鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<313>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<313>
2015年3月9日「霊の糧、肉の糧を与えられ」


聖書の言葉
信者たちは皆一つになって、すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を゜賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。
使徒言行録2章44-47節)


 毎月第二日曜日は横須賀上町教会の礼拝説教および聖餐式を担当する。横須賀上町教会は2010年10月から専任の牧師が不在になり、代務者を置いて歩むようになった。しかし、代務者は自分の教会の職務があるので、代務の教会で毎週の礼拝説教を担当することはできない。それで、多くの場合、無任所や隠退教師に依頼するのである。大塚平安教会を2010年3月に退任した後、4月から9月までの半年間、横浜本牧教会の代務者を務めたが、10月からは無任所教師となる。それで横須賀上町教会の礼拝説教を月に一度担当するようになるのである。その頃は第一日曜日であった。その後、横須賀上町教会は2012年4月より宮澤恵樹伝道師を招聘する。だから、それで横須賀上町教会の応援は終了するのであるが、4月からも引き続き応援することになった。日本基督教団の規則において、伝道師は聖礼典(洗礼式、聖餐式)の執行はできないので、第二日曜日の礼拝説教、聖餐式を担当するようになったのである。従って、横須賀上町教会には4年以上の応援をしていることになる。毎月、礼拝の御用をさせていただいているが、礼拝が終わると、必ず食事の交わりが持たれる。皆さんがそれぞれ何らかの美味しい食事をご用意くださり、いただきながらしばしお交わりをするのであった。我が家の子供たちもこのお交わりを喜んでいるのである。この応援伝道は我が家にとっても意味深いことになっているということである。
 以前は第一日曜日の礼拝説教であったが、2012年4月以来、第二日曜日の御用になったので、その前日の土曜日には我が家の子供たち、星子や優そして西尾弥生さんが来ることになっている。翌日の横須賀上町教会の礼拝に共に出席するためである。だから土曜日の夕刻に来ては一緒に食事をするのである。いつもは夫婦二人だけの生活であるが、この時は賑やかに食事をする。それぞれの生活をしているが、やはり生活も切り詰めながらであろうと、親の憶測苦労であるが、せめて実家に来た時には美味しいものをいっぱい食べてもらおうと、大判ふるまいではないが、ご馳走を食卓に並べる。もっとも今は寒い時期なので鍋物が多い。鍋物だって、子供たちは自分達の生活ではあまりしないようだ。いつも土曜日の7時、8時頃に来るが、だれかの仕事の都合で9時を過ぎてから食事になることもある。先に食べてて、と言われるが、やはり一緒に食べたいのである。食事をしているとスペイン・バルセロナに滞在の娘の羊子から電話がある。すぐにiPadのFace time を立ち上げ、画面を通してお話しするのである。羊子もこの日にみんなが集まることを知っているので、だいたい食事時に連絡をよこすのである。結婚した彼、イグナシオさんも羊子から教えられた日本語をたどたどしく話す。また、羊子の家にいる三匹の犬と二匹の猫を画面に登場させてくれる。昨年、二ヶ月半バルセロナに滞在し、それらの動物たちと楽しく過ごしものである。猫達が食べ物をねだるので、ついキャットフードを上げてしまう。食事時には動物たちはテーブル下に集まって来るのであるが、みんな連れ合いのスミさんの足元に集中するのである。スミさんが食べ物をあげてしまうからである。その度に羊子から注意される。決まった時間に食べ物をあげているので、あまり上げないようにということである。しかし、犬達がテーブルの下からじっと見つめられていると、ついあげたくなってしまうのである。哀調に満ちたまなざしに根負けしてしまうということである。その動物たちに画面を通して呼びかけてもわからないようだ。犬は匂いがなければ分らないのである。久しぶりに動物たちと会い、食事をしながら動物たちの話題で花が咲かせるのであった。
 楽しい食事は子供たちとばかりではなく、時には六浦谷間の集会にご出席くださる皆さんさんとも共にいただくのである。礼拝が終わるのは12時にも近く、一緒に食事をするのが楽しみである。食事後はいろいろな写真を見ながら、しばらくお交わりできる喜びもある。今年のイースターは4月の5日であるが。我が家の5人の他に6人の方が出席されるという。そんなに広いリビング、ダイニングではないが、それでも何とか座るところがあり、賑やかにいただくのである。礼拝後の食事は、大塚平安教会時代も行われていた。当初は婦人会の皆さんが「そば・うどん」を用意してくださり、礼拝後は三々五々語らいながらいただく、そのうち壮年会が使命を持ち、月に一度、カレーライスを用意してくれるようになった。こうなると礼拝はもちろんであるが、毎週の日曜日が楽しみになるのである。バルセロナ日本語で聖書を読む会もマドリッド日本語で聖書を読む会も、やはり礼拝が終わると必ず食事を共にし、楽しい交わりが持たれるのであった。その意味で日曜日は霊の糧、肉の糧を豊かに与えられるので、喜びの日なのである。



横須賀上町教会礼拝後の愛餐会。
2015年1月11日。



六浦谷間の集会、クリスマス礼拝後の愛餐会。
小澤八重子さんも出席された。2012年12月23日。



大塚平安教会の愛餐会。
2007年頃の写真である。



バルセロナ日本語で聖書を読む会の愛餐会。
もう何回も紹介している。