ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

地デジ

 どうやったらこの集合住宅で地上デジタル放送を見ることができるのか、どうやって調べたらいいのかもわからないし、SMAPの仲居と木村が「刺せば良いんだよ」とつれない広告は面白いんだけれど、実際の話私は稲垣と同じだ。光を刺すってなんだよ。
 若い住人にその話をしたら「え?UHFのアンテナとデジタルテレビを繋いだらそれだけですよ」というのだ。ほ、ほんと?知らなかったなぁ。でも今のアナログのケーブルテレビのようにCSだとかBSだとかは映らないんだろうから、そういう有料チャンネルを見るにはどうするんだ。それはどうやって繋げるんだろう。やっぱりケーブルに聴くのか?それってやっぱり留守録は面倒なんだろうか。やっぱり光を刺すのが一番やりやすいのか?
 こんな事全然わからないんだから、ひとり暮らしの老人所帯なんてわかるわけがない。みんなどうしているんだろう。これをきっかけにまたわけのわからんものを売りつけられちゃう被害者が出るような気がする。それとも総務省はそれで金が上から下に流れるんだから良いじゃないかくらいの判断でいるんだろうか?

戸山団地

 NHK総合テレビNHKスペシャル 介護保険が「使えない」〜10年目の検証〜」は総戸数2300戸、住民の過半数が65歳以上という新宿区の都営戸山団地を舞台に高齢者介護を支える「介護保険」の実態を伝える。途中から見たので、前半がわからなかったけれど、独居老人、老老介護、家族介護による生活費の困窮、といった問題を浮き彫りにする。(都営戸山住宅は建て替えの際に1DKの独居高齢者用の部屋を創り他の都営住宅から転居させたという要素もあるらしい>)
 多摩ニュータウンでも大いに問題になっていたことでもあるけれど、どうしてもコンクリートと鉄の扉で仕切られた囲いの中と外の不連続が事を面倒にもしている。情報の共有化はこれまた難しい。それでもこの団地には世話人の皆さんがおられて、機能していることが垣間見える。
 番組のキャスターが最後に厚労省老健局長にインタビューをしたときに、制度の姿と介護の現場の実情との間にずれているところが見えると説明すると局長の反応ははっきりしたものではなかった。次の見直しの時期に考えて行かなくてはならないという程度のものにしか聞こえない。
 確かに、2000年にこの介護保険制度が立ち上がったとき、様々な問題点をしてきてしても、とりあえずできたばかりの制度であり、これがとにかく動き出すことを見守っていただきたい、とにかく動きながら考えていきましょうと説明されていたことを想い出す。
 社会保険制度ではカバーできる範囲はその大半を占めるだろうけれど、そこからこぼれる人を救いようがない、というのが現実なんだと良くわかる。それはなにかというとサービスを必要とする人を見つけきれないというシステムの欠陥、サービスを必要としても費用を負担しきれない要介護者の存在、そしてそれを支える介護者の負担の大きさ。
 保育のシステムを大きく変えようとしている政策方針を見ているとこっちもまた介護保険と同じ轍を踏もうとしているように見える。そしてこれはまた大きな不満足をこれほど大きく少子化が叫ばれる社会に拡げていくことになるのかも知れない。
 ひょっとするとこの国の厚生行政というのは、「本気」という言葉がやっぱり大きく欠落しているのかも知れない。
 私たちのコミュニティーにも介護を必要としている高齢者が少しずつ増えていっている。一度実施して回収できなかったという挫折で萎えてしまった回覧板をもう一度粘り強く提案していってみようか。
 (追記:090427:ショートステイが足りない(ショートしている)のには鶏と卵の関係もある。施設側としては少しでも売り上げを伸ばすためには空いているスペース(ベッド、部屋)があってはならない、つまり稼働率を上げるためにできるだけショート・ベッドは埋めておきたい。だから、いざ緊急に必要となると空いていないのだ。新宿区が介護つき有料老人ホームに確保を頼んでいる三つのベッドについては年間750万円を予算化しているという。)

男はあわれ・・・

 一体何の話かというと、夫婦の相手を見る眼のことで、いつだったか長年連れ添った夫婦は互いのパートナーについてどう考えているのかという話がテレビで語られていた。
 60代以上の男性、女性それぞれに「生まれ変わっても今のパートナーを選ぶか」という問いに男性は半分くらいが「はい」と答えるのに対して女性は4割にも満たないという話。
 しかも男性の「はい」の答えは他のどの年代よりも高い割合で「はい」と答えているという話。これは昨年の11月22日の「いい夫婦の日アンケート」での話。(出典:“「いい夫婦の日」をすすめる会事務局”・・・これって生産性本部?)
 明治生命のアンケートだと多少異なるのだけれど「今のパートナーと結婚したいという回答は50歳代女性では25.9%と4人に1人まで減少し、24.5%の人が「別の人と結婚したい」、11.6%の人が「もう結婚はしたくない」と答えた」という結果が出ている。
 つまり、それまではそうでもないんだけれど、ここまで来て前世(じゃないけれど)を悔いて、いやぁ、このかあちゃんだったからここまでこられたんだよなぁ、なんてしんみり思っちゃっているんだけれど、「かあちゃん」の方はどっこい、次はこんな奴には引っかからないぞと思ってんじゃないかという話だ。
 若いときは次は「もっと」なんてスケベ心を出しているくせに、この歳まで来てようやくそんなことを思い直したってもう遅いよ、という話だろうか。わが家もご多聞に漏れないことだろうと思うと、なにやら安眠できかねそうだ。

下々

 TBSテレビ「時事放談加藤紘一・元自民党幹事長とジェラルド・カーティス/コロンビア大学教授が「放談」。
 例の加藤紘一が麻生某の発言を批判したという番組だ。加藤紘一は言下に「良くありません、全く良くない。確かにぶら下がりで質問している記者は各社の政治部の20代の若手で、質問も幼稚なものがあるかも知れない。だけれども、彼らは新聞を読む読者の代表という立場なんだから、良くありません」と断定。
 麻生某が初めて選挙に出たときに「市民の皆さん!」と語りかけるときに「下々の皆さん!」と語りかけたという話を取り上げて「嘘だろうとあの時はいったけれど、当時の地元の新聞には取り上げられた」という事実を語った。それくらい目線が高いんだと指摘している。
 この話はとても事実だと信じられない話だけれど、事実だとしたら、今回の態度もあり得ない話ではないんだなぁという印象を持たせる。麻生某のぶら下がりの態度を見ていると、かつての劇場型といわれた総理総裁を思い起こさせる。政権与党のトップはそれぐらいの態度を取っても構わないんだとでも思いこんでいるのかも知れない。安倍ぼっちゃんが「権力のトップにある私」と自ら云ったような意識をどうしても持ってしまうのだろうか。
 麻生某はこの加藤紘一の発言に対する感想を聞かれて、立ち話(=ぶら下がり会見)だから「普通に気安くしゃべるものだと思っています」と答えているわけで、それは「普通に気安く喋ると」朝日新聞なんかにゃ答えるつもりはないし、毎日新聞なんて見ちゃあいねぇよ、と発言しているわけで、その先には朝日新聞の読者なんかに真意を話すつもりはないといい、毎日新聞の読者の価値観はくだらないとでも云っていることになりかねない。
 その前に加藤紘一は民主・小沢を、自分に対して意見するものは遠ざけながら、なぜ遠ざけたのかも説明しない態度を批判。フレッシュ(だった?)政党に昔ながらの旧態依然党首という形と解説。自らの秘書問題があったときに議員辞任までしてその信を問うた経験を語った。
 はっと目覚めたら午前6時前だったので見ることができた。キャスターは御厨貴東京大学先端科学技術研究センター教授とTBSで売り出し中の小島慶子
 (そういえば昔TBSにいた小島一慶は婦女暴行容疑で刑事告訴されて全てを失ったと記憶しているけれど、その後どうしちゃったんだろう・・・)。関係ないか。