『封建時代に主人が奉公人に着物やその代金を支給する・・・』

『封建時代に主人が奉公人に着物やその代金を支給することを「お仕着せ」と呼んだ』<2017年12月18日(月)>
 「国家公務員に続き、企業の冬のボーナスが出るころだ」。『余録』(171218)はまずはボーナスの語源を見る。「ラテン語の『良い』という意味の『ボヌス』が語源だ」。日本では「封建時代、商人や職人の社会で着物が支給された(お仕着せ)のが始まりといわれる」。そして、「欧米では従業員が一定水準以上の成果を上げた時、不定期に支給される」と、その違いを述べ、更に仕事の効率に展開する。日本は労働生産性が低い。でも、「企業が効率ばかり重んじるのは、実は逆効果かもしれない。従業員一人一人を尊重し、働く喜びを感じてもらう。遠回りでもまずそれができなければおそらく実現しない。政府が上から企業に賃金アップを求めたところで簡単にはいかない。仕事も上からのお仕着せばかりでは誰も本気では働くまい」。
 (JN) 上から言われたことをすれば良い。努力している姿勢が大事。学校から会社まで、日本の一般大衆はこの様子である。そして、世の中で問題が起きると、お国からこうせよとお達しがある。まるで長屋の大家さんと店子の状態であろうか。しかも、首相が企業団体に賃金を上げろなどと言う。上げたら優遇する? 上げろというなら、下げろということもあるのだろうか。これは、国のすべきことではなかろう。それから、働き方を改革せよと。効率良く働けと申されるか。それを言うなら、国会ではないでしょうか。まずは、自分たちの行動を正してもらえないものか。わが国は国家主義であったか。いや、お仕着せ主義か。私たちは知らぬ間に、言われなくとも、効率よく皆がユニクロのお揃いであるか。