天井は売り方が作り、大底は買い方が作る
暴落の前はいつも急騰である。
なんとも不思議なことであるが、この理由をよく現しているのがこの格言である。
本来上昇相場が続いていくのであれば、これはしっかりとした買い方がついている時である。
買い方はなるべく安いところを拾おうとするためじっくりとした上昇波動が続く。
しかし一方、相場が上昇を続け苦しくなっていくのは売り方である。
そして売り方は耐えきれなくなって手仕舞いに走る。
この手仕舞いは徐々に行われる買い方の買いと違って一気に成り行きで行われるのだ。
そのために急騰を演じ、買い方はこの高値で降りることになる。
すでにこれらの高値は、買い方の買いたいポイントではなく、逆に売りたいくらいの高いポイントであるため、買い方はしばらく手を引くことになる。
またここで買いを入れた売り方の買い戻しは、玉が手仕舞われれば、そのあとは続かないことになる。
こうして、だれも買わない天井が形成され、その後暴落に向かうのである。
これと同様に大底は売らなければならない買い玉が精算されることによって成り立つのである。
建設株はなぜ先に底打ちしたか(2002セミナー資料より大成建設(1801))
面白ければクリック下さい。
04/23モルガンショック
11面に「外資が導くバブル再来」とあります。
1千億円と推測された赤坂の全日空ホテルが2800億円で落札されたことに驚いているとあります。
現状はここだけでなく、既に不動産全体がバブルの状態ですがまだ資金が続いているため、ピークとはなっていません。
これは昨年末から3月までの業種別上昇率のランキングですが、不動産は4位、15%n上昇を果たしています。
もちろん三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)、などの急騰が引っ張っている訳ですが、個別株だけでなく、不動産投信の上昇もすさましいものがあります。
これらの資金はすべて外資の余った資金の環流が原因です。
株式市場が急騰してる国の資金が如何に暴れてしまうかの印と言えます。
三菱地所(8802)がロックフェラービルをすっ高値で買収して米国の怒りをかった話は遠い昔ですが、金の余っている国のファンドはなんとも乱暴なことをするものです。
グリーンスパンが本当に恐れていたものは、たかだかLTCMみたいな何千億レベルの問題であれば、なんとでもできるが、それ以上の桁でふくらんでしまったバブルがはじけるときは、ちょっとFRBでもカバーしきれない、ということなのでしょう。
しかし、人間の欲望はさらに止まらずその上を行ってしまうのです。
面白ければクリック下さい。