ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

保阪正康

 この3ヶ月間の彼の話は太平洋戦争の14年間と、高度経済成長期の14年間の共通性だったのだけれど、今日面白かったのはそのいずれもがまだいけると思ってそのまま看過した結果としての間違いだ、というもので良かったのだと思うのだけれど、これが今正に起こっていることそのものだという気がする。原発の問題にしても、東電福島第一原発の正に崩壊に際して、私たちの国はそのマジョリティーが「まだ大丈夫だ」と思っているのではないのか。これは正に同じ轍を踏んでいるということではないのだろうか。
 そして、いずれもその正に終末期にはこんな混乱の時期なのだから、少々のことには目をつぶるしかないという乱暴そのものの論理を押し通してきたのではなかったか。今正に、この国では3万人以上の人たちが覚悟の自死を強いられ、多くの若者が「企業が潰れては全部の雇用がなくなってしまう」という総動員令によって「非正規社員」としてあっさり切られてしまっているのではないのか。国民の安全なる存在なくして国家が成立した試しがあるのだろうか。歴史はただ受験の要素としてあるのではないだろう。将来を見据える経験として存在するのではないのだろうか。
 既得権益保有者優先主義はやはり大間違いだということは歴史が証明している。

帰り際にかなり生臭い本をBook1stにて入手。

警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)

警察庁長官を撃った男 (新潮文庫)

「兵役を拒否した日本人」

 戦前のものみの塔の日本支部(当時は燈台社)を起こした明石順三たちの兵役拒否について書かれた岩波新書である。私が自炊した最初の新書になる。なぜか。たまたま書棚に二冊あったからである。
 ものみの塔エホバの証人とは違うの?と不思議だったのだけれど、団体の名称は「ものみの塔聖書冊子協会」というのだそうだ。で「”エホバの証人”という名称は、あくまでも組織を構成する個々または全体の成員そのものを指す名称であり組織名ではない」とウィッキペディアには書いてある。

1兆円

 昨日の東京電力たる独裁電力供給公社とでもいうべき株式会社の株主総会で、国からの1兆円を受け入れる決議が採択された。何とも偉そうな話ではないか。ま、それは株式会社なんだから株主の意向に図って賛成を得なくてはならないのだからしょうがない。しかし、これからさき、東電の記者会見であの松本が無表情のまま「その件に関しましては弊社として公開する予定はございません」なんという答弁があっても一切許してはならないと確信する。なぜならばこの会社には莫大な国庫からの金がつぎ込まれるからである。むしろ彼らは記者会見での発言には拘束力が発生すると考えるべきではないのだろうか。
 今度どんな反応をするのか見ものだ。

脱税

 元・三菱重工名古屋誘導推進システム製作所(愛知県小牧市)の資材部長だった山本彰一容疑者(72)は航空機などに関する情報提供などを主な業務とするマルチ・マネージメント・システムを経営。姉が経営する東京都稲城市の情報サービス会社に、コンサル業務を発注したように装って架空の経費を計上。2010年3月期までの3年間に所得を圧縮し、法人税数千万円を脱税した疑いが持たれている。(中国新聞 2012/06/27)

 で、この事件で山本と一緒に逮捕された経理担当の名前がなんと高木美保容疑者(50)には笑った。

深刻

 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、格納容器の下にある圧力抑制室付近を調べたところ、1時間当たりおよそ10シーベルト=1万ミリシーベルトという非常に高い放射線量が測定され、今後の廃炉に向けた作業への影響が懸念されています。

 この値は、1号機で測定された放射線量としては最も高い値で、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量におよそ50分で達します。(NHKニュース 2012年6月28日 4時27分)

 これが野田佳彦いうところの「収束」の現状。

2012年06月27日のツイート