ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

タモリ倶楽部

 テレビ朝日の特番の一環で今週の「タモリ倶楽部」は23:15からだったそうで、実はテレビをつけたのは23:40ぐらいになってしまっていたんだけれど、特番というくらいだから、2時間くらいはやるんだろうと舐めていた。すると、なんとたったの1時間でおわっちまいやがった。昔のおしり品評なんて下世話な(そればっかり期待していたけれど)ことをごく当たり前のような顔をして解説した頃の山田吾郎を期待していたし、自殺しちまった影山民夫の喋りも好きではないけれど見てみたい気持ちがあったんだよなぁ。たった1時間で片付けるなんて、羊頭狗肉である。

人生は短い

 ま、長いか、短いかというのは相対的な問題なんであってひとりひとりの絶対的な時間とはあまり関係がないのかも知れない。
 かつて働いていた会社の同僚の奥さんが亡くなったという知らせがあった。彼は多分今、56歳くらいだろうから、奥さんは彼より若かったはずだから50代前半だったんだろう。脳に腫瘍ができて、それが悪性だったらしく、肺に転移して亡くなられたらしい。彼はいつでも明るく仕事をしているタイプで、人を恨んだり、愚痴を言うタイプでもなくて、多分とても穏やかなご両親に育てられたんだと思える文句のない男だ。亡くなった奥さんは存じ上げないけれど、彼の性格からいうと彼は誠実に生きたに違いない。それが余計に気の毒だ。
 私みたいな人間が生きながらえて申し訳ない。こうして考えるといついっか突然人生が終わってしまうとも限らない。行けるところには行き、やれることはやっておかなくては。

だからなんだ

 急に思いだした。二三日前、テレビに良く出演するちょびひげの某映画監督(尤も私はこの人の映画なるものを見たことがない)が、お昼のテレビワイドショーで、港区某有名私大経済学部教授を大学に訪ねてインタビューしていた。
 「いいですか、派遣、派遣と仰いますが、派遣労働者は全労働者の中にどれほどいると思われますか。2.6%ですよ。正社員はかねてから減少しているわけではありませんよ」と仰る。思わずカッと来た。なんだ、2.6%に過ぎないから騒ぐに値せずとでもいうのかと。こいつはどこまでも傲慢な奴だなぁと。
 しかし、そのインタビューが終わってからスタジオのコメンテーターのおひとりが「小泉政権が終わったら任期半ばの、トップで当選して得た比例区選出の参議院議員の椅子を放り出してしまった方ですからねぇ」と仰った。その通りで「私たちの改革が間違っていたのではなくて、半ばで途絶したことが問題なんです」という彼のいい訳は実に空々しい。いつまでも単なるディベーターを持ち上げるのは止めよう。あ、持ち上げてはいないか。

特殊法人

 漢検の実態がほじくり返されようとしている。「時価6億を超える邸宅を京都に持っている」なんていう話も出てきたし、「大久保昇理事長が代表を務める広告会社に過去3年間で約8億円の業務委託費を払いながら、文部科学省の調査に対し報告していなかった(産経ニュース 2009.1.23 12:29)」なんて報道もされていたんだそう。
「財団法人の公益事業について、指導監督基準は、健全な運営に必要な額以上の利益を生じないように定めている。このため文科省が2004年以降、3度立ち入り検査し、受検料を下げるか、公益事業に回すように指導してきた。協会は、1級の受検料を6千円から5千円に下げるなどしてきたが、ブームが続いてなおも利益が多すぎる疑いがあるとして、文科省は立ち入り検査を決めた。同省担当者は「悪意はないとみられるが、基準に抵触する可能性があるため」と話している。協会側は「事実を確認のうえ、今後の運営計画を立てたい。調査にはきちんと対応していく」とコメントした(上野創)(asahi.net 2009年1月23日7時22分)」
 こうなってくると「悪意はない」どころかその意図見え見えで、テレビの取材に対してえらっそうな態度をみせる理事長の対応を見ているとむらむらと許せない気分が高まってくる。テレビレポーターの術中にはまってしまうような気もするけれど、もともと特殊法人で儲かっているところの給与の水準を考えると妬ましさと悔しさもあるものだから、バッシングしたい気持ちもわからんではない。私も人間が完成されたりしないので、腹立たしい。
 著作権に絡んだ法人や、国営賭け事団体の職員の給与を考えると随分前から羨ましかったことは間違いない。著作権がらみ法人は必要な権利保護という名目があるから必要な活動ではあるという一面を抱えているけれど、賭け事団体の方は全くの話、私の許容範囲を遙かに超えた団体なものだから余計に許せないのか。そもそもテレビ広告をバンバン打って国民から金を巻き上げる団体を国が経営していて、なおかつ給料が一般水準を遙かに超えているというのが許せないんだなぁ。

イベント

 友人のイベントに顔を出す。雨のせいでいつもほど人が集まっていないように思う。金曜日なのにね。アサイベリーというまるで日本語のようなブラジル原産だというベリーを含むジュースの宣伝をしている人がいた。「アメリカでは今セレブの間で大評判!」だなんてとってつけたような宣伝文句は止めた方が良いのになぁと思った次第。「セレブって、一体その定義はなんだっていうんだ!」といってやりたくなるのだ。以前はドラマーだったというサラリーマンに出会う。若い頃にミュージッシャンをめざしていたけれど、今は他に生業を持っていて趣味として楽器を愉しんでいるというおにいさん、おねえさんには随分たくさん出会う。皆さんに良いうちに商売を見つけて良かったね、それでも充分苦労して来たんだろうね、といってあげたい。しかし、今の若者たちはもっともっと大変だろう。かつてに比べたらそうした夢を見る人たちの絶対数は格段に違うだろうし、これから先の社会の面倒くさそうなところもかつての比じゃなさそうだからだ。
 ライオンで一時間ちょっとみんなでビールを呑む。今日もまた楽しく時間を閉じることができて良かった。