最低の人間とは

 既に多くの人が批判、あるいは不快感を表明しているのでよろしいかと思うが折角の発言なので、これを機に蒸し返しておきたいとおもう。鳩山邦夫という総務大臣の職にある自民党所属議員が、SMAPの草なぎ剛さんが飲みすぎで夜中の六本木の公園で騒いでしまいつかまった件で「最低の人間だ」と昨日23日記者会見において発言し、後に撤回したという件である。

 撤回の際に、地デジの推進に障害になると考えて、ついカッとなって発言してしまった、というようなことを正直に発言していたが、そもそも鳩山邦夫という人物が人にそのような発言が出来るのか、ということについては多くの人が知っておかねばならないことだ。

まにら新聞」という、フィリピンで刊行されている邦人向け新聞にしか記事が無いのだが、鳩山邦夫という人物が2007年にフィリピンの自然保護区で法に反して蝶の採集を行ったという疑惑がある。まにら新聞の本文はサイトで検索できるが有料で、下記のようにタイトルと要約文までしか参照できない。


日刊まにら新聞 フィリピンニュース

野生チョウ採集 [ 2007.12.24 | 社会 ]

 自然保護区内で鳩山邦夫法相が「野生のチョウを採集」。同行の比人男性が証言

邦人感電事故 [ 2007.4.3 | 社会 ]

 鳩山邦夫衆院議員のチョウ観察に同行した邦人男性、治療費未払いで退院できず

邦人感電事故 [ 2007.4.27 | 社会 ]

 鳩山邦夫衆院議員に同行時、感電事故に遭った邦人男性が多臓器不全で死亡

 もうちょっと長い引用は「日刊ベリタ」という新聞サイトに引用されている。

日刊ベリタ : 記事 : 新法相・鳩山邦夫氏にチョウ違法採取疑惑 同行の邦人が感電死した比の事件の顚末

日刊ベリタ : 記事 : 比で鳩山議員に同行の邦人男性が死亡 チョウ観察中の感電事故後、多臓器不全で


 まず地上波デジタルなんてものは、B-CASの利権をおもっても分かるように利用者のための施策ではない。総務省なんぞかさも重要な案件であるかのように声高にいうこと自体に欺瞞が隠されている。

 その前提から話を進めるが、今回草なぎさんは酔っ払って正気を失っての事態である。そんなことはよくあることで、海外まで行って醜態を曝した代議士に比べれば例えテレビタレントなり俳優の行為としてはたいしたことはない。

 一方で鳩山邦夫は判断能力がある状態で禁止区域で昆虫採集を行うという違法行為を行った可能性がある。

 草なぎさんは取調べを受けたが(記憶が戻ったのが取調室だったというから当たり前だが)、鳩山邦夫は疑惑に対して取調べを受けていない。更に巻き添えとなったひとが一人、命を落としている。

 どちらが「最低の人間」か、と問えば明確に鳩山邦夫だ。

 しかもその「最低の人間」が他の人間を「最低の人間」だとか「最低の行為」だとか評していることがより鳩山邦夫の人間性の低さを世に表している。

 折角本人がそのことを世に知らしめるきっかけをつくったのだから、より多くの人が認識するのがよろしい。