<イラク>女性の自爆テロ急増…中部ディヤラ県

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080813-00000098-mai-int

 【カイロ高橋宗男】イラク軍と米軍がアルカイダなどイスラムスンニ派武装組織掃討を強化しているイラク中部ディヤラ県で、女性による自爆テロが急増している。対応に苦慮するイラク政府は11日、武装勢力に対し1週間の降伏期限を設け、摘発と軍事作戦の停止を宣言。しかし宣言後の11日から12日にかけて、県都バクバなどで女性が連続して自爆し計3人が死亡、20人が負傷するなど、女性による攻撃が収まる気配は見えない。

 イラク国内では今年に入り、女性による自爆テロが約30件と、昨年1年間の発生件数7件の4倍以上に上っている。大半はディヤラ県内で起きており、最近の急増は同県内での掃討作戦の強化と時期が重なっている

 心理学が専門のムルシャディ・バグダッド大教授(42)は「自爆を敢行する女性のほとんどは夫を殺害されたり、拘束された人たち」と指摘し、「過激な武装勢力は絶望した女性の復讐(ふくしゅう)心につけ込んでいる」と解説する。

 イラク紙アルベインナによると、イラク当局は今月上旬、ディヤラ県内で自爆志願者を勧誘していた女2人を逮捕した。県内の少なくとも3カ所に自爆志願者を勧誘する組織的なネットワークが存在するという。

 米軍などの圧力によって自爆実行者の確保に苦心する武装勢力側は、女性を利用することで自爆者の不足を補っている側面がある。また、検問所などでの女性の検査が比較的甘いことが、攻撃の確実性を高める結果を招いているようだ。

 米軍は、検問所などでのチェックを徹底するため、イラク人女性の治安部隊員の育成を急いでいる。

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ついこの間まで、イラクのモースルはアル・カーイダ支配下にあった
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080619/1213892937
では、

アルカイダ拠点として全国最大かつ最後のモスル一帯

ともあったので、イラクアルカイダの勢力はしばらくはおとなしいのかなと思いますが、結局アフガンよりの3番のディヤラ県では、テロもなかなか減らないんですね。