ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

内閣支持率

 この週明けの内閣支持率は軒並みガッタリ下がっている。
 殆どの調査で鳩山内閣支持率の低下の理由付けとしてリーダーシップの不足を印象づける調査になっている。よっぽどマスコミ業界は鳩山内閣のその時その時の動きに振り回されていて、そう印象づけたいようにも見える。ね?やっぱりそうでしょ?と。
 産経新聞だけは先に「不支持率」を見せるという手段を執っていることでどうにかして民主党を中心とした連立政権が支持を失っているんだと印象づけたいようだ。
 面白いのは朝日新聞内閣支持率を最低の数字を打ち出していることだろう。単純に考えるとこれまで自公連立をあれだけ批判してきたんだから民社新連立をもっと支持するのかと思ったらそうじゃないし、ここのところの朝日の論調はギタギタに斬りまくっている。
 この3ヶ月でもう既に結論を出そうとする動きにも私としては性急に過ぎる気もする。これまでこの二つのグループが政権を何度も行ったり来たりしてきたんだったらわかるような気もしないではないけれど、なにしろ3ヶ月前に初めてすべてを知ったグループがやっているんだからもう少しじっくり見たい。
 こども手当に所得制限をしないという方針について私はこれしか手段はないと思っている。なぜならこの国の所得捕捉はこれまで一度も公平な形で実現したことがないからで、サラリーマンは100%に近い所得捕捉ができてはいるもののその他の職業については多くの場合は申告に基づいていてその公平性はあまりにも低い。その代わりに所得税の累進化をより進めるという方針がついてこなくてはならないと思う。つまり15歳未満の子どもを抱えるすべての家庭に手当を支給し、所得税の累進化を計る、というもの。

産経新聞

  • 鳩山内閣の不支持率が40.4%と前回調査(11月21,22両日)より17.5p上がった。
  • 支持率は51.0%でかろうじて半数を超えたが、前回の62.5%から11.5p急落
  • 政党支持率民主党が37.2%と前回比2.5p減。自民党は、1.9p伸ばし、19.2%
  • 政権3カ月の実績を聞いたところ、「評価しない」が45.1%と「評価する」の40.2%を上回っており、高かった政権への期待は低下傾向

朝日新聞

コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は3465件、有効回答は2115人。回答率61%。

  • 鳩山内閣の支持率は48%で、前回調査(11月14,15日)の62%から大きく下落。不支持率は34%(前回21%)。
  • 民主支持層が84%(前回92%)、自民支持層は13%(前回24%)。
  • 鳩山首相がリーダーシップを「発揮していると思う」との答えは18%

毎日新聞

読売新聞

  • 支持率は55%となり、前回調査(4~6日)から4p下がった。不支持率は33%(前回29%)だった。
  • 政党支持率は民主43%(前回42%)、自民18%(前回19%)

NFL

 MINNESOTA VIKINGS v.s. CAROLINA PANTHERSは氷点下のCharlotteで行われ、VikingsのQB、Brett Favreがしっかりと抑えられちゃってfirst downがわずかに10回。一方Panthersは25回。これを見ただけでもものの見事に圧倒的な負け。3rd QまではVikingsが1点リードしていて、早くとどめを刺せと思ってみていたんだけれど、4th Qに入ってすぐにPanthersがbomb passで逆転。それでもまだまだと思っていたのに、残り3分でまたまた決められちゃって、万事休す。Vikingsのディフェンスはぎったぎた。7-26でVikingsはこれで3敗目。

クリスマスの過ごし方

 今週のお題は「クリスマスの過ごし方」なり。とても後ろめたい思いを持ちながら私は24日の夕方からの礼拝に連なるものであり、また、ここ10年は25日の朝からの礼拝に連なっている。何故、後ろめたいのか。敬虔でない昨今の事情による。ディナーに及ぶことなぞ殆どなく、それ以外の行事についてはなんということもない。静かに、静かに。
 何度も書くけれど、子どもの頃の三人の博士の役をちゃんとやらなかった頃から、クリスマスは悔悟の日でもあると言ったらいいだろう。
 クリスマスで想い出したんだけれど、30年前、米国の田舎で2ヶ月半の間、ホームステイしていたことがある。到着したのは12月の初旬で、その頃から各家庭ではクリスマスに向けて様々な準備が始まる。最初に滞在した家庭は私より若い夫婦とふたりの娘が暮らすどちらかというと恵まれた家庭だった。着くなり家を灯りで飾るんだという話で、旦那とふたりで家の周りに配線した。前年も使ったらしくて途中でいくつかの豆電球が切れていて、灯りがつかない。消えているものの電球を交換する。
 交換しても点かないことがある。新しいと思った電球が古いものだったり、初めから切れていたり。その時の私は有頂天になっていたのか、時差の影響が残っていたのか、馬鹿だったのか、電球との接点に何か付いているんじゃないかと思って指を突っ込んだ。その瞬間、バギッと音がしたように感じた。そんな音がするわけがない。そんなことだったらきっともっと大げさになっていたんだろう。あぁ、感電ってこんな簡単にするのか、と思った。クリスマス前になると毎年必ずこれを想い出す。
 この家では職場の社員を家に招いたパーティーがあったり、他の家に招かれて子どもたちと一緒にジンジャーブレッドを作ったり、ベル・コンサートに行ったり、クリスマス当日が来るまで様々な行事があって忙しい日々だった。
 残念ながら滞在した家庭は三つとももう既にあの街に暮らしておらず、その行方がわからない。

CENTAUR

 先週から捜索をしていた英国のチームが、1943年5月14日に大日本帝国海軍の中川少佐が指揮する日本軍潜水艦「伊177」によって撃沈されてしまった豪州の病院船「CENTAUR(ケンタウロスのこと)」をブリスベーン東方モートン島の南端沖約55km、水深2059mの地点で発見したのだそうだ(時事ドットコム2009/12/20-14:22)。当時332名の患者および民間人が乗り組んでいたそうで、助かったものはわずかに64名と報じられている。
 今回の記事でもわざわざ「当時この船は明確に赤十字を船腹に描いていた」と書かれているけれど、「非武装の船を沈没させたことにオーストラリア人は憤激し、「セントー(CENTAUR)」は彼らの戦争勝利に対する決意の象徴となった。沈没する「セントー」の絵と「看護婦の復讐を」という標語を書き込んだポスターがオーストラリア中に出回った、と豪州戦争記念館のサイトには書かれている。このポスターなるものを見たい。キャンベラにある豪州戦争記念館にあるのだろうか。2度も行ったことがあるのに気がついていない。

日米電波戦争

 NHKは昨日ETV特集「戦争とラジオ(2)日米電波戦争」を再放送した。最初にこれが放送された今年の8月23日には録画し損なって大いに焦り、再放送情報を待ったけれど全くなく、しょうがないと泣く泣くオンデマンドで金を払って見たけれど、あれは一週間しか見られない。しかもダウンロードできない。その一週間にテキスト化したという始末。昨日の放送は全くチェックしていなくて、音声だけでしか聴くことができなかった。しかも眠気が襲いかかっていた時であまり記憶に残っていない。
 しかし、前回は気がつかなかったことに気がついた。米国は当時西海岸沿いに暮らしていた日本人および日系人を強制収容したことは誰でもが知っていることである。一番最初に開設されたアリゾナ州のPoston収容所では当時の日本軍が宣撫放送として短波で流していたラヂオ東京の放送をキャッチしてそれを密かに収容所内で文字にして流していたというのだ。
 条件が全く同じだったとしたら米軍将兵を対象にしたゼロアワーも同じく収容所で聴くことができたのではなかったのだろうか。とすれば、そうした人たちの間では、戦後「東京ローズ」だとして国家反逆罪に問われて服役したアイバ戸栗ダキノを含む女性たちの放送だって、日本人・日系人によって聞かれていた可能性だってあるはずだ。
 そうすると日系二世たちで組織された日系アメリカ人市民連盟(Japan American Citizens League、JACL)が彼女の裁判中には忌み嫌うように全く無視したという関係についてどう理解するべきなのかについて疑問が湧く、ということなのだ。ただし、JACLは彼女の特赦に向けては、彼女を支援したのだということはドウス昌代が彼女の著書で書いている。しかし、彼女の裁判が決着し収監されてもJACLは全くなんの支援もしなかったことだけは確かなようで、その関係について誰かが何かを書いていないのかを探してみようかとも思う。