岩野裕一『王道楽土の交響楽 : 満州―知られざる音楽史』(音楽之友社、1999)
目次(その2)です。(その1)はこちら。
第2章 建国前夜
東のケーニヒ、西のメッテル
「壇上に立つ人」
「ケーニヒ事件」
日本人初の外国オーケストラ楽員誕生す
オペラ三昧の日々
大連の音楽事情
奉天のオーケストラ―「満州医科大学交響楽団」と「満州交響楽団」
「日露交歓交響管弦楽演奏会」で日本に縁の出来たロシア人演奏家ケーニヒらは請われて再来日し、多くの日本人演奏家を育てました。日本から満州へ渡ってオーケストラ楽員になった高木辰男という人物もいました。ハルビンではロシアの演奏家による数々の演奏会が開催され社交場となっていました。また大連や奉天などにもオーケストラが誕生する中、1931年満州事変勃発、翌1932年には満州国が建国されました。