ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東北本線

 先週末の福島への往復に東北本線の鈍行を利用したと書いた。東北本線は福島から南に行くと、上り線と下り線が揃っていない区間がいくらもある。ひょっと気がつくとあたかも単線なのかと思うような有様で、一体全体これはどういうことかと思っていると右側に対抗線路が遠ざかったり、平行したりする。あぁ、これはきっとかつては単線だったんだけれど、複線にするためにこうしたんだろうなと納得できちゃいそうな解釈をするんだけれど、ウィッキペディアで見ると、勾配が急なので、揃えて敷設することができなかった、というようなことが書いてある。なるほど、素人考えで納得しちゃいけないんだ。
 福島から南福島への間に幅の広い河川敷を鉄橋で渡る。そこには「荒川」と書いてある。そりゃいくら何でもあり得ないだろうと思って帰ってからGoogle Mapを見たら、なるほどそれは「荒川」で阿武隈川に流れ込む支流だった。県庁までいったら阿武隈川に面しているのだった。
 そうそう、私が小さい頃の相撲取りの名前で「信夫山」というのが確かにいた。福島市の北に信夫山という小高い山があるのだけれど、なにか関係があるのかと思ったらあの相撲取りは福島県伊達郡保原町(現伊達市)出身だという。福島市ぴったりではなかったけれど、取り敢えず福島の出身だったのだ。
 なんでもこの信夫山には中島飛行機が戦争中に広大な地中工場を建設したんだそうで、戦争末期には航空機エンジンの組み立てを始めたというが、わずか7機製作したところで終戦になったと伝えられているとウィッキペディアがいっている。これについても紺野滋氏からお伺いした。

日本のバスケットボール

 昔はあんなに熱中して代々木第二へ通ったのに、今の日本のバスケットボール界にはとんと疎くなってしまった。日本バスケットボール協会はかつてからガタガタして、ワールドカップを招聘して大赤字を作り出したり、プロ化への道を企業に振り回されてグズグズしているうちにBJリーグを作られて、最初のうちは田舎リーグなんか相手にならない、とでもいわんばかりの扱いをしているうちにどんどん差ができてきた。
 テレビ中継だって、BJはCSにしろ随分中継をしていた。現場の雰囲気を見ると相当に盛り上がる。未だに観客数はどうなんだろうという程度だけれど。
 JBLは、今年から田臥が入ったリンク栃木ブレックスが、アイシンを三連勝で倒してチャンピオンになった。田臥はようやくNBAへの未練を断ったのだろうか。それにしても企業チームの勢いは全くなくなりつつあるようだ。時代の趨勢はBJのような、サッカーのJ-Leagueに習ったような運営の仕方でないと成り立たなくなっているのだろう。
 栃木は企業チームではない。むしろBJのチームと同じあり方ではないか。先シーズン終了後の報告では栃木のシーズン決算は黒字だったという。どこまでどんな計算でそれが成り立ったのか、私は知らないからなんともいえないけれど、企業のスポーツに於ける役割の重みは随分減少してきているのだろうか。
 2013年発足を目処としてBJとJBLは合同することになっている。これまで牛耳ってきたJBL側がまったく新しい認識で取り組むことができるのか、否かにその成功は掛かっているといっても良いだろう。つまり、これまでの面子を捨てることができないと、成功できないだろう。

Ella Fitzerald

 昨日の夜中のことだけれど、サッカーのテレビの流れでチャンネルを廻す(実際はチャンネルボタンを押す)と白黒画面でElla Fitzeraldが唄っている。番組情報を見ると1957年のベルギー、1963年のスウェーデンでのライブ・ステージの放送だ。多分これはどちらもビデオになって売っているのではないかと思うけれど、あの時代にビデオになっていること自体が驚きだ。
 多分ライトが相当に当てられているはずで、その証拠に(といってもいつの記録で見てもそうだけれど)エラはハンカチを手に持ってしきりに汗をふく。
 1957年のベルギーではベースがレイ・ブラウン。1963年のスウェーデンではジム・ヒューアートだけれど、二人とも、そりゃぁそりゃあ若い。
 エラが唄うところを見ていると、本当に簡単に唄いこなしているように見える。とても簡単に唄っているように見える。私がやっても簡単にそうできそうに見える。それが凄いところだと思う。あのノリには心の底から感嘆だ。そういえば「J.A.T.P. in Tokyo」のLP3枚組というのがどういう訳か流れ流れて私の手元にあるのだけれど、1953年録音のあれはわが家にアナログ・プレイヤーがないので回せない。CDになっているのが売られているそうだけれど、多少足りない部分があるそうだ。それでも良いからあっちを買うべきかな。