万病を治す腕振り運動

2000年以上前の王様の墳墓にあった。

「達磨易筋経」

1.腕振り療法の行い方

 腕振り療法は香港から伝来したもので、心臓病に対しても非常に効果があるが、継続してやり抜くことが大事である。この療法には充分な合理的根拠がある。

 手を振るときは、身体を直立させ、足はしっかりと大地をつかまえていなければならない。足と足の間隔は肩の幅とし、両肩は一緒に前または後に降り、後に振るときは少し力を入れ、前に振るときは力を入れず、反動で戻って来るようにし、両肩は真直ぐに伸ばし、曲げるのはよくない。目は真直ぐ前方を見、心に邪念を抱かず、黙って数を数え、はじめは、2、300回振り、徐々に増やし14回から24回余り・約30分行なう。

(または「南無阿弥陀仏」の六字を心に念じるのも心を静かにするのに効果がある。)

2.腕振り療法の大要

 腕振り運動は、体を健康にする上で非常に効果のある運動で、最近この鍛練に参加する人はますます増加し、沢山の不治の症状がすべて治り、その効果は人を驚ろかせ信じ難いものがあった。
 腕振りは会得し易く効果は早く、あらゆる慢性の病気は殆んど治る。如何なる病気も、固定したまま変らないものでは決してない。ポイントは永く続けることにある。

3.腕振りの原典

 腕振りの原名は「達磨易筋経」12巻で、非常に有名で数多くの書物が言及していたが、早くから失われ、最近になって発見されたもので、中国医学中、最も貴い民族文化遺産の一つである。ただ惜しむらくは、多くの人の理解するには、やや難しい恨がある。

4.腕振りの特点

 「上謙下実」(身体の上半身を空虚にし、下はんしん充実させる)は動作が穏やかで、精神を集中して両腕を振ることによって、上半身が緊張し下半身が弛んでいる体質を、下半身を緊張させ、上半身を軽やかにする体質に変え、疾病を自ら去らせることが出来る。

5.腕振りの16の秘訣

 上を虚しく、下を充実させ、頭は、ふわりと、口は軽く歯を合せ、胸はゆるやかに背は力を抜き、腰は軸とし、上腕は振り動かし、肘は引き落し、両腕は揃え、手の平は空を切るように、腹はどっしりと、股は力をゆるめ、肛門は上にあげるようにし、踵は静に平におき、足うらは地面をつかむようにするのがよい。

6.反応作用の問題(副作用)

 針灸、按摩には、反応作用があるが、腕振りの後は一そうの反応作用がある。この反応作用は、こもった気と血に変化が生じたのであって、作用のきまったものとしては、胸と腹が軽くなり、脚に熱を生じ、おくび、おならが出、だるかったり、しびれたり、熱かったり、冷かったり、虫が動いたり、半々である。悪い所に反応が現われるのは、すべて正常で、効いているのである。
 問題はただ中断せず、最後までやりとおすことで、これ等の反応作用は体質改善上何等問題はない。

7.腕振りは何故病を治せるのか

 人体内において最も平衡を保たなければならないのは何であるか、中国医術では、それは「気と血」であるとしている。「気血」に問題が有ると、百病が生じるのである。病気が多いと、量から質が変化し衰える。之に反し「気血」が流通していると万病は自ら去るのである。この原理に基づき腕振りは根本から「気血」を改変し体質を改造し、身心と気血が平衡し、万病は自ら消滅することとなるのである。

8.腕振りで癌病は治る

△.毎日午前2,000回、午後2,000回、夜2,000回連続5ケ月の腕振りで肺癌を消滅させ得た。

△.関節炎で大便のあと出血、同時に食道癌を病んだが腕振り後、両方とも快くなり食道癌も日を逐って消滅し情況は改善された。

△.頸部淋巴腺癌…毎日1,000回の腕振りで胃が大きくなり、淋巴癌は逐次消滅した。

△.腕振り5、6ケ月で半身不随および肺癌を治すことが出来た。

 癌とはそもそも何なのか?癌と瘤とは共に気血の塊ったもので、経絡がつまって通じない結果、吐き出された「廃物」である。
 血液の循環が緩慢となり、質が重く、淋巴、粘液、胞汁等が変化し、また血液の活動力、効力が不足し、熱量が不足し、これ等の廃物が排出されず、消化されないため出来たものである。
 腕振りをした後は、胃が活動し、新しい血が増え、肩胛が力を得、上半身の負担(力みと硬化)が解け、腹部の横隔膜は、腕振りの上下運動によって腸と胃の間に強靱な気を生じさせ、胃との間には気が動き興奮と抑制の作用を起させる。
 また血液は熱量を生じ、古いものを吐き出し、新しいものを吸収し、気を補充し血を増やすのである。