映画コラム 『サガン -悲しみよ こんにちは』ディアーヌ・キュリス監督作品

 この作品はぼくが京都シネマで観た映画です。若くして文学界に躍り出たフランソワーズ・サガンは、ものかなしい雰囲気をかもしだしているようにおもえてなりません。
 フランソワーズ・サガンさんは若くして人生の最高の果実を味わってしまいました。
悲しみよこんにちは
ブラームスはお好き?』etc
 みずみずしい文学作品を江湖に問い、そして肝玉座った態度でギャンブルに、ドラッグに溺れます。晩年、フランソワーズ・サガンさんは辛い思いをしますが、詩があります。彼女の人生自体が詩なんですね。
 映画に出演しているシルヴィー・テステューさんはとってもキュート。身もだえる程チャーミング。

 ぼくは春から夏にかけて関西日仏学館でフランス語を学びたいと考えています。第二外国語はドイツ語、古典ギリシャ語をぜひともマスターして『イーリアス』と『ニコマコス倫理学』を原書で読みたいという気持ちもあるのです。浮気な人間だ・・・・。
フランス語を何故学ぶかというと、日本語の表現をもっと豊かにしたいという願望があるからなのです。

 ほんとうは家族の在り方を問うためにマイスター・エックハルトハイデガーニーチェの思想を血となり肉とする必要があるので、そのことを加味すると、ドイツ語に力をいれなくてはいけないのですが、フランス語もやらなくてはいけない運命なのかもしれません。

 話をもとにもどすと、この映画を観た本当の理由は小説家になりたい、その気持ちがつよかったためです。しかし、小説家になるにはそれなりの「覚悟」がいります。
遠藤周作さんは「もし、あなたが小説家になりたいのなら2時間毎日机に座って書くことだ」と言い。
岩井志麻子さんは猟銃を片手に小説家にならなかったらコレで自らの命を絶つと心にきめたそうです。未だに岩井志麻子さんは猟銃で狩りをすることが趣味です。

sagan