林檎漬け

morio01012007-10-03

火曜日の消耗度が高いせいか、水曜日は無気力に過ごしてしまうことが多い。引き籠もって仕事をしていたら、黒い猫が荷物を二つ抱えてやってきた。
まずはbk1から仕事関係の本とともにお楽しみのものが何冊か。柴田文彦『Mac再発見の旅』(アスキー)、『東京変貌 1958 2006』(幻冬舎)、五百沢智也『地図を読む』(岩波書店)。後ろの二冊についてはまた後日触れることにする。
柴田文彦はマック系雑誌で辛口の評をものすことで知られている。貧しい知識しか持たず、なんとなく感覚だけで書いているのではないかと思われるIT系ライターが多い中、柴田は技術にも明るく、言うべきことは遠慮なく言うという潔さが非常に好ましくて、この世界では数少ない信頼の置ける人であると思う。戸島国雄編集長時代*1の「MacPower」では、大学の教員になる前の尖った川崎和男の文章や一連のHyperCard関係の記事などとともに、柴田の書くページをいつも楽しみにしていた。Macというあまりにも人間臭いコンピュータの裏側の思想の部分を露わに見せてくれる文章がとても好きだった。この書では初代Macから最新OSであるLeopardまでの系譜を説いてくれる。懐旧の涙を流しながら読みたいと思う。
そしてiPod touchも本日無事に落手する。むやみに触りまくってすでに指紋だらけになっているが、妙に楽しくてやめられない。