そして僕らは何かを間違ってしまった。

livedoorのブログに書いたまんま書きます。

学生生活の最後の一年が始まり、忙しいのと面倒くさいのとでしばらくブログをさぼっていた。
でもこのライブレポートは数少ない目撃者の一人として、書き留める責任と義務があると思う。


090422 ART-SCHOOL LIVE
A Catholic boy & Catholic girl@下北沢shelter



4月22日のライブ当日、ART-SCHOOLのHPにて、ドラムの櫻井雄一氏の脱退が発表された。
5月8日の千葉ルックをもって、脱退。
後2回。
しかも4人だけのワンマンはこの日が最後。
急すぎる発表だった。
でも、その急すぎる発表すら櫻井氏らしいなと思った。

とりあえずセトリ。

*090422 セットリスト*

01.FIONA APPLE GIRL
02.ガラスの墓標
03.EVIL
04.BROKEN WHITE
05.スカーレット
06.Ghost of a beautiful view
07.左ききのキキ
08.Forget the swan
09.アイリス
10.MISS WORLD
11.ウィノナライダー アンドロイド
12.DIVA
13.斜陽
14.君は僕の物だった
15.SKIRT
16.DRY
17プールサイド
18.イノセント
19.あと10秒で
20.ILLMATIC BABY
21.UNDER MY SKIN
22.光と身体

en.01
ヘヴンズサイン
14Souls
その指で
OUTSIDER
しとやかな獣

ne02
ロリータキルズミー
車輪の下


ライブ自体は前回、前々回と同じ感じ。
客の質は前々回のように、みんな自分の世界で聞いている人が多かったように思えた。
まあ脱退のことがあるから、みんないろいろかみ締めてたんだと思うけど。

「プールサイド」はとても大好きな曲なのでめちゃめちゃ感動した。
この曲に関してはひなっちの主張するようなベースよりも、宇野ちゃんの一個ずつ丁寧においていくようなベースのほうが曲の雰囲気にしっくりくると思う。
後は「その指で」も良かった。
コーラスないとちょっと寂しいけど、ライブで聴けてよかった。

曲の終わりに「ありがとう」とか、「ART-SCHOOLです」って言う意外は本編ではまったくMCがなかった。
普通、何かしら触れると思うんだけど、こんなライブができるのはアートだけだと思う。
アンコールでは少しMCがあって。
「みんな知ってて、今日のライブに来てると思うんだけど…目に焼き付けて帰ってください」みたいな事を言ってた。
2回目のアンコールでは宇野ちゃんが喋って。
「櫻井さんなんか喋る??」って聞いてたけど、いつも通り何にも喋ってなかったな。
普通のバンドだったら脱退する本人は絶対話すると思うんだけど、櫻井さんらしいというか、アートらしいというか。
木下が「今日は吐くまで飲むぞー」とか言ってた気がする。
脱退慣れしてるわけじゃないと思うんだけど、今回に関してはとても前向きな脱退なんじゃないかな。
物販に櫻井さんが出てきたみたいだったけど、何話したらいいかわかんないからすぐに帰った。



脱退って事に関して。
ART-SCHOOLってバンドは、過去に現ストレイテナーの日向と大山が脱退している。
その後、戸高と宇野が加入し、再び4人で活動を開始し、現在まで続けてきた。
オリジナルのメンバーはこのバンドの核となる木下と櫻井の2人。
今回、その櫻井氏が脱退する。
オリジナルメンバーの脱退というのはやはり驚かされた。
このバンドはいつ活動休止になっても解散してもおかしくないと思ってるし、木下がいつ自殺しても不思議ではないと個人的には思っている。
でも櫻井雄一という人は、前回の不仲からの脱退の際、唯一木下という社会的不適合者について行った、ものすごくでかい器の持ち主だった。
木下っていう難しい人の扱い方、関わり方がものすごく上手だった。
ART-SCHOOLの曲の雰囲気には全然合ってない人なんだけど、でも絶対この人が居なきゃ木下もこのバンドもここまでやってこれなかったと思う。
脱退発表当日のライブ。
あっさりし過ぎているんだけど、やはり櫻井氏らしい。

前述したとおり、いつ終わってもおかしくないバンドなので「悲しい」って感情はなかったけど、
ライブでいつも通り飄々としている櫻井氏を見ていると「なんだかなー」って自分でも良く分からない気持ちになった。
本当にいつも通りなのか。
それともいつも通りのように見せているだけなのか。

なんだかなー。

とりあえず気持ちは晴れない。

ライブでは泣いている女の子もいたみたいで。
私はバンドの活動休止とかメンバーの脱退ではそこまで落ち込まないので、あーゆーの目に入ると逆に冷めてしまったりする。
「誰か死ぬわけじゃないのに」とか「その涙はもっと大切なときに流したほうがいいよ」って思ってしまう。






なんか「脱退」って節目のライブだったなのに、自分でびっくりするくらい冷静で、書くことがあまりない。

あっさりしすぎてて、現実味が沸かない。

サポートのメンバーとやっていくのか、新しいメンバー入れるのかは知らないけど、ライブで違う人が出てきたときに「やっぱ脱退したんだな」って思うのかも知れない。


とりあえず5月8日のライブも行けるので、ちゃんとかみ締めてこようと思う。


このときの「プールサイド」好き。
この曲はギャラクシーステージみたいな広い空間で響く感じが何とも言えない。