ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

方向が間違い

厚生労働省は25日、特別養護老人ホームの入所基準を厳しくする方針を固めた。入所できるのは原則として、手厚い介護が必要で自宅では負担が重い「要介護3」以上の高齢者からとする方向だ。要介護度の低い人は在宅へ、という流れを進め、制度維持のため給付費を抑制するのが狙い。(2013/08/25 19:59 共同通信

 要支援を廃止して、その上、これか。待機リストがこれ以上長くなるとどうしようもないからね。金を持っている年寄りは有料老人ホームに入りなさいという方向性ならそれでも良いのだけれど、サービスを拡大していくのはかまわないが、縮小していこうとするとこれまでそれを前提に頑張ってきた家族なんかは絶句していることだろう。
 こんな事をいっているけれど、現場の実態がどうなっているのかを霞ヶ関がわかっているわけがない。しらみつぶしに現場を抜き打ち検査したりするわけではないからね。
 これまでもずっとそうだけれど、ちょっと厳しくするべきムードが高まると表面上だけ締め付けを厳しくする。しかし、現場がどうなっているのかは関係ないと思っているというどうしようもなさ。

時代認識

 今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気エッセイスト(じゃねぇかも知れないけれど、なんだか良くわからん)「めいろま」つうおばさんがツイートでいいたいことをいっていて、痛快!ってんで人気を博している。
 昨日もこんな事を書いていた。「団塊の世代は子供の頃物がなくて、急に豊かになっちゃったから、それより若い世代とは感覚が違うのは仕方ないよねぇ。パパンの子供の頃の写真なんかみると、これどこの北朝鮮という感じだもんなあ。話してる内容も、甘食がうまいとか、食用カエルはとか木炭自動車とか。」
 またかよ。こいつも「団塊」を十把一絡げ扱いで、(結構常識ある奴なんだと思っていたら)こんな程度なんだとちょいとがっかりだ。
 前半の部分はあたっている。私たちが子どもの頃は日本全国みんな貧乏だったからろくなものはなかったよ。写真を見たら北朝鮮、というのは着ているものについてはそうだったけれど、大きな違いは結構みんなハッピーだったってことじゃないかな。戦争の不安なんて一切ないんだものな。なにしろ軍隊放棄しちゃったし。(本当はそうじゃないけれど)。
 確かに甘食は身近な存在だったよ。10円出したら二つ来たし。だけどな、いっておくが食用蛙なんて鳴き声は知っていたけれど、喰ったことはない。木炭自動車なんて聴いたことはあったし、映画に映っていた(小林桂樹の「裸の大将」に出てきたのを覚えている)けれど、乗ったことなんてないんだよ、時代的に。
 給食のコッペパンは時として揚げパンになって砂糖まぶしで出てきたことだってあったんだ!学校休んだ子には給食のコッペパンをわら半紙に来るんで持っていってあげたよ。優しい、仲間思いの子どもだったんだ。
 十把一絡げでバカにするねぇ。

恒産無くして恒心無し

孟子・梁恵王上』に「恒産無くして恒心有る者は、ただ土のみ能くするを為す。民の若きは即ち恒産無ければ、因りて恒心無し(一定の生業が無くても安定した道義心を持つことができるのは、学問修養のできた士だけである。一般の人は生活が安定しなければ、安定した道義心を持つことができない)」とあるのに基づく。
「恒産無き者は恒心無し」とも。 (古事ことわざ辞典)

2013年08月24日のツイート