“震え”に悩んでいませんか?

本態性振戦「字を書くときに手が震える」「人前で話すときに声が震える」など、震えで困っていませんか?日常生活に支障を来すほどの震えが起こる場合は、適切な治療を受けることで症状を改善することができます。
         本態性振戦とは?
 明らかな原因がなく、震えだけが現れる病気を「本態性振戦」といいます。「本態性」とは、“原因が特定できない”という意味です。

人を幸せにする魂と遺伝子の法則村上 和雄氏 

フーチ 95%
       生命には二つの見方がある 

一つは生命現象(遺伝、発生、生殖など)の科学的側面に注目して、その機能や構造を明らかにする方法です。遺伝子はまさに、このような分野に属しており、私は永年このような分野の研究を行っています。

 また生命には、もう一つの側面があると思います。それは、生命現象の科学的側面の内側で働いている力、生命力とでも呼べるものを視野に入れて、その本質を明らかにする方法です。科学的側面は、外に現れる生命現象を観察・実験・分析する方法を用います。後者は、生命の内なる働きを直観・内観・洞察する方法を用います。

 一ゲノムの重さを計算して私は驚きました。一ゲノムは、細胞にある核の中の染色体というところにあります。その一ゲノムの重さは、どれくらいか想像してみてください。一グラムの何分の一のところに、万巻の書物に匹敵する暗号が書いてあるのかご想像できるでしょうか。実に一グラムの二千億分の一のスペースに、三十二億の情報が書いてあるのです。

 これを想像しやすくするために、全世界の人々の設計図を集めたとしましょう。すると、世界中のヒトのゲノムが約六十九億集まります。驚くべきことには、このすべてが、お米一粒の中に入っているのです。これは信じがたいことです。つまり、ヒトの一ゲノムの重さは、お米一粒の六十九億分の一に匹敵するのです。しかもそれは、単に情報が書かれているだけでなく、それを間違いなく動かしているのです。

赤ちゃんは三十八億年の歴史が生んだ最高傑作
 このようなプログラムを書いたのは人間ではありません。胎内では、生物の進化のドラマを再現しながら赤ちゃんになっていきます。魚類や爬虫類のようなときもあります。凄いスピードです。三十八億年の生物の進化がたった三十八週で駆け抜けるのです。一億年が一週間。一日が四百万年に相当します。

遺伝子のスイッチのオンとオフ
 しかし不思議なことに、心臓であれば心臓で働く遺伝子のスイッチだけがオンになって、他の臓器で働く遺伝子はほとんどオフになっています。環境と話し合いながら、必要な遺伝子のスイッチのオンとオフを見事に切り替えているのです。必要な遺伝子のスイッチ。 ☆全部同じ幹細胞で眼にあっては眼として働く遺伝子がオンになる
       遺伝子の持つ四つの働き 遺伝子には四つのWの働きがあります。最初にWHATです。「何を作りなさい」という情報が遺伝子には書いてあります。どんなホルモンを作れ、どんなタンパク質を作れ、というようなことです。

 次に、「いつ作りなさい」。WHENです。私たちは赤ちゃんのときから、男性ホルモンと女性ホルモンを作る遺伝子を持っているのです。しかし、赤ちゃんのときは、ほとんどスイッチがオフです。年頃になってくると、男は男性ホルモンを作れというスイッチが入って、男性ホルモンをたくさん作り、男らしくなります。
 それから三つ目は、「どこで作りなさい」という場所の指定。WHEREです。心臓で作りなさい、皮膚で作りなさいといった情報も遺伝子には書いてあります。

 さらにもう一つは、「誰に作りなさい」。WHOです。Aという遺伝子は私ではオンになるけれど、あなたではオフという場合があるのです。

 遺伝子、ゲノムというのは、DNAという化学の文字で書いてあります。全部読み切って分かったことの一つは、全DNAの中で、本当に働きが分かっているのは二%前後だということです。あとの九十八%は何をしているか、さっぱり分からないのです。サボっているのか、寝ているのか、将来のために備えているのか…。
 寝ている良いDNA、たとえば、才能を伸ばすDNA、健康になるためのDNAのスイッチをオンにして、起きている悪いDNA、たとえば、病気を起こすDNAとか、よこしまな心を起こすDNAのスイッチをオフにすることができれば、私たちの可能性はまだまだ伸びるということが、化学の言葉で証明されつつあります。これは大変エキサイティングなことです。


「がらくたDNA」にあったヒト特有のDNA配列 二○○三年にヒトゲノムが、二○○五年にはヒトに最も近い現存の動物種であるチンパンジーのゲノムが解読され、両者の設計図の全体的な比較が行われました。

 その結果は意外なものでした。両者のゲノムは、たった三・九%しか違わなかったのです。ヒト同士で比較した場合、ゲノムの個体差は○・五%とされています。ヒトとチンパンジーとの差はその約八倍とはいえ、ヒトゲノムの全長三十二億塩基対から考えればわずかな差です。

 ここ十年の間に解明されたところによると、環境による影響、たとえば栄養分やストレスなどの感情が、DNAの基本設計図(塩基配列)に変異を加えることなくDNAの働きを変えることができると分かってきています。

 身の回りのすべての環境と、心のエネルギーである思いや、考え、情熱などが、遺伝子のスイッチを入れ、人生を変えると説いています。

 ワトソンとクリックによるDNAの発見以来、今まで多くの人は、遺伝子の働きを固定的なものと考えていました。「遺伝」という言葉から受けるイメージもあるのでしょう。遺伝子という何か運命的に決定された、抗いがたいものと受け取りがちです。しかし、実際はそうではありません。遺伝子がオン・オフの機能を持っていることは、もはや明白は事実であり、また、オンとオフは一生固定されたものではなく、与えられる環境によって変化するものなのです。

その環境因子としては、次の三つが考えられます。

一つは物理的要因(熱、圧力、張力、訓練、運動、磁気、光、周波数など)であり、

二つ目は食物と化学的要因(アルコール、喫煙、環境ホルモンなど)、

そして三つ目は精神的要因(ショック、興奮、感動、愛情、喜び、希望、不安、恨み、信条、祈りなど)です。

「思い」や「心の持ち方」が遺伝子の働きを変えるという事実です

一年で全く入れ替わる身体の細胞
「健康とは、完全な肉体的、精神的、および社会的な状態であり、単に疫病または病弱の存在しないことではない」。
 前世、今世、来生にまたがる情報を持つ魂 

サムシング・グレートは宇宙を創り、人を含めて生物を創るための情報とエネルギーを持った存在だと思います。そうすれば、サムシング・グレートから分かれた魂も、エネルギーと情報を持っているのではないかと考えられます。その情報も、単に、誕生年のための情報を超えて、前世、今世、来生にまたがる情報を持っているのではないでしょうか。
     利己的な遺伝子と利他的な遺伝子
すべての命がつながっているという自覚が必要
 生物の細胞核中の極微の空間に、万巻の書物に匹敵する遺伝子情報を書き込み、一刻の休みもなく働かせている大自然の素晴らしさを、私はサムシング・グレート(偉大なるもの)と表現してきました。

 地球上のすべての生き物は、命の元であるサムシング・グレートにつながり、お互いに協力し合って、地球生命体を構成しています。それにもかかわらず人類界では、民族、人種、国家、宗教宗派までもが果てしない争いを繰り返しています。いまこそ、人類を含めたすべての命がつながっていることを自覚して生きたいものです。
 ヒトには数百種類もの働きの異なる細胞があり、それぞれ独自の役割を演じながら、他の細胞を助け、臓器の働きを支えています。臓器は、それぞれ独自の働きを演じながら、個体を生かしています。このような見事な協力とハーモニーを演出しているのは、自律神経だといわれています。

 その自律神経を動かしているものが何かはいまだ解明されていませんが、この見事なハーモニーと助け合いがデタラメに起こるわけがありません。それを「コスモス」のいう「進化するための一貫性」と考えてもいいのではないでしょうか。そして、その情報は、ヒトのゲノムの中に書き込まれていると私は考えています。

それはまさに、「利他的な遺伝子(群)」と名付けてもよいものです。

? 私は諸賢の教えを学び、さらに、生命科学の現場の経験を積み重ねるうちに、人間には心と身体だけでなく、魂と呼ばれるものがあるのではないかと考えるようになりました。
? 魂は、人間存在の中核に存在し働いており、無意識や深層心理を通して人類全体につながり、さらにはサムシング・グレートもつながっていると考えています。
? 魂は、今世だけの問題ではなく、前世、来世と連なる、ある種の情報を持っているのではないでしょうか。
? 魂にも遺伝子のようにオンとオフがあるのではないでしょうか。
? 魂の問題は、理性、知性だけではつかみきれなくて、深い感性やすぐれた悟性と深く関係していると思っています。
 私は、眠っている遺伝子のスイッチをオンにすることによって、人間の可能性は大きく広がり、よりよい生き方、幸福な生き方ができるようになると唱えていますが、これはそのまま魂にも当てはまるものだと考えます。