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2014-12-09

LibreOfficeバグハンティングセッションのご紹介

この記事はLibreOffice Advent Calendar 2014の9日目です。昨日はoshieさんの「Drawでかんたん! チラシ作り 」でした。

みなさん、LibreOfficeのバグハンティングセッションについてはご存知でしょうか。

リンク先から参照すると:

たったこれだけ!です。


タイムベースリリースとバグハンティングの意義

LibreOfficeのリリースは、タイムベースというポリシーになっています。つまり、「ベータとかRCとか正式リリースとかのスケジュールが、予め決められている」というポリシーです(LibreOfficeのリリースプラン参照)*1。他のFLOSSだと、例えばUbuntuとかopenSUSEといったディストリビューションGNOMEとかがタイムベースリリースですね。

タイムベースリリースの利点を雑駁にいうと:

  • 機能追加やバグ修正が定期的にリリースされることが保証されるため、進化が早い
  • ユーザーからのフィードバックが得られやすいので、変更に大胆になれる
  • コミュニティベースの作業のスケジュールが分かりやすい

といったことがあります。逆に見ようによっては欠点とされるものが:

  • QAプロセスをリリースマネージメントの中に入れ込むことが難しい

ということです。つまり、これこれの品質尺度を満たしたらリリース、といったマネージメントとはタイムベースリリースは馴染まないのです。

しかしこれは本当に欠点なのかというと、ものは考えようです。つまり、不具合があっても、それを発見することさえできればすぐに対応される可能性がある*2 のがタイムベースの強みです。したがってLibreOfficeにおける品質保証というのは、ユーザーが自らテストに参加し、不具合を発見して報告することを前提としているのです*3。品質保証チームは(もちろん自らテストもしますが、どちらかというと)報告された不具合を精査して開発者が分かりやすいように情報を付加したり、ユーザーがテストをするための基盤を整備したり、といった作業がメインとなっています。

おっと、脱線が過ぎました。バグハンティングセッションというのは、タイムベースリリースを採用しているLibreOfficeにおいて、リリース「前」になるべく多くのテストを行い、不具合を検出するということを目的としたバーチャルイベントです。エンドユーザーとしてはどうしても、自分でテストしてみるのはリリースされてから、ということになりがちですが、こういうイベントを設定することで、より多くの人に開発版を試してもらおう、ということです。

リリーススケジュールから一部を抜粋しました。

イベント
β1第47週, 2014年11月17日〜23日
RC1第51週, 12月15日〜12月21日
4.4.0リリース第5週, 2015年1月26日〜2月1日

前回のバグハンティングセッションはβ1のリリース直後、11月21日〜23日に設定されましたが、今回はRC1のリリース後なので、12月19日〜21日で予定されています。ここで多くのバグを洗い出すことができれば、4.4.0のリリースにはまだ一月近くあるので、(特に致命的なものは)間に合う可能性が高いと考えられます。


前回のバグハンティングセッション ミニレポート

前回は東京で11月20日九州(福岡)で11月21日の勉強会の一部を使って、それぞれバグハンティングをオフラインで行いました。また東京のHackFestにあたってはIRCチャネルfreenodeの#libreoffice-ja)を開けておいたので、リモートで参加いただける方もいました。

MozTrapベースでテストを行ったり、使い込んでいる機能のチェックをしたりと、いろんなテストをした結果、以下のバグを報告できました。


またオフラインセッション、やる?

もちろん各々が自分の手元でテストしてもよいのですが、オフラインでやることで、

  • バグ出しするぞ!というモチベーションが上がる
  • 見つかったバグ相互に確認できる
  • 違う環境での確認も素早く可能
  • 一人でもbibisectの環境を持っているとbibisectもできる

などなどとってもメリットがあったので、RC1合わせのバグハンティングセッションオフラインでやろうかな?と考えてます。

興味がある方はご連絡ください!


明日はnogajunさんで、 「Writerの原稿からImpressスライドのひな型を作る」だそうです。よろしくお願いします!

*1Apache OpenOfficeは、プロジェクトが定めた基準を達成するまでリリースしない戦略を取っています。

*2:当たり前ですが、不具合を見つけて報告したところで、それを直す開発者がいなければ不具合は直りません。しかし、発見されない不具合が黙って修正される可能性よりは、発見して報告されたものが修正される可能性は遥かに高いです。

*3:私がしばしば「エンドユーザーコミュニティの一員であることを自覚し、積極性を持って関わるほうが、LibreOfficeについては幸せになれる可能性が高い」というのは、こういうことです。

*4:先日リリースされたβ2では再現するかどうか確認してません。バグレポートもチェックできてないので、どなたか確認してほしいです。

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