一方、もう一人の5年契約を新たに結んだエンゾギー。元フランス・アンダー16代表の経験を持つエンゾグビアはニューカッスルへの04年の移籍騒動で代表のキャリアから暫しの抹殺を受けていたようだ。06年夏にユーロへ向けたU−21代表24人には残ったがル・アーヴからニューカッスルへ移籍した際の問題が解消しておらず、フランスサッカー協会がエンゾギーの代表入りに難色を示しU21代表監督はそれ以降エンゾギーを代表へ呼ぶ事は無くなった。しかし夏の間に裁判も終わりエンゾギー側が賠償金を払う事で解決。DFながら2ゴールをあげてニューカッスルを引っ張るエンゾギーは再びウェールズ戦でU−21代表を勝ち取った。

エンゾグビア:「ル・アーヴの事があって僕は代表でプレーするのを2年も3年も無駄にしたよ。でもそれで僕は強くなった。フランスからのお声が全くかからなくなって僕は納得いかない部分もあったけどニューカッスルの人達は皆「いずれほとぼりが冷めれば代表に呼ばれるさ」と励ましてくれたんだ。だから実際に代表に呼ばれたとき僕は本当に嬉しかった。もうル・アーヴと一連の騒動については全部忘れたいんだ。フランス代表のシャツは本当に誇り高い気分にしてくれたよ。僕の母国へ自分に出来る事を証明するチャンスが得られて本当に良かった。だからあの移籍騒動が解決してくれてホッとしてる。それにニューカッスルも最高のスタートを切ったしね。今は本当にこのニューカッスルでプレーできることを誇りに思うしクラブも僕を誇りに思ってくれている。だから僕は5年契約にサインしたんだ。今シーズンはいい所までいけるんじゃって思ってるんだ。5位以内は行きたいね。チャンピオンズリーグ?もちろんさ!」


ローダーがスーネスから引き継いで連勝を続けた理由のひとつはルケを外してエンゾグビアをレギュラーに起用した事だと俺は思ってる。(以前の日記はここ。もちろんアメオビの活躍もスーパーだった訳だけど)。ローダーはその躍進の理由とも言えるエンゾグビアを外し、凡庸な出来に終始したダフに拘り過ぎて失脚。最後はエンゾグビアの怒りまで買い一時はアーセナルへの噂が耐えなかったが、アラダイスによって彼は5年契約を結ぶ。アラダイスがゾギーを使ってくれてホッとしたよ。

エンゾギー:「この契約を喜んでるよ。僕は誇り高い気分だ。僕の未来がこの偉大なニューカッスルと共にある事がね。昨シーズンの終盤は不満が募っていたからもう出て行こうと思ったよ。でも今は違うよ。監督も変わったしね。それにこの街、クラブ、ファン、関わりあう全ての事を愛してる。だから本当にこの街に残りたかったんだ。僕は今プレー出来ることが嬉しいし、楽しんでプレーできているよ。」

永遠のライヴァルへ。長い友との新しいリレーション。

話題はハーパーか?ギヴンか?これまで最高のフォームでニューカッスルを支えるハーパーが初めてギヴンの前に立ちはだかる。最大の好敵手へ二人の関係はこれからも続く。

ニューカッスルに14年間、献身を捧げたハーパーは先のウィガン戦がやっとリーグ戦50試合目の先発だったという。シェイ・ギヴンを長年支えた彼にもついにレギュラーを獲得するのか?同じくノースイーストDurham出身のGKの運命は??

アラダイス:「Stevie Harperはこれまで全くミスをしていない。負けていないし、リーグ4戦のうち2試合を無失点だ。Shayもバーンズリーカーリングカップ)戦は最高のプレーを見せたが、 Harperが今は完璧なコンディションだからウィガン戦はHarperを選んだんだ。Shayはもちろん不満だったよ。彼は全てのゲームに出たいからね。でも彼はその後アイルランド代表として2試合を前にしていたからな。ハーパーは代表戦は無いからからさ。だから休養になったはずだ。Steveはレギュラーで出ていればイングランド代表にも選出されていたかもしれないな。それ程だ。君たちは彼に移籍を勧めたかもしれない。でも彼の我慢強さ、忍耐力が全て物語ってるよ。彼はこのクラブの事しか愛していないんだよ。このニューカッスルでプレーする事だけが彼にとっての幸せなんだ。(10年来のライヴァルであるギヴンとハーパーの友情を。)もしチーム内での団結があれば、そして共通の目標を持ち栄光も失望も分かち合えれるなら、私たちのチームはどこまでも強くなれる。」

そして先日5年間の契約延長を拒否したスティーヴン・テイラーについて。
もちろんテイラー自身は延長を望んでいるが提示された契約条件(金額面はもちろん)、評価のされ方に疑問に感じたそうだ。アラダイスの性格がだんだん分かってきたこのインタヴュー。そうだな。到ってシンプルだけど、そこにどう到るかだ。

アラダイス:「テイラーのお父さんが公にしてしまったね。でもそれについて問題を悪化させたくはない。我々はテイラーにとって好条件だと思えるオファーを出したつもりだったが、我々と彼の考えにはギャップがあったようだね。もちろんこの問題は解決しなければならない。もしそうできれば良いし、出来ないときは出来ない。シンプルだ。」

明日再び始まるニューカッスルプレミアシップ。5試合で1分4敗と厳しい戦いを続けるダービーが相手。とはいえニューカッスルの過去のアウェイの成績を見てみればとても安心できる材料にはならない。バートンはマンC戦での復帰が濃厚だとの報で大幅なメンバーチェンジはなさそうだが・・・エンリケがハムストリングを痛めているとの情報が本当ならエンゾギーのレフトバックが当確。カーも怪我。ソラーノも居ない状況ではウィガン戦に続きテイラーのライトバックでセンターにカサッパだろうか。それとも新加入のベイがそのポジションを埋めれば更に分からない。MFにしても同じ。ファイの加入で溢れる選手がいるのかどうか?ジェレミ、バット、スミス。争いは激化です。もちろんファイもベイも何も遂げてないし、コンディションも不明だからな。そしてこないだ書いたFWはやはりヴィドゥカとオーウェンで決まりか?つまらん。そうそうGKも。競争し過ぎて倒れないように祈る。当確と勝手に思っているのはミルナー、エンゾグビア、ロゼフナルオーウェンかな。

アラダイス:「(ファンのサポート)私にとって、サポーターとのコミュニケーションが最も大切なことだ。もし彼らとの話合いの機会を求められれば私は受けるつもりだよ。だから正当なやり方であれば批判は受け入れるつもりだ。私がまず何より考えているのはサポーターとの信頼関係を築くこと。そして試合に勝つことだ。勝利がサポーターを納得させ、間にある信頼関係を高く築いてくれると信じてる。彼らが私のこれまで見せてきた事、やってきた事を好意的に解釈してくれていると良いんだがね。

 (ここ4試合で5得点。夏のマーケットでは約18億円で獲得可能だったオーウェンにオファーが無くて助かったとの談。)どのチームもオーウェンの怪我の多さを心配したんだろう。この数試合の事を考えれば9M(£)なんて安いものだ。でも確かに8月終わりの時点ではリスクは高かっただろうと思うよ。(オーウェンを獲得しなかったライヴァルはミスを犯した?)いいや。誰も先の事は分からないだろう。もしこの先どうなるかが分かっていれば、私はスペインにゴルフコース付きの別荘で隠居生活を楽しむよ。億万長者としてね。(活躍したらしたで移籍話が再燃するのでは?)あれほどのタレントだから、出て行きたいと言えば止める事は出来ないよ。だけど彼がこのニューカッスルでの生活を楽しんでいれば、他クラブとの交渉の席には着かないはずさ。新しいチェアマンとオーナーが来て必死でやっている所だ。ベストプレーヤーを失うなんて事は有って欲しくない。もしマイケルに怪我が無ければもちろん、彼の残りのキャリアを共にニューカッスルで戦いたいと思っている。彼はこの世界でどのディフェンダーにとっても恐怖の存在だからね。私は彼が怪我をしない為のコンディショニング作りのプログラムを徹底する。そうすればマイケルは更にフットボールを楽しめるんだ。まだまだ100%フットと言うわけじゃないが彼は良くやってるよ。このユーロ予選を含めた4試合5ゴールと言う結果は彼の自信を取り戻しただろうし、彼のフィットネスの向上も早まるだろうよ。

 (オーウェンのパートナーはヴィドゥカ?)マイケルはいつもビッグマンとコンビを組んできたからね。ビッグマンとリトルマンのコンビが相性いいのはみんな知ってる事だろう。だがとにかくチームプレーヤーとしてお互いの理解を深める事からだ。その為に長所、短所を彼らに説明していくつもりだ。マイケルとマーク、ショラ、オバのパートナーシップは本当に重要なことだ。これからもっと熟成させていくよ。 フォーメーションは誰が使えるかによる。その日戦えるシステムでうちはやるだけだ。

 (代表戦でのエムレの怪我について。)どの程度かまだ分からないが、残念だよ。彼は完治せずに試合に出てしまったようだ。でも代表に行った13、14人で怪我人が(エムレ)一人だけと言う事に関しては良かったと思ってる。」