FileMaker Mobileはやはり便利

早朝から呼び出しがあって、遅い朝食中です。先週から久しぶりにFileMaker Mobileを使っていますが、ポップアップで選択項目が出てくると、入力の手間が省けてホント便利です。現場で、定型的な所見をとって記録していくにも、欠かせません。
現在、希望する後輩に配布も出来るように昔からPCに持っていた様々な臨床評価用のフォーマットをPDA用に編集中です。数字とポップアップ表示の選択ならGraffiti文字を知らなくとも可能ですし、紙よりもPCよりもある意味優れています。ただ本体は、あまり値段が高かったり、大きいと、落としたり汚したり、すぐに取り出せなかったりする心配がありますので機種選定は必要そうです。Z22との組み合わせが良いのかなぁと考えています。

FileMaker Mobile8の便利な利用方法;文献整理

FileMaker Mobileが使えるようになり、自分の環境が大変便利になりました。覚え書きを兼ねて自分なりの使い方をいくつか記載します。まずは文献整理編。ニッチな話しですので、その点はご容赦くださいm(_ _)m
英文を読んで最新の知識を仕入れることはとても重要なのですが、昔は膨大な紙と戦って、高いお金を払って図書館でコピーしていました。今は10数年前と異なりPubMed(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi) という検索サイトがあります。PubMed は、世界約70カ国、約4,800誌に掲載された1950年以降の医学文献を検索できるデータベースです(2004年12月現在)。
例えば、パーキンソン病と引こうものなら35495という膨大な数がヒットします。ここから自分の調べたい内容を絞り込んで、その要約などを各自がPCに色々な形式で保存するのが通常です。でもPCを開かないとこれを読むことはありません。TH55を使っていた頃には、このデータベースをPalmに流し込んでいましたが、PDAのOSの変化などにより、上手く流し込めなくなっていました。やっぱりPDAで持ち歩いて、時間の空いた時にパッと見たいなぁと思っていたところに、FileMaker Mobile 8が出現。再びPDAで簡単に文献管理が可能になりました。ここは、その導入方法をご紹介します。

まず、PCにはファイルメーカー Pro 7とFileMaker Mobile 8。他にも優れたソフトがありますが、今回は、これに加えて使い慣れたiPubMedMaker 7 (Win)を有りがたく使用させていただきます。

以下手順です。
PubMedを開くと、最初はこのような画面になります。ここでは、本年1月に発表されたmultiple system atrophyという病名を使っている文献を検索するとします

書き出すために設定はSummaryをMEDLINE、Send toをFileに選択

するとこのような画面になりますので、適当な(決めた)場所へ保存

このテキストファイルをiPubMedMaker 7.exeにドラッグ&ドロップします

短時間でこのように文献のタイトル、作者、サマリーが一覧になったものが出来上がります

ただ、このままではFileMaker Mobileに読み込んでくれないので、一度全てをFileMaker Pro形式でエキスポートして保存した後、FileMaker Mobile 8を開いて、こういった形式でセットします

Treo650で多数の文献を閲覧可能に!


導入は、やや面倒なものの、掌に多数の文献が乗るメリットを感ずる方は一度おためしください。右脳先生の本を初め、これまでにも各所で紹介されていますが、ソフトのバージョンアップにより、以前よりも使いやすくなって便利だなぁとあらためて思う次第です(使い方が自分のものになっているだけかもしれません)。EndNoteというソフトもありますが、もしPCでFileMakerを使っている方であれば、ずっと値打ちに簡便に自分なりの移動図書館が出来上がります^^
iPubMedMakerの作者の方に感謝ですm(_ _)m