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ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

オーケストラ・ニッポニカ第33回演奏会:アカデミズムの系譜
2018年7月1日(日)14:30 紀尾井ホール 指揮:野平一郎、Vc:ルドヴィート・カンタ
池内友次郎:交響的二楽章(1951)、貴島清彦:祭礼囃子による嬉遊曲(1963)、島岡譲:前奏曲とフーガ ト短調 林達也による管弦楽新版(1948/2018)、矢代秋雄:チェロ協奏曲(1960)、野田暉行:一楽章の交響曲(1963)

2018年07月31日(火)

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「戦没学生のメッセージ」コンサート

 昨年第1回が行われた藝大のコンサートの第2回を聴きました。ニッポニカで先日戦後の芸大の音楽をやったばかりでしたが、戦中の音楽が放つ強烈なメッセージに圧倒されました。戦中はドイツ音楽一辺倒かと思いきや、第1曲目からフランス香りが漂い、また当時の学生の豊かな感性と才能に聴き入り、それが失われた時代の重みをずっしりと感じたことでした。教師たちの作品も興味深かったです。

藝大21 戦没学生のメッセージ II トークイン・コンサート
「戦時下の音楽〜教師と生徒」

2018年7月29日(日)14:00開演
東京藝術大学奏楽堂(大学構内)

■トーク
片山 杜秀(慶應義塾大学法学部教授)

プログラム

≪第1部≫ピアノ曲室内楽

  • 葛原 守:歌曲《かなしひものよ》 / S金持、Pf松岡
  • 鬼頭 恭一:歌曲《雨》(清水史子詩) / Mz永井、Pf森
  • 村野 弘二:歌曲《小兎のうた》(島崎藤村詩) / Mz山下、Pf松岡
  • 信時 潔:歌曲《春秋競憐判歌》(額田王詞) / T今尾、Pf森
  • 下總 皖一:《箏独奏のためのソナタ》 / 筝 田中
  • 鬼頭 恭一:《無題(アレグレット イ短調)》 / Pf田中
  • 葛原 守:《自由作曲(オーボエ独奏曲)》 / Ob河村、Pf松岡
  • 村野 弘二:オペラ《白狐》(岡倉天心台本)より第二幕〈 こるはの独唱〉 / Mz永井、Pf森

≪第2部≫オーケストラ曲・合唱曲

  • 橋本 國彦:歌曲《をみなら起ちぬ》(深尾須磨子詩) / Mz山下、小鍛冶指揮・Orch
  • 細川 碧:東京音楽学校謹撰《明治天皇御製》(明治天皇作歌) / 小鍛冶指揮・Chorus, Pf松岡
  • 草川 宏:交声曲《昭南島入城祝歌》(佐藤惣之助詩/郄橋宏治補作・編曲) / S金持、A山下、T大平、Bar今尾、小鍛冶指揮・Orch&Chorus

■出演

  • S:金持 亜実
  • Mz:永井 和子、山下 裕賀
  • T:大平 倍大
  • T/Bar:今尾 滋
  • 箏:田中 奈央人
  • Ob:河村 玲於
  • Pf:田中 翔平、森 裕子、松岡 あさひ
  • 合唱指揮:千葉 芳裕
  • 指揮:小鍛冶 邦隆
  • 東京藝大学生・卒業生有志オーケストラ&コーラス

■主催:東京藝術大学演奏藝術センター、東京藝術大学

https://www.geidai.ac.jp/container/sogakudo/66867.html

■プログラム冊子

  • ごあいさつ / 東京藝術大学学長 澤和樹
  • プログラム
  • 出演者プロフィール
  • 作曲者プロフィール
  • 曲目解説 / 片山杜秀、信時裕子、橋本久美
  • エッセイ 草川宏《昭南島入城祝歌》補作ノート
     《昭南島入城祝歌》の音楽 / 東京藝術大学音楽学部作曲科教授 小鍛冶邦隆
     《昭南島入城祝歌》と“第九” / 作曲家 高橋宏治
  • オーケストラ&コーラスメンバー
  • エッセイ 東京音楽学校における「学徒出陣」 / 東京藝術大学音楽学部大学史史料非常勤講師 橋本久美子
  • 歌詞
  • 展示について
  • クラウドファンディングでご支援いただいた皆様へ / 東京藝術大学演奏藝術センター教授 大石泰
  • 草川宏と信時潔(写真)
  • 「戦没学生のメッセージ」プロジェクト・メンバー
  • 昭和18年11月 東京音楽学校仮卒業式(写真)
  • 戦没学生のメッセージ(2017年コンサートのCD案内)

2018年07月28日(土)

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近衛秀麿再発見シンポジウム

 作曲家そして指揮者、近衛秀麿(1898-1973)の生誕120年記念シンポジウムを聴きました。近衛の編曲の実際を演奏録音などで体験し、時代の中で近衛が実践してきた音楽を辿ることができました。演奏もすばらしかったです。台風が接近したためコンサートが半分になったのは残念でした。

生誕120周年記念 近衞秀麿 再発見 シンポジウム、トークコンサート、資料展示

日時:2018年7月28日(土)13:00〜17:00(開場12:30)
場所:明治学院大学白金校舎 アートホール
プログラム

シンポジウム

モデレーター:岡部 真一郎(明治学院大学教授)

第1部 個別テーマ「近衛秀麿の人と仕事」

  • 近衛秀麿の生涯と音楽活動 / 三枝まり(小田原短期大学特任講師)
  • 欧米における近衛秀麿の活動 / 近衞 一(近衞音楽研究所理事長)
  • 近衛秀麿編曲『越天楽』(1931)-近衛の作曲活動を方向付けたもの / 楢崎洋子(武蔵野音楽大学教授)
  • 近衛秀麿の創作-声楽作品を中心に / 西原 稔(桐朋学園大学教授)

第2部 クロストーク「近衛秀麿の編曲-音・楽譜・証言

参加者:岩野裕一(編集者・音楽ジャーナリスト)、近衞 一、三枝まり、楢崎洋子、西原 稔、藤田由之(指揮者・音楽評論家)、水谷川忠俊(近衛音楽研究所)

トークコンサート(台風接近の為、縮小ヴァージョンとなった)

出演:水谷川優子(Vc、トーク)、マーク・ゴトーニ(Vn、ベルリン芸術大学教授)、黒田亜樹Pf

I. 近衛秀麿と親交のあった作曲家た

II. 近衛秀麿の演奏スタイルと指導

III. 近衛秀麿の作品

  • 近衛秀麿:『忘れた蓑』〔Vn+Vc+Pf〕(原曲は歌とPf)
  • 近衛秀麿:『鳥の手紙』〔Vn+Vc+Pf〕(原曲は歌とPf)
  • 近衛秀麿:『ちんちん千鳥』〔Vn+Vc+Pf〕(原曲は歌とPf)
  • 近衛秀麿(水谷川忠俊編曲):『大礼交声曲』より第4楽章〔Vn+Vc+Pf〕(原曲は独唱・合唱とOrc)

資料展示
自筆譜。指揮棒。フルトヴェングラーらとの交流記録など

パネル展示
日本のオーケストラ黎明期の近衛秀麿/近衛秀麿とベートーヴェン/近衛秀麿『大礼交声曲』/海外での活躍ぶり−著名な音楽家との交流/ムソルグスキー展覧会の絵』(ラヴェル版と近衛版)/日本の音楽を海外に紹介する

主催:明治学院大学文学部芸術学科・文学部言語文化研究所、近衛音楽研究所
共催:日本音楽学会東日本支部「特別研究会」、日本アルバン・ベルク協会
助成:アサヒグループ芸術文化財団、(公財)ロームミュージックファンデーション
JSPS科研費JP18K12508

参考:近衛音楽研究所 https://konoyefoundationof.wixsite.com/mysite-1

2018年07月14日(土)

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ニッポニカ第33回演奏会プログラム

 第33回演奏会のプログラム冊子の内容です。

アカデミズム系譜 : オーケストラ・ニッポニカ第33回演奏会

 オーケストラ・ニッポニカ, 2018.7.1

 15p ; 30cm

 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2018年7月1日(日)・紀尾井ホール(東京) ; 主催: 芥川也寸志メモリアルオーケストラニッポニカ ; 助成: 芸術文化振興基金 ; アーカイヴ協力: 東京音楽大学付属図書館

プログラム:

出演: 野平一郎(指揮), ルドヴィート・カンタ(チェロ), オーケストラ・ニッポニカ(管弦楽)

内容:

プログラム …2

Profile: 野平一郎、ルドヴィート・カンタ, 高木和弘(コンサートマスター) …3

Program Note / 奥平一 …4

[プログラム構成と野平一郎談話]

≪作曲者略歴≫

≪曲目解説≫
  • 池内友次郎:交響的二楽章
  • 貴島清彦:祭礼囃子による嬉遊曲
  • 島岡譲:前奏曲とフーガ ト短調
     「2017年11月島岡譲へのインタビューから」
  • 矢代秋雄:チェロ協奏曲
  • 野田暉行:一楽章の交響曲 作品1
     「一楽章の交響曲 Op.1〜その経緯〜」 / 野田暉行
     「2018年5月野田暉行へのインタビューから」

[広告とニッポニカ案内]…13

  • Sasaya Music Europe/ニッポニカ演奏会ライヴCDご案内
  • 応援団/ニッポニカ・フレンズ/東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ/出演者名簿ほか
  • オーケストラ・ニッポニカCD好評発売中(Octavia Records)

2018年06月07日(木)

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池内友次郎『交響的二楽章』

■楽器編成

piccolo, 3 flutes (3rd:pic持替), 2 oboes, cor-anglais, 2 clarinets, bass-clarinet, 2 bassoons, contra-bassoon, 4 horns, 3 trumpets, 3 trombones, tuba, timpani, bass drum, cymbal, triangle, tam-tam, 弦楽5部

■初演

放送初演: 1951年11月4日(NHK)山田和男指揮、NHK交響楽団

■参考

2018年06月05日(火)

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池内友次郎『交響的二楽章』再演の演奏会

 池内友次郎『交響的二楽章』はNHK委嘱作品で、1951年11月4日に放送初演されています。その後の演奏歴は不明ですが、2007年に東京藝術大学で再演された記録があります。当日配布のプログラム冊子の概要は次の通りです。

創造の杜'07 藝大現代音楽の夕べ

The museum of creativity

東京藝術大学創立120周年企画

2007年4月19日(木)19:00開演(18:30開場)

会場:東京藝術大学奏楽堂(大学構内)

主催:東京藝術大学演奏藝術センター・東京藝術大学音楽学部

Program

  • 澁谷由香:オーケストラル・ディプティック(初演)
  • 北條美香代:春のあをさに‐ソプラノとオーケストラのための(初演)
  • 池内友次郎:交響的二楽章(1951)
      I. Lent-Animé
    II. Lent-Très lent
  • 野田暉行:カーナバル(1989)

ソプラノ:岩下晶子

オーケストラ:藝大フィルハーモニア(東京藝術大学管弦楽研究部)

指揮:若杉弘

 この他に、曲目解説(執筆は各作曲者、池内作品は清水一徹)及び各作曲者の写真と、池内友次郎略年表(清水一徹記)が掲載されています。曲名には英文表記が添えられており、池内作品の英文タイトルは、"Symphony of 2 movements"となっています。

2018年06月04日(月)

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池内友次郎が語る島岡譲

 CD「池内友次郎の音楽とその流派」(NKCD6570/2)のライナーノーツに、池内友次郎と門馬直美の対談が載っています。その中から池内が島岡について語っている部分を抜粋しました。(1969年の対談)

池内:島岡譲という人がいます。矢代君などよりも先輩ですが、この人は私のところで一種の開眼をして、それから一人でいろいろ研究され、その後パリのコンセルヴァトワールギャロン兄弟に師事して、現在は後進を指導しています。島岡君は、コンセルヴァトワールの和声法とフューグを完全に身につけた人です。しかも、それを土台にしてなお深く研究され、現在はその面では日本で最高の存在です。島岡君を中心にして、芸大一般学生のための和声の教科書を作りました。これはすばらしいものです。私がそれの完成のためにある程度の協力をしました。いま功績ということを言いましたが、この著作による授業体系を芸大に植えつけたこと、この本は今後いろいろ改良されてゆくでしょうが、ともかく和声授業を軌道に乗せたこと、このことは、私の一つの功績と言えるかもしれません。島岡君のような人が、これからどんどん出てくることを切望しています。変な自称作曲家は必要ありません。(p14)

■参考

2018年06月03日(日)

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CD「池内友次郎の音楽とその流派」

 1969年に録音され当時LPレコードで出た「池内友次郎の音楽とその流派」が、2001年にキングレコードからCDで再発売されました。それを2011年タワーレコードが再々発売した3枚組CDが手元にあります。池内友次郎と彼に連なる10人の作曲家小倉朗、貴島清彦、別宮貞雄、宍戸睦郎、松村禎三黛敏郎間宮芳生矢代秋雄三善晃、野田暉行、の作品が収録されています。50ページにわたるライナーノーツ付。

池内友次郎の音楽とその流派 = Tomojiro Ikenouchi et son ecole

 東京 : King Records, 2001, p1969

 コンパクトディスク3 : ディジタル, ステレオ ; 12 cm. + 付属資料1(50p)

 録音: 1969年7−8月; アナログ録音

 King: KICC-354〜KICC-356

 内容:

■付属資料の内容(いずれも執筆は1969年)

池内友次郎の音楽とその流派

  • 監修にあたって / 門馬直美…5
  • 池内友次郎氏近影…8
  • 対談・池内友次郎=門馬直美…9
  • 作品解説 / 金子篤夫…18