OLDIES 三丁目のブログ

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週プロ、朝日新聞に登場

 昨日5日付の朝日新聞読書欄で、週刊プロレスが紹介されていた。
 亀和田武さんのマガジンウォッチ という連載コラムである。
「ちょっとうれしい浜口親子」
というタイトルで、プロレス週刊誌に掲載されたアテネオリンピックでの浜口親子関係記事について書いている。
 その中に、印象深い記述があった。

 所属していた小団体、国際プロレスがひっそりと倒産したあと、アニマル浜口は、ラッシャー木村をリーダーに、寺西勇と3人で、猪木のリングに上がった。しかし猪木ファンは弱小団体からの転入者に冷酷だった。好試合を演じたアニマル浜口に“帰れコール”とヤジが飛ぶ。
 戦場を失って流浪するレスラーを罵る観客の質の低さにうんざりしていると、浜口がコーナーポストで仁王立ちになった。「オマエたちこそ、帰れ!」。

 当時私は、プロレスを見始めた頃だった。新日ジュニアでは初代タイガーマスクが活躍し、ヘビーの試合では正規軍、国際軍団、長州軍団の軍団抗争が始まった頃であった。
 全日本プロレスも見ていたが、新日本の試合の方が激しくて面白いと思っていた。
 当時、コアなプロレスファンは新日(猪木)派と全日(馬場)派に別れて論争していたようだが、私は断然新日(猪木)派であった。
 外国人選手の引き抜き合戦なども行い、両団体は仲が悪かった。

 そのような時、第3団体が崩壊後の戦場を新日に求めてやって来たというのは、新日ファンとしてはいいことではないか、と思っていた。
 また、生来判官びいきなところもあるので、私は国際軍団を応援していた。

 私の応援は、国際軍団>>正規軍>長州軍
だったが、試合での勢いは 長州軍>正規軍>>国際軍団であり、会場での声援もこの順ではなかったかと思われる。

 国際軍団が不人気だということは、当時から感づいていた。
 何で国際軍団がここまで不人気なのか、当時私は納得いかない状態であった。
 その当時の納得いかない状態を的確に表してくれたのが、上に引用した部分である。

 何で国際軍団(新国際軍団はぐれ国際軍団)がこれほどまでに嫌われていたのか。
 ラッシャー木村の新日リング第1戦で、反則ながら猪木に勝ったことが余計猪木ファンを怒らせてしまったのだろうか。

 その後、浜口は長州軍に合流、国際軍団は悲劇の最期を迎える。
 木村VS浜口の因縁の決着戦には、ストロング小林が木村のセコンドについてアシストしていた。
 ストロング小林国際プロレスから新日に移籍した選手である。
 私がまだプロレスに興味がない幼い頃、父親が見ていたプロレス番組で、猪木・小林の黄金コンビ、というのがよくタッグを組んでいた。
 小林の顔も猪木に似ている、と感じていた。

 その後どんな経緯か、木村は馬場のパートナーとして全日のタッグリーグ戦に登場。
 全日のファンは「キムラ」コールで温かく迎える。
 アナウンサーは、
「別の団体では帰れコールをされていた木村が温かく迎えられています」
というようなことを言っていた。

 これは強いチームの登場だ、と思っていたが、その後すぐに木村は馬場に反旗を翻し、国際血盟軍を結成。
 長州軍も全日に登場して、またもや3軍対抗戦となった。
 
 その後、木村と浜口は和解したのだろうか。
   




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