立ちません。

マスコミ選挙結果予想もバラバラです。

でも、まったくワクワクしない。

なぜでしょう?

それは、総理が問うべきことを問うてくれなかったからだと思います。

私は今回の選挙が「大儀なき選挙」だとは思いません。

アベノミクスという経済政策は正しいのか、それを十分やれているのか?

ついこの間まで大不況下にあった日本における衆議院選挙のテーマとしては十分です。

でも、第二次安倍内閣がやろうとしていたことは、「戦後レジームからの脱却」であり、もっと大きなことではなかったのか。

それを堂々と選挙で問いかけてほしかった。

それが残念でなりません。

やっぱり

戦後レジームからの脱却」派=自民維新+次世代

「このままで良い」派=公明+上記以外の野党

「革命」派=共産社民

くらいの3勢力に分離・統合していただければ、票を入れやすいのですがね。

kazubunkazubun 2014/11/28 13:03 どこかから借りてきた経済政策を本質もわからずやってはみたものの、財務省の言うとおりに増税する政治には「NO」と言いたいと思います。この中途半端な政治が国家社会主義につながりつつあることに強く警鐘を鳴らすべきです、心ある評論家なら。

松五郎松五郎 2014/12/05 23:16 いじめ問題に関して新しい論点は今のところないでしょうか。

2014-10-01 民主党政調会長の態度は素晴らしい

御嶽山災害について「これは民主党による人災である」というネット世論に対し、民主党政調会長である福山哲郎氏が9月29日のブログで早々に反論されました。

反論の骨子は、

1 御嶽山文科省の大学機関の観測「強化」対象から外れたのは、自民党政権時の2008年12月であり、民主党政権によるものではない。

2 御嶽山は以前から連続監視対象26火山の1つで、民主党政権時に監視体制が縮小したり途切れたりした事実はない。

3 2009年度の補正予算はあくまで単発のもので、それ以前の自民党政権では火山観測予算は年約2.5億円の執行であったが、民主党政権では年5.8〜5.5億円の予算執行を行い、観測体制を整備してきた。

というものです。

火山関係の予算は少々変わっていて、文部科学省気象庁にまたがって付けられており、観測もそれぞれが行い。その代わりに合同会議等で意見交換し省庁が連携を図っています。従って単年度の気象庁補正予算は削ったが、文部科学省予算も含めれば政府全体として火山活動観測に力を入れていたという主張は、現段階での反論としては非常に合理的です。

私は、民主党福山哲郎氏の政治姿勢もまったく評価しておりませんが、この反論が事実であるならば、「民主党人災説」は言いがかりというべきでしょう。

その前に勝間和代事務所から出されていた「100%の予測が不可能だから切った」という趣旨の弁明と比較すれば、極めて真っ当な反論だと思います。

またダンマリを決め込むだろうと予測していた、私の民主党への評価も変更すべきかもしれません(それでも政策は支持しませんが)。

後は、「民主党人災説」の根拠である朝日新聞の記事や仕分け人である勝間氏の弁明との整合性をどう考えるべきかという論点が残りますが、今後の議論の行方を見守りたいと思います。

いずれにしても、「たかがネット」と相手にしなかったこれまでのスタンスが、野党第1党において大きく変わってきた点を嬉しく思います。

民主支持ではないが民主支持ではないが 2014/10/01 18:17 自分が誤報を垂れ流した反省は一切無く、
対応は良かったと上から目線で褒めるとは
一体どんな感覚でしょうか?

森口朗は森口朗は 2014/10/03 22:49 捏造詐欺野郎だ!

東京都に苦情入れて猛烈に抗議してやる。政治活動をしている容疑でクビにするよう勧告するからな。