morikage2011-07-02

写真はパドックでのメジロラフィキ。周回する事に発汗がすごく、「こりゃ予想以上の消耗戦になりそだな」なんて話しておりました。

中山グランドジャンプ中山大障害も全馬無事に障害飛越を終えると拍手が起こります。そして殿の馬がゴールした時は先頭で入線した馬と同じくらいの拍手喝采となります。ことほどかようにジャンプG1のハードルはなんぎなものだと皆さん分かってらっしゃるのです。

ゲートの中でも全力で走っていてもレースの後でも競争馬が命を落とすことはたまにあります。大好きだったゲヴァルト兄ちゃんはゲートの中で、ダイワカーリアンはレース後、引き上げる地下馬道で亡くなりました。


障害戦での落馬事故は何かと目立ちがちです。スピードが出ている平地レースの落馬が自動車事故なら障害はさながら航空機事故でしょうか。


年に二度のジャンプG1、それに加えて最後の直線にある置き障害での事故。


ハナを切って走っていたメジロラフィキ。ゴールがもうすぐの最終障害で前脚を引っかけ、首から地面に落ちてしまいました。もんどり打って転がる鞍上の五十嵐騎手。


レースは続きます。メルシーエイタイムとの叩き合いを制したマイネルネオスが優勝、イン突きのタカラボス@大庭和弥騎手が3着、親子制覇がかかっていたオープンガーデンは4着でした。


柴田大知騎手は先月、東京ジャンプステークスで14年振りに重賞レースを勝ちました。その時、ウイナーズサークルで「グランドジャンプもお願いします」と声をかけたのが現実となり、インタビューで大泣きする柴田騎手にもらい泣きしそうになりました。苦労人だしなあ。


どのレースだってそうです。競走馬は無事完走してほしいです。大きな事故があったからって直ちに「障害レースは虐待だ、廃止しろ」なんて短絡しないでください。サイレンススズカが故障したから天皇賞(秋)を廃止しろ、とは誰も言わないでしょう?そしてそのレースで優勝したオフサイドトラップが讃えられるようにマイネルネオスを祝福しましょう。


メジロラフィキ、ありがとう。お疲れさま。