※コメント・トラックバックが自動で弾かれてしまった方は復帰しますのでメール下さい。
※本家も含めてミラーサイトに関しては徳保さんに準拠(大歓迎・御自由に)。
今はTwitterがメインです(ふぁぼられ)。@odakin で話しかけてくれたら応えまする。
2011-08-09-Tue 晴れ
■論文を出しました。

LHCの最新結果
おひさしぶりです。先月LHCの新しい結果が出ました。ワクワクどきどきです。最新の結果について日本語で読めるのは浅井さんのまとめが分かりやすいです(どちらもPDF):
論文書いたよ!
最近ネットにも出歩かず沈潜して書いてた論文が今日ようやく出ました。ついったで時々でてくるネ申なべさんおくちゃんとの共著です。
- Heavy Higgs at Tevatron and LHC in Universal Extra Dimension Models
- A bound on Universal Extra Dimension Models from the 1fb^{-1} of LHC Data at 7TeV
読んでね!!
2011-03-15-Tue 素粒子論グループ会員安全確認ウェブページ
■素粒子論グループ会員安全確認ウェブページ

東北関東信越の素粒子論グループ記載機関にいらっしゃる方々がご無事であるという情報をご存知の方は、
- 上のウェブページに直接書きこむ(user/passwordに関しては[sg-l 6306] をご参照下さい)
- sg-lが読めなくてパスワードも分からない方は sorontogether@gmail.com まで直接連絡
でご連絡頂けないでしょうか。
今後の安否情報の書込・参照はこちらをご利用ください.
1)みなさま、是非、安全が確認された方のお名前
(できればフルネーム)を、書き込んでいただけますでしょうか.
被災状況も書き込んでいただけると助かります.
(日付入りで現況など.)
2)書き込む際、以下の情報が必要です.
ユーザーネーム: ([sg-l 6306] をご参照下さい)
パスワード: ([sg-l 6306] をご参照下さい)
3)書き込み方は簡単です (安否確認のページに
手順が書いてあります)が、書き込みにくい方は、
sorontogether@gmail.com
まで情報をご連絡ください.こちらで書き込みます.
*支援情報等を書き込む欄もありますのでご利用ください.
とのこと。
2011-02-03-Thu 2010年度(第5回)素粒子メダル奨励賞
■2010年度(第5回)素粒子メダル奨励賞

というのを頂戴できる事になりました。(当該プレプリント・論文・Erratum)
(追記あり)
受賞理由
素粒子標準模型に内包する問題であるゲージ階層性の問題の有力な解として余
剰次元を持つ模型が提唱され、盛んに研究されてきた。とりわけ、物理の基本ス
ケールがテラスケールにある場合には衝突型加速器実験でブラックホールの生成
が起こりうることが指摘され注目を集めた。しかしながら初期の研究においては、
極めて単純な仮定に基づいたブラックホールの生成が議論されていた。
本論文において尾田氏らは、4次元ブレーン上での場の方程式を解析すること
によりホーキング幅射のスペクトルを世界に先駆けて具体的に求め、さらにブラッ
クホールの生成・蒸発における角運動量の役割を議論した。特に、生成されたブ
ラックホールは一般に大きな角運動量を持つこと、その場合のホーキング幅射は
大きな異方性を持つことを発見したことは、先行研究による単純な描像に大きな
変更をもたらし、その後のこの分野の研究に大きな影響を与えた。本論文は、素
粒子論グループ非会員との共同研究であるが、尾田氏の果たした役割は高く評価
でき、受賞に値する。
総評
今回は素粒子論委員会の様々な応募促進策のおかげで応募件数は大幅に増え1
6件に達しました。選考委員会では、各応募作品に対し「抜きんでいる、賞に推
したい」、「優れている、賞に値する」、「良い、賞の可能性はある」、「今一
歩、今回は見送るべき」、「賞にふさわしくない」の5段階評価を行い、その後
全員で意見交換を行って受賞候補者を絞り込みました。応募論文は何れも力作ぞ
ろいで、ほとんどの作品が「良い、賞の可能性はある」以上の評価を受けました。
受賞件数を上限の3件以内におさめるのに大変苦労しましたが、選考委員会とし
ては受賞理由に述べた観点から今回の受賞作を選びました。今回惜しくも選に漏
れた方々もその力量は高く認められていますので、更に優れた研究を行い、再度
応募して頂く事を期待しています。
これからも精進して、このさき受賞者としてこの賞の権威を高められるような研究成果を出していきたいです。
卑近な話ですが賞をいただけて素粒子論業界の外の人に対しても目に見える結果として残るのも大変ありがたいです。今のところの任期があと1年5ヶ月なのでなんとか次のジョブ・ハンティングに活かしたい。(だれか採ってくれw)
■追記

このような事情により盟友ソンチャンも一緒にもらえることになりました。(書かれているとおり井田っちの貢献も高く評価されているが、彼は単に素粒子論グループのメンバーじゃないので外れている、という事です。)
第5回(2010年度)素粒子メダル奨励賞選考結果報告書(訂正版)
先日、第5回素粒子メダル受賞者を(3件、4名)の方に決定したと報告しました
が、その後尾田欣也氏の共同研究者Seong Chan Park 氏が素粒子論グループ会員
であることが判明しました。そのため、第5回素粒子メダル奨励賞は3件、5名の
方に授与されることになりましたので、改めて報告いたします。
2010年度素粒子メダル奨励賞選考委員会
五十嵐尤二、大野木哲也(副委員長)、東島清(委員長)、福間将文、前川展
祐、山口昌弘
受賞者氏名:
1. 尾田欣也(おだ きんや)、Seong Chan Park
"Rotating black holes at future colliders: Greybody factors for brane fields",
Physical Review D67 (2003) 064025 Erratum Physical Review D69 (2004) 049901.
2. 駒 佳明(こま よしあき)、駒 美保(こま みほ)
"Spin-dependent potentials from lattice QCD",
Nuclear Physics B769 (2007) 79.
3. 衛藤 稔(えとう みのる)
"Static interactions of non-abelian vortices,"
Journal of High Energy Physics 0802 (2008) 100.
受賞理由
1. Daisuke Ida, Kin-ya Oda, Seong Chan Park
"Rotating black holes at future colliders: Greybody factors for brane fields"
Physical Review D67 (2003) 064025 Erratum Physical Review D69 (2004) 049901.
素粒子標準模型に内包する問題であるゲージ階層性の問題の有力な解として余
剰次元を持つ模型が提唱され、盛んに研究されてきた。とりわけ、物理の基本ス
ケールがテラスケールにある場合には衝突型加速器実験でブラックホールの生成
が起こりうることが指摘され注目を集めた。しかしながら初期の研究においては、
極めて単純な仮定に基づいたブラックホールの生成が議論されていた。
本論文において尾田氏・Seong Chan Park氏らは、4次元ブレーン上での場の
方程式を解析することによりホーキング幅射のスペクトルを世界に先駆けて具体
的に求め、さらにブラックホールの生成・蒸発における角運動量の役割を議論し
た。特に、生成されたブラックホールは一般に大きな角運動量を持つこと、その
場合のホーキング幅射は大きな異方性を持つことを発見したことは、先行研究に
よる単純な描像に大きな変更をもたらし、その後のこの分野の研究に大きな影響
を与えた。
本論文の共著者である井田大輔氏は素粒子論グループの会員でないため授賞対
象にならないが、選考委員会は井田氏の貢献を受賞者と同様に高く評価すること
を付記する。
2. Yoshiaki Koma and Miho Koma
"Spin-dependent potentials from lattice QCD",
Nuclear Physics B769 (2007) 79.
クォーコニウムの物理は、近年、様々な実験による新しいデータの蓄積と理論
の進展をもとに、理論の予言と実験値の比較が盛んに行なわれ急速に発展してい
る。
本論文はクォーコニウムのfine-splittingの予言に必要なスピンに依存したポ
テンシャルをクェンチ近似による格子QCD計算を用いて決定したものである。
この研究は有効理論「Potential-NRQCD」に基づき理論的に不定性なく定義さ
れたポテンシャルを著者らが開発した独自の計算手法(スペクトル表示)を用いて
クォーコニウムの記述に重要な0.5fm近傍の領域を含めて高い精度で決定した点
で特に優れている。
この結果は、クォーコニウムの物理の分野で最も信頼度の高い結果として高く
評価されており、今後クォーコニウムにおける非摂動効果の寄与の定量的評価な
ど、クォーコニウムの物理の解明に役立つと期待される。
3. Robert Auzzi, Minoru Eto and Walter Vinci,
"Static interactions of non-abelian vortices,"
Journal of High Energy Physics 0802 (2008) 100.
nonabelian ゲージ理論における vortex 解の研究は、これまで超対称性のあ
る BPS ソリトンに関するものが主であり、超対称性がない場合でもソリトンが
単体の場合に限られていた。
本論文は、超対称性がない場合の nonabelian vortex 間に働く力を初めて一
般的に解析したものである。とくに、vortex が持つ内部自由度の相対的向きに
依った力がvortex 間に働くことを数値的手法も用いながら初めて示し、vortex
が十分離れた場合の相互作用の振る舞いについて系統的な分類を行った。
また、この研究結果は、現在では、高密度 QCD 中の渦紐や宇宙弦の解析にお
いて重要な役割を果たし始めている。このように、衛藤氏らによるこの野心的な
研究は、より現実的な模型におけるソリトンの解析を大きく進めるきっかけとなっ
たものであり、高く評価される。
総評
今回は素粒子論委員会の様々な応募促進策のおかげで応募件数は大幅に増え1
6件に達しました。選考委員会では、各応募作品に対し「抜きんでいる、賞に推
したい」、「優れている、賞に値する」、「良い、賞の可能性はある」、「今一
歩、今回は見送るべき」、「賞にふさわしくない」の5段階評価を行い、その後
全員で意見交換を行って受賞候補者を絞り込みました。応募論文は何れも力作ぞ
ろいで、ほとんどの作品が「良い、賞の可能性はある」以上の評価を受けました。
受賞件数を上限の3件以内におさめるのに大変苦労しましたが、選考委員会とし
ては受賞理由に述べた観点から今回の受賞作を選びました。今回惜しくも選に漏
れた方々もその力量は高く認められていますので、更に優れた研究を行い、再度
応募して頂く事を期待しています。
大栗博司
2011/02/03 15:23
おめでとうございます。ますますのご活躍を楽しみにしています。
odakin
2011/02/03 15:24
ありがとうございます!頑張ります!!
2010-10-13-Wed 清水市代女流王将対あから2010(コンピュータ将棋)
■清水市代女流王将対あから2010(コンピュータ将棋)

大変面白い棋譜だったので、鑑賞したい方のためのリンク集をつくります。(ていうかそのうち時間ができたら自分で見る用(^^;;
痛いニュース
痛いニュース(ノ∀`) : 将棋の(女流)プロ棋士、将棋ソフトに負ける…コンピューターがプロ棋士を破るのは初 - ライブドアブログ
佐藤康光九段と藤井猛九段による6時間49分の大盤解説のニコ生(誰でも見られます)
人類VSコンピュータ! 世紀の将棋対局?清水市代女流王将vs.あから2010? - ニコニコ生放送
2ちゃんねる将棋板のログ(誰でも見られます)
2ちゃんねる現スレ
DAT落ちしていたらみみずん検索で(といいつつどこで検索したか分からなくなった・・)
2010-10-02-Sat ジュラ山脈
■ジュラ山脈ハイキング

ジュラシック・パークの語源はジュラ紀。ジュラ紀はジュラ山脈から来てます。そのジュラ山脈の最高峰と2番目とその他を縦走してきました。登山で怪我したら旅行保険がきかないので用心の上にも用心を重ねて、CERNの友人にも「危険はない?」とか聞いて「おいおい子どもでも登ってるよ」と失笑されたりしつつも行ってまいりました。CERNに滞在する日本人であの山いってみたいなぁと思う方も(将来にわたって)多いかと思うのでここに記す次第。ていうか見てたら行きたくなるよな?下から見たジュラ山脈はこちら。
なお、以下でLとRの書き分けについては、英語だとRから来るのをルァ・ルィ・ルゥ・ルェ・ルォと書くのが良いと思いますが、フランス語、ドイツ語に関しては英語のソレとは似ても似つかぬ音であるからして、Rから来る音は
ラ゛リ゛ル゛レ゛ロ゛
で行くことにします。ジュラ山脈も本当はジュラ゛山脈ですな。
まずは予定です。今回は
http://www.hikr.org/tour/post26424.html
このコースで行くことにしました。ちなみにCERNでポスドク(もうすぐドルトムントの教授)のアンディ(この日記の古い読者ならご存知かと思いますがそんな人はもういないかな・・)に教えてもらったサイトがこれだ。
http://www.hikr.org/tour/post2378.html
(グーグル自動翻訳、先日はうまく働いたんだが今日はうまくいかないのでドイツ語そのまま。)
とりあえず、CERN、あるいはサンジュニ(Saint-Genis)村からはバスで行きます。バス「Y」です。時刻表はこちら。
CERNのサンジュニ・ホステルに泊まってる人は、最寄のスーパーの前にMalivertのバス停があるので買出しの後ゆくのがよろしかろう。ちなみに私が当日買ったのは(ちなみに1ユーロ=100円強である):
ブリーチーズ500g 3.2ユーロ
フランスパン1本 0.89ユーロ
水1.5リットル 0.48ユーロ
バナナ4本 0.76ユーロ
あと今ルェシートをみても分からんが
100%グレープフルーツ・ジュース 1リットル(酸っぱみの補充は重要)
リントのチョコ(ルァズベルィ・酸味が登山には最強)&ナッツ・チョコ(非常用)
中にいろいろ入ったハム(激ウマ)
全部あわせて14.61ユーロ(1700円弱)。
ちなみに以下の写真は一部資料用以外はクリックすれば大きなサイズで見られます。
そんでもってトワリ゛−マリ゛(Thoiry-Mairie)でバスを降ります。サンジュニ村から歩いたらたぶん1〜2時間ぐらい。降りた場所がここです。
トワリ゛村から見たジュラ山脈はこちら
そっからル゛クレ通り(Rue de Reculet)を目指して歩くわけだが、その地図はこちら
ただし、
このテラ゛セス通り(Rue de Terrasses)をすぎてすぐの所でコースに入りそびれると、車道を延々と歩くはめになる(私のように)。衛星写真で見るとちっさい道が向かって右側にありますよね?これに入る。入ると右側に車の轍があり、入ってすぐ左手に延びてく徒歩道がゆくべき道である(私はこれが分からずに車道を歩いた;車道じゃない道をいくと途中牧草地の前に鉄条網のフェンスがあるが、これは牛を通さないためであって脇に人間用の通り道があるので気にせず進むべし)。
そんで車道を歩いてたら牛の大群に遭遇。時間は無駄にしたがこれはこれで良い経験であった。
フランス人のおっさんが「こっちに避難しろ」みたいな感じで指し示す脇の牧草地に避難したが、ヒモ一本向こうを自分より大きな大型哺乳類の大群が通ってゆくのはけっこうビビルものがある。一頭ン百万円×数十頭=1億円ぐらいの資産価値があるのかこの牛だけで・・・とへんな感慨を持つ。
そっから後は車道を歩いてくと上にもリンクした
http://www.hikr.org/tour/post26424.html
の赤いルゥートの起点に至る(起点までは車道を通らない上記ルゥートがおすすめだが)。このルゥートにおいて、私は反時計回りを選んだが、これは失敗。逆にすべきであった。後で夕方逆光の中を歩くのはあまり素敵ではなかった。皆様は西→東と進むべし。
まとりあえずひたすらきっつい登りを登ってくと、赤いルゥートの時計回り・反時計回りの分岐点に至る。私は右へと進んだ。欧州は日本より緯度が高いせいもあり、日本より低い高度で簡単に森林限界に達して見晴らしが良くなるのが素敵なところである。いきなりこんな感じで視界がひらける。
そして私は飛行機雲フェチである。
よい。横田空域に支配される属国日本とは桁違いに縦横無尽に飛行機がゆきかっている(参照)。
尾根はわりと平坦。素敵。
そして尾根の平坦な場所はぜんぶ牧場になっている。そらこんなとこで育った牛の乳だの肉だのは美味いはずだよな・・
道に牛がいる!ちょとビビる。角生えてるよ。。
頭から凶器の生えた自分よりはるかに重い大型哺乳類の脇を通る。怖い。。
牛の群。水が清浄。でかい。
全般に、牧場に入るととたんに道が無くなる。迷う。
それでもなんとか辿りついた ジュラ山脈2番目に高いクレ゛・ドゥ・ラ・ネージュ(Crêt de la Neige)の頂上。
頂上からのフランス側の平野の眺め。
クレ゛・ドゥ・ラ・ネージュ(Crêt de la Neige)からジュラ山脈最高峰ル・ル゛クレ(Le Reculet)へと至る途中の名もないピーク。向こうはアルプス。
ジュラ山脈最高峰ル・ル゛クレ(Le Reculet)を望む。
殺風景な十字架。
頂上に着いたー!!
これから進む方向。
ちょうど今見えてる平野の下を、今この瞬間も、山手線ぐらいの大きさのトンネルの中を5兆電子ヴォルトのエネルギーの陽子がぐるぐる回ってます(参照)。凄くない?
これも頂上から。レマン湖でかすぎワロタww
このさきさらにジュラ山脈を縦走します。
崖が素敵。
遠く離れてからル゛クレ山頂を望む。
お?進路に羊が。
接写。羊はさすがに怖くない。
お、今度は進路に馬が。大型哺乳類となんの仕切りもなしに対峙する、というのはなんとなく新鮮な体験。(ちょっと怖い。)
が、ここで一服してモンブランを撮影。
馬・・・
近い!
あとはプリントアウトした地図によると引き返す道があるはずだが見当たらずひたすら尾根を縦走・・・
だんだん日が傾いてきて不安に・・・
しょうがないのでひたすら縦走
この辺でなんかジュラ山脈のはずれまできてしまい、不安感に耐えられなくなり、牧場を突っ切って降りる。見事に迷うも途中地元の人にであい、帰ってきた。結局こんな所まで歩いてしまった。。
今見たら6kmぐらい余分に先に行ってしまっているではないか。どおりで帰りは足が棒に。しんどかったよぉ・・・
そして最後夕日に映える飛行機雲。
そんなこんなでなんとか無事帰ってこれました。これがみなさまのハイキングの助けになれば幸いです。
これは翌日(日曜)にまた下から撮ったジュラ山脈。また行きたいな。
写真のスライドショーはこちら。
http://f.hatena.ne.jp/slideshow/odakin/t/20101002?mode=rss













































