大阪市は2日、全24行政区を対象に公募した区長の選考で、39人が1次面接を通過したと発表した。5月中旬から約1カ月かけて橋下徹市長らによる最終面接を行い、6月中に合格者を決める。
 市人事課によると、通過した39人は27〜71歳で50代が多く、女性は2人のみ。区ごとの選考状況や現職区長の有無は公表していない。最終面接の合格者は8月1日付で区長に就任する予定。合格者がいない区が出た場合は、現職区長を留任させる方針だ。1月に締め切った公募には1460人が応募。1次面接は、論文など書類選考を通過した118人を対象に3〜4月、市特別顧問で関西学院大教授の山中俊之氏らが実施した。

本記事では,大阪市における区長職公募への選考結果を紹介.
2011年12月20日付及び2012年1月21日付の両本備忘録で記録させて頂いた,同市の同取組.1470名の応募者に対して第1次選考である書類選考が実施され,2012年3月1日付の本備忘録で記録させて頂いた,朝日新聞の報道からも「1区あたり20人前後まで」選考された後,「3月上旬から面接」を実施(書類選考者の結果数は確認と記録をし忘れていました.何名だったのでしょうか).その結果,本記事で紹介されているように,「39名」*1へと更に選考.「今後のスケジュール」では,「5月中旬〜6月中旬」に「最終面接実施」され,「6月中旬〜下旬」には,「最終合格者決定」へと至ることが公表されている,また,2012年1月21日付の本備忘録にて記録した確定値の公表段階では,「検討中」*2とされた任用時期に関しても公表されており,「7月」に「現区長との引き継ぎ開始」し,「8月1日」より「区長として正式採用」が「予定」とされている.現在のところ,本記事からは性別は37名が男性,2名が女性であったことが分かるものの,第1次選考の合格者の明確な年齢構成や職歴,そして,区毎の結果等の属性は把握できず.残念(公表されるとよいのですが).
2012年3月1日付の本備忘録で記録した「『新たな区』移行プロジェクトチーム」の第3回では,2012年「7月までの工程(案)」*3が提示されており,「区長への権限移譲」「区政を運営するための総合的な計画」「区長決定にかかる民主的正当性」「予算編成に向けた制度設計」「区長間調整の仕組みづくり」「組織体制の整理」の何れも6月下旬には一通り終了され,7月からは上記「現区長との引き継ぎ開始」期と合わせるように,「説明」や「公募区長による運営方針の修正」が進められ,就任とともに「導入」となる.
なお,同プロジェクトチームでの資料は毎回興味深く拝読.特に,権限移譲,予算編成と財源配分,事業調整の各種手続,そして,区長の裁量等が審議されている,第3回と第4回の配布資料は何れも勉強になる.各資料では,区,そして区内部組織と本庁内の各組織間での手続を,矢印を多様されたフロー図で整理.なるほど,「「過程的価値process value」への配慮」*4がなされていることも分かる.その結果,24区での実際上の「標準作業手続」*5の整備となることにもなりそうか.同職の選考過程とともに,いわば,新しい酒を注ぐための新しい革袋の整備を進める,同プロジェクトチームの検討過程も,要経過観察.