鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

バルセロナ滞在記「聖誕の門を仰ぎ見つつ」<37>

バルセロナ滞在記(2014年10月21日〜)<37>
2014年12月7日「出会いを与えられながら」



 3日に日記を書き、その後4日、5日、6日と特に記すことが無いので間をおいた。さて、今日の7日は日曜日である。羊子は午前9時からのサグラダ・ファミリアのミサで奏楽をするため出かけて行く。10時30分頃には帰宅する。そして11時頃から六浦谷間の集会バルセロナ礼拝を羊子の自宅で、三人でささげたのである。今回は第一日曜日でもあり、聖餐式を執行した。聖書日課日本基督教団によるものであり、イザヤ書55章1-11節、ルカによる福音書4章14-21節で、「福音への招待」と題して御言葉を示されたのである。特にイザヤ書で示されている「渇きを覚えている者は皆、水のところに来るが良い。銀を持たない者も来るが良い」との招きの言葉が中心となる。主イエス・キリストも「貧しい人に福音を告げ知らせるために、主がわたしに油を注がれたからである」と示している。そして十字架への招きを与えるのである。こうして礼拝をささげるうちにも12時が迫ってきている。12時から羊子は今まで奉仕しているパロキアの奏楽をするために出かけたのである。
 羊子もイグナシさんも出かけているので、私達はサグラダ・ファミリアの周りを散歩することにした。羊子が出かけたあとなので、12時頃であったと思う。私はサグラダ・ファミリアの「聖誕の門」からの写真を撮りたかったので出かけることにした。スミさんも誘い、サグラダ・ファミリアを一周することにした。しかし、もはや陽がのぼり、東側から写すには逆光となっていた。西側の「受難の門」は毎日の生活で見ているのであるが、「聖誕の門」側はわざわざ行かなければ見ることができない。今回のブログを冊子にして発行する場合、「聖誕の門を見つめつつ」と題して発行するつもりなのである。だから今回は「聖誕の門」側の写真を多く写したいのである。犬の散歩ではいつも東側を歩いているのであるが、ゆっくり写真を写せないのである。だからもこの日に出かけたのであるが、時間が遅かったようだ。午前9時頃には出かけることである。
 この日は日曜日である。サグラダ・ファミリアの見学は毎日多くの人々が訪れているが、やはり日曜日ともなると多い。おまけにアドベントに入り、露天商が出てクリスマス関係のものを売る様になっている。西側の歩道には露天商が建ち並んでおり、大勢の人々が店を覗いて歩いているので、最初にその道を歩いたのであるが、混雑して歩くのが大変であった。それで公園を横切り、サグラダ・ファミリアの「受難の門」側に到達し、そして「聖誕の門」側に回ったのであった。バルセロナも結構寒さを感じる気候である。立ち止まって見学していると寒さがこたえる。連れ合いのスミさんがケンタッキーフライドチキンによることを提案したが、この日の混み具合があるので、いずれ週日に出かけることにしたのである。こちらのケンタッキーには2年前の2012年に来た時にスミさんと一緒に入ったことがある。そして2013年にマレーシア・クアラルンプール日本語キリスト者集会のボランティア牧師として三ヶ月間滞在したとき、商店街にケンタッキーの店があり、数回は入っているので顔なじみになったくらいである。バルセロナにはマグドナルドの店もあり、いつも混みあっているように見える。とにかく今日は日曜日なので、どこも混雑しているので早めに帰宅したのであった。
 さて、今日の夜は二組のご夫婦をお招きして晩餐会を開く。午後8時30分頃には皆さんがお出でになった。一組は大原立司さんとお連れ合いのアントニータさんである。2012年に私達夫婦がバルセロナに来た時、羊子とは以前より知り合っていた大原さんご夫妻が夕食のご招待をしてくれたのである。大原さんは画家であり、スペインにおいて力強い製作活動をされている。今年の4月には東京の京橋で個展を開催されたし、また4月26日に羊子のディナーコンサートが開かれたが、個展で滞在中の大原さんご夫妻もお出でくださっている。その大原さんの絵画が羊子の家の食堂に三点飾られている。そのうちの一点は大原さんが贈ってくださり、もう一点はホアキンさんが贈ってくださる。そして羊子たち夫婦も買い求めさせていただいたので三点を飾っているのである。この春には羊子が日本の曲を演奏してCDに収めているが、そのジャケットに大原さんの絵を使わせていただいている。来客のもう一組のご夫婦は下山由紀子さんとお連れ合いのカルロスさんである。下山由紀子さんはバルセロナ日本語で聖書を読む会の中心になっておられ、2011年にバルセロナに滞在したときからお知り合いになったのである。羊子は以前からお交わりをいただいており、何かと下山さんの事は報告してくれていた。そして、2012年に来た時にも集会の説教を二回もさせていただいている。先日の羊子たちの結婚式にはもちろんご夫妻でご出席くださっている。集会が下山さんのお宅で開催されたときには、カルロスさんがカレーライスを作られたとか。また、以前、羊子の家で集会が開かれたとき、食事の時にはカルロスさんもお出でくださり、お交わりをいただいている。皆さんとの楽しい食事のお交わりであった。



六浦谷間の集会バルセロナ礼拝。iPadに入れてある説教原稿を見ながらお話し。
前に置かれているのは聖餐式のパンとぶどう酒。



クリスマス用品を売る露天商。



サグラダ・ファミリア聖誕の門。



羊子の家で楽しい晩餐会。