まみ めも

つむじまがりといわれます

みみずくは黄昏に飛びたつ

きのうは久しぶりに晴れたので朝ランをやる。4時半に起きて外に出ると南の空にオリオンがくっきり出ていて胸がキュンとする。家の前の通りがバス停までまっすぐ250メートルあって、通りの端っこでターンして振り返ると北斗七星がみえた。まだ暗い東の空には下弦の月と明けの明星が出ている。なんとなく一回に10往復の5キロと決めているけれど、走るのがうれしくてつい6キロ走ってしまった。走り終えるころにはオリオンも北斗七星も空に溶けていなくなった。朝焼けがしみてくるのをあとにして家に入り、シャワーを浴びてゴミだし、朝ごはんの支度。

みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ

ト。

騎士団長殺し」誕生秘話、創作の極意、少年期の記憶、名声と日常、そして死後のこと…。村上春樹が、自身の最深部を鮮烈な言葉で語る。少女時代からの熱心な愛読者・川上未映子が、村上春樹のすべてを訊き尽くした記録。

いけすかないと言いながら新刊が出るとすすんで義父の書斎から借りてきているたいして熱心ではない村上春樹の読者なのだけれど、このロングインタビューを読んだら、いけすかない感はかなり減った。むしろ村上春樹が「小説を書くのとマラソンはたったひとりでできる」というようなことを言っていて、まんまとそれにのせられて走り出したりしている。村上春樹の小説は深読みさせるように作っておきながらそこに村上春樹自身が意味はもたせないというところがミソなのだな。とはいえ、一番印象にのこったのは、よしんばって使った川上未映子が「よしんばだって笑」と一人ウケしているところで、どんな本を読んでもくだらないことばかり蓄積していく。