ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

台風が来ますが

 気象庁の予報通りに台風18号、メーローはどうやら日本列島に沿って登ってくる気配を見せている。ドイツ在住の(これこそネットウヨといっても良い)おばさんのブログを読んでいたら、この台風は相当に大きくて秋雨前線大刺激もあって、雨量も相当なことになりそうだから、ひょっとして利根川流域に被害が発生して八ッ場ダム建設中止がころっとひっくり返ることになるんじゃないかと大変に不謹慎なことが書いてあった。なにしろ民主党が困ればどんなことが起きても良いと思っている輩だからしょうがないのかも知れないが。
 日本という国が多文化共生に生きるのは許せん、といっているわけだけれど、そんなのとっくに手遅れだとわからないのかなぁ。

  • 23:00 雨が北窓を打つようになった。

MLB中継 暫定予定

10月8日(木)

10月9日(金)

10月10日(土)

10月11日(日)

Twins v.s. Tigers

 さすがに勝率同率で来た2チームだけあってエキサイティングな試合だったようだ。途中で聞いた時は延長10回の表が終わってTigersが5-4でリードだというのであぁ、万事窮したかと思ったら追いついていて、12回の表に2out満塁のところでネットで見て、あぁ、もうだめだと思ったら三振で切り抜ける。その裏に1out2塁でTigersはTwinsのヤングを敬遠。塁を埋める。しかし、途中で代わって出てきた打率一割台のカシーラがライト前に打ち返し、2塁ランナーが生還して、なんとTwinsがサヨナラ勝ちだ!NHK BSの録画で、確認。大騒ぎだ。
 Twinsはこのまま明日はすぐにYankeesとプレイオフ第一戦。忙しい。NHK-BS-1は明日朝7時05分から生中継。
 今日の試合でブレーキになってしまったのはDetroit Tigersのキャッチャーで今年になってTexas Rangersから移ってきたベテランのGerald Lairdだろう。8回の2アウト1塁&2塁で三振。10回の追加点のチャンスに内野ゴロでアウト。12回の表の満塁のチャンスであえなく三振。なんだか最後の頃はバッターボックスで泣きそうな雰囲気で、交代もあり得なかったのかと思ってしまうがポジションがポジションだからなぁ。

静岡富士山空港

 その地方空港大無駄論が語られる中で記憶に新しい静岡富士山空港だけれど、その空港建設、管理でまだまだごたごたが続く。
 とにかく石川前知事がその職務を辞するから木を切らせてくれと云って開港した空港だけれど、その後任の知事選挙で民主党が推薦して当選した川勝平太知事がなんつうこともなく、実は石川前知事の息がかかった立場にあるというところが問題を複雑にしている。
 県議会の第一党は自民党で全議席74議席のうちの40議席を占めている。
 川勝県知事は県議会総務委員会にこれまで空港建設を担当してきた空港部を廃止する条例案を出した。自民党県議団はこれを否決しようと拘束をかけた。しかし、5人の自民委員のうち一人は退席、二人が賛成に回ったことによって7対2で県空港部を廃止することに賛成した。県議会本会議に回される。
 空港部を廃止してどうするのかというと利活用部門を企画部に、施設整備や維持管理部門を建設部にそれぞれ移管するというのだ。
 なんでまたこんな年度の中途半端なところで県庁内の組織をいじらなければならないのか。きちんと2009年度の決算総括ができる形で始末すればよいことではないか、と反対意見が出されている。しかし、それでなくても利用効率が上がらない中で、はやく企画部に渡して活用検討をさせろという意見もある。もちろん少しでも支出を削減するんだという主張ができそうだけれど。
 ところが空港部がこれまで空港開設に関して行ってきたことの不始末がこの期に及んでも露呈してきている。
 今年の2月に空港周辺の民有地に立つ木々を所有者に何ら断ることもなく伐採してしまっていたことが暴露されたのだ。地権者は5月になってようやく気がつき、知事は8月には気がついていたはずなのに、それをここまで隠してきた。(多分)毎日新聞がこれを掴んで書こうとした直前に会見で語ったらしい。地権者も会見に答えて「県が強制的に作った境界を(県が自らそれを)乗り越えた」と発言。
 今月6日に臨時県議会企画空港委員会が開催された。

 「重ねての不始末を議会と県民に改めておわび申し上げます」。委員会の冒頭、岩崎富夫空港部長はこう述べて頭を下げ、「民有林の所有者に誠意を持った対応を行い、ご理解を頂けるよう最大限努力し、適切な情報提供に徹底して取り組んでいく」と改善を約束した。公表が遅れた原因について、岩崎部長は「地権者の意向をくみ、用地交渉の延長線上で考えていた」などと弁解した。(msn産経ニュース静岡版2009.10.7 02:23)

 それでなくても空港ができればなんとでもなるとこれまでに様々な失態が繰り返されてきたこの空港だからこれだけの話じゃなくてまだまだ隠してきていることがあるのではないか、それを早いところドガチャガしてしまうために空港部を廃止してしまおうとしているのではないかという疑念を呼ぶ。なんだかまだなにか公になるとまずいものがあるような気配を感じる。
 この空港は日本航空から撤退対象として語られているけれど、前にも書いたが、地元産業の大企業、鈴与が中心になって創ったフジドリームエアラインズという航空会社がある。
「7月に3路線で就航したFuji Dream Airlinesは、小松便が28.4%、熊本便が40.2%、鹿児島便が48.5%(毎日新聞 静岡版2009年10月6日)」という状態で、空席がたくさんある状態では安売りをしていくという方針をとることになったようだ。静岡-福岡線から日本航空が撤退するならFDAが就航していくという意向も示しているようだ。ところがこの路線は静岡県日本航空の間では搭乗率保証が締結されていて日本航空としては撤退する意味がない。静岡県からしたら搭乗率保証なしでFDAが飛んでくれた方が税がタレ流れなくて良い、ということにはなるのかも知れないけれど。
 無理矢理需要予測を作り上げて、無理矢理アセスメントを完成させて、ここまでして空港を創りたくなる理由というのは一体何だろうか。別段なんの利権も絡んでいなかったとしたらこうしたプロジェクトを推進していく理由と意味が見いだせない。

 県空港部が10月1日発表した静岡空港の9月の利用状況によると、国内6路線の搭乗者数は計3万8932人で、平均搭乗率は60,6%だった。
 路線別にみると、最も高かったのは札幌線79.0%。次いで沖縄線73.7%、福岡線62.9%、鹿児島線48.5%、熊本線40.2%、小松線28.4%の順だった。
 国際線では、大韓航空アシアナ航空が運航するソウル線が55.9%(中日新聞 静岡版 2009年10月2日)

 これを見ると意外と健闘しているじゃないかという気がしないではないが航空会社の実入りとそれとは一致しているわけではない。

  • 大館能代空港は1998年オープン。利用者を47万5000人と予測→2008年の利用者は12万1028人
  • 福島空港:利用者128万人と予測→2008年度43万人日航関西国際空港伊丹空港那覇空港を結ぶ3路線をすべて廃止
  • 能登空港:東京・羽田空港との1日2往復便のみ。5年目の搭乗率65.4%と健闘。県が観光誘致に注力。(もちろん搭乗率保証があるが能登空港の場合はそれを上回って航空会社からリファンドされたそうだ)

毎日新聞ニュースがわかる2009年9月号)


091008追記

 7日の静岡県議会の本会議で県空港部を廃止する条例案は賛成43、反対27、無効1で可決され、同部は廃止されることが決まった。投票は無記名で行われたが、自民県議の10人前後が造反したと見られる。
 自民党静岡県連幹事長ら三役が7日、辞任を表明。(asahi.com 2009年10月8日2時58分)

フジドリームエアラインズ

社長:鈴木与平、副社長:内山拓郎(1967京大法:日本郵船-日本貨物航空)、専務:須川恒次(1971慶応大工:日本IBM-鈴与)

これじゃだめだよ

 日本航空の国内151路線のうち約9割が、今年4~7月の平均搭乗率で採算割れの状態にあることが、6日わかった。(2009年10月7日03時06分 読売新聞)

 それでなくても人件費がなかなか下がっていないだけじゃなくて、こんな経営状態じゃいくら金があっても足りるわけはない。これは民間企業の経営じゃなくて国営企業がどうしても必要だから飛ばすしかない部分だったらわかる。この中には静岡富士山空港のフライトだって入っているわけだから余計納得ができないと云われる。
 この記事によると「伊丹—旭川、伊丹—松本、札幌—秋田など7路線は40%を下回った」というのだけれどさもありなんという印象の航路ばかりだ。
 離島航路は残す必要があるだろうけれど、路線の見直し、地方空港の存在意義の見直しはどうしても必要だろう。知事がその職を賭してまで開港しなくてはならなかったなんて空港は一体何のために造ったんだろうというところはしっかりと追い詰めなくてはならないと思う。
 今までの私だったら、あぁ、やられちゃったんだ、官僚と土建屋と政治家のやりたい放題でこれは止められないものなんだとまたぞろあきらめ気分でいただろう。しかし、永年にわたる積年の弊を見直すことのできるチャンスが今ここできているんだから、その動きを支持していきたい。

オリンピックがらみ

 リオデジャネイロの招致委員会は5日、石原慎太郎東京都知事がリオの勝利について「目に見えない力学が働いた」などと発言をしたことに対して、「国際オリンピック委員会IOC)の定めたルールに反するものだ」と批判する声明を発表した。6日に、IOCに正式に報告するという。
 石原知事は記者会見で、「ブラジル大統領はかなり大胆な約束をアフリカの諸氏にしたと聞いている」などとも発言した。(時事ドットコム2009/10/06-20:33)

 裏取引をしただろう?という発言なんだろうか。やりそうだなぁ・・・。

 石原知事は4日の会見で、「例えば、ブラジルの大統領が来てですね、聞くところ、かなり思いきった約束をアフリカの(IOC委員の)諸君としたようです。それからサルコジ(仏大統領)がブラジルに行って『フランスの戦闘機を買ってくれるなら(五輪招致で)ブラジルを支持する』とか」などと発言。開催地選考に関しても「目に見えない非常に政治的な動きがあります」と話していた。 (asahi.com 2009年10月6日20時41分)

 かなり云っちゃったわけだ。フランス人のこと嫌いだからなぁ、不良小説家は。「いや、私が嫌いなのはブラジル人じゃなくて、フランス人ですから!」とでも訂正するかね?でも稲城里山の一件の時は「そんな外国人なんてどうでも良い」と言い放っていたからなぁ。あの人、外国人好きじゃないからね。日頃のあの発言を聞かされている私たちは「またか!」と思うだけだものだから、彼は油断しているんだろうな。私たちもしつこくきちんと彼の人間的にまずい部分を指摘し続けなくてはならないんだろうと確信する。田母神もいい加減にしろといってやらなくてはならないだろうと思う。

 IOC猪谷千春副会長は「僕も言いたいことはいろいろあるが、ぐっとこらえている。そうしないと次に(招致に)立つ時に影響する。ここはグッド・ルーザー(潔い敗者)にならないといけない」と話した。(共同通信 2009/10/06 19:41)

 あ!、これをスポーツマンシップというのだろうか。ちょっと猪谷千春を見直したぞ。
 不良小説家が都知事となるにあたって阻止することのできなかった都民の一人として、彼のこうした誠に低レベルな発言によって恥ずかしい思いをされている国民の皆様にお詫びをしなくてはならない。

 不良小説家の支援隊マスコミである産経新聞はこんな具合に火に油を注いでいる。

 石原慎太郎都知事が「目に見えない非常に政治的な動きが歴然としてある。昔の自民党の総裁選みたいなものだ」と振り返った通り、結果に至る過程にはIOCの意思が働いていたようだ。
 9月2日にIOCの現地調査を踏まえた評価報告書が公表された際、紙面でも指摘したが、明らかにリオの評価が甘かった。そこに「IOC上層部の意思が反映している」と。結果はその通り。リオに対しては、東京やシカゴとは違った基準で評価報告書が書かれたと言っても過言ではないだろう。(msn産経ニュース 2009.10.6 18:32)

 あぁあ!いっちゃったよ。ひいきの引き倒し、ってやつだな。
 多分いろいろあるんだろうとは思うし、利権が絡んだ世界になっているんだろうというのは容易に想像ついてしまうんじゃないだろうか。こういう状態になってしまっている今のオリンピック自体に大きな問題があると云うことはこの際指摘しておかなくてはならないだろうと確信する。もうこうしたオリンピックのやり方は賞味期限が切れてしまっている。もう一度最初の志にかえってもう一度やり直すことが必要のはずだ。自民党政権が崩壊したのと同じように多分IOCを中心としたこうしたやり方はもう見直していかなくてはならない時期が来ていると思う。