鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

隠退牧師の徒然記<369>

隠退牧師の徒然記(2015年2月11日〜)<369>
2015年8月27日「出会いが祝福となり」


聖書の言葉
キリスト・イエスに結ばれてわたしの協力者となっている、プリスカとアキラによろしく。命がけでわたしの命を守ってくれたこの人たちに、わたしだけでなく、異邦人のすべての教会が感謝しています。また、彼らの家に集まる教会の人々にもよろしく伝えてください。
(ローマの信徒への手紙16章3-5節)


2010年4月から9月までの六ヶ月間、横浜本牧教会の代務者を務める。代務者とは、宗教法人法で定められていることで、宗教法人の教会の牧師が3ヶ月以上不在になる場合、代務者を置くことになっている。今までの牧師が退任し、次に就任する牧師が3ヶ月以上後になる場合、代務者を選任し届けなければならないのである。横浜本牧教会も大塚平安教会も2010年3月末で牧師が退任し、次に就任する牧師が2010年10月になるので、それぞれの教会は代務者を置いたのである。大塚平安教会は小林誠治牧師である。10月には菊池丈博牧師が就任することになっている。そして、横浜本牧教会は鈴木伸治牧師を代務者とする。10月には森田裕明牧師が就任することになっている。だから、かねがね私は代務者を留守番牧師と称している。その通りなのである。横浜本牧教会代務者に就任し、歓迎会を開いてくださったが、その時、鈴木伸治牧師は何代目の牧師になるかとの話題になる。代務者は留守番牧師なのであり、歴代牧師にはならないと申し上げたのであった。代務者として1年も2年も担う場合があるが、多くの場合は1年くらいである。私の場合も半年間であるから引き受けたのであり、そうでなければ、大塚平安教会を退任した意味がない。
半年間は瞬く間に過ぎてしまうものである。4月に就任後、教会の務めと共に早苗幼稚園の園長に就任したので、幼稚園の職務に追われながら過ごしているようでもある。幼稚園の場合は代務者ではなく、正式に園長として届けている。毎週の礼拝、毎月の誕生会、お母さんたちの聖書の勉強会を担当する。7月にはお泊り保育が行われる。会場は上郷森の家である。朝比奈トンネルを超えればすぐである。従って、私の家から近いので、宿泊しないで通いの参加であった。それが終われば夏休みである。しかし、夏休みが終わると来年度入園者受付の準備が始まる。その案内書があるが、もっと良いものをと考えてしまう。時間もないのに案内書を作ったりするのであった。教会の職務の方も、礼拝や諸集会を担当しつつも、やはり牧師として担わなければならない職務がある。代務者は、いわゆる細かい牧会はしなくても良いのである。しかし、ペンテコステ礼拝では二人の洗礼者が与えられ、洗礼式を執行している。葬儀も二度行われている。一人は関係する聖坂養護学校の生徒さんであった。キリスト教の精神で学んできたのであり、両親としてもキリスト教の葬儀を望まれたのである。この両親は葬儀を終えてからも、時々礼拝に出席されている。良い伝道になっているのである。もう一人の方は、既に記しているが、癌を宣告され、お連れ合いが教会員であったこともあり、信仰が導かれ、洗礼を受け、そして天に召されたのであった。立派な信仰であったと思う。
8月には教会学校の夏期学校があったが、それには参加しなかった。代務者でもあり、間もなく退任するからである。ところが、その夏期学校中に教会員が亡くなり、葬儀となったのであるから、参加しなかったことも神様のお導きなのかもしれない。横浜本牧教会は、毎年夏になるとサマーコンサートを開催している。就任してまもなくの頃から協議していたのである。そういう中で羊子が8月には帰国することになる。早速、役員会で協議していただき、羊子のピアノコンサートとなったのである。羊子は2009年12月のクリスマスに帰国する。大塚平安教会における最後のクリスマスだからである。そして、2010年3月末の大塚平安教会最終礼拝にも帰国し、奏楽を担当したのである。そして、8月にも帰国するので、この一年に三度も帰国することになったのである。その後、私達も2011年、2012年、2014年にバルセロナを訪問したが、直通便がないので、どこかの国で乗り換えなければならないのである。その苦労を体験したので、羊子の一年間で三度も帰国するのは、さぞ大変であったろうと思うのである。羊子の横浜本牧教会におけるコンサートは、皆さんに喜ばれ、私達としても感謝している。その後、横浜本牧教会のご夫婦がバルセロナ旅行で羊子の家を訪問してくれたし、また別のご家族の皆さんもバルセロナ旅行をされて羊子の家を訪問してくれたりしており、その後もお交わりが導かれていることを感謝しているのである。2014年4月26日に羊子のディナーコンサートが芝パークホテルで開催されたが、この企画も横浜本牧教会の方なのである。羊子のことばかり記しているが、もちろん私達夫婦も今に至っても横浜本牧教会の皆さんとお交わりが続けられている。わずか、半年の務めであったが、大きな宝物をいただいた期間であったと思う。



横浜本牧教会の佇まい。



愛餐会で楽しく食事をする。



教会学校の子供たちと、最終礼拝で。



大塚平安教会の献堂式で横浜本牧教会の皆さんと記念撮影。
何故か大塚平安教会の皆さんとの記念写真がない。