アニータ逮捕もう出てこんでいい

mxoxnxixcxa2005-02-12

「わたしはアニータ」の表紙でヌードも披露したアニータさん。見ていてこれほど不愉快になるヌードも珍しい。
アニータが喋るのを見た時に感じる何かと、神田うのが喋るのを見た時に感じる何かが似ているのは、どうしてなんだろう。

憎めない勘太郎

 週刊誌の広告を眺めると、どうも今ゴシップ界では梨園があついみたい。見出しによると、中村獅童の母親がマンションの管理費かなにか260万を払わないとか何とか。読んでないけど、相変わらず七之助の名前もあちこちで踊っている。あのどうみても朴訥で素朴そうな勘太郎はどうなんだろう。
 一年位前、妹から電話があり「キシドウ!キシドウの弟を見たよ!」と言う。なんのこと?「カブキのキシドウだよパンクな。その弟!お父さんが有名な」。よくよく話を聞いてみた。妹はその日恵比寿におり、そこのカフェでキシドウの弟が一人で座っていたという。「キシドウって誰?獅童のこと?」「じゃあたぶんそれ。その、かっこよくないほうの弟」。私はとくとくと説いた。獅童に弟はいない。それは、勘九郎の息子ではないのか。「ああそれ、勘九郎だった。それに似てるほう」。私はもうひとつ尋ねてみた。「ねえ、勘九郎の息子は、どっちもかっこよくはないよ」「だから新撰組のほう」。やはり勘太郎のことだった。
 その勘太郎を見て、10代の大学生という血気盛んな年頃の妹は思わずちょっとはしゃいだらしかった。勘太郎は妹のちょっとした「え、うそ、あれ歌舞伎の!」という声に敏感に反応し、きょろきょろとした後、首を伸ばして妹を視とめると、うつむいてカップを見つめながら、なんかちょっと嬉しそうにしていたらしい。その様はいかにも好感が持て、いい人そうだったという話だった。よくは知らないけどなんかキャラにとてもマッチしているよ。「おれ御曹子。つーん」じゃなくて。

さようなら

 マリリン・モンローの元夫、劇作家アーサー・ミラーが亡くなったそう。89歳の大往生。特に惜しいとか悲しいとかショックとかではないけれども、以前、付き合いで気が進まないまま行った『セールスマンの死』が忘れられない。無名塾仲代達矢主演で見た。
 ある男の人生が、信条や見栄や希望なんかとともにばらばらと崩れていく。その呆気なさや儚さが、本当に恐くて悲しかった。最後の台詞「兄さん私はどうすればいいんですか?兄さん私はどうすればいいんですか!」と、そのあとのブレーキ音が焼きついている。断ち切られるようにして終わった後、どうしようもない虚しさと身につまされるような寂しさが残る。