P.E.S.

政治、経済、そしてScience Fiction

クルーグマン:最低賃金引下げは雇用を増やすか?

アメリカでは(日本にもありますが)、失業対策として最低賃金を引き下げろ、という声が高まっているそうです。それにたいしてクルーグマンが反論のブログエントリーを書きました。
一読いただければわかるように、全般的な賃金カットの問題はわかっても、これだけでは最低賃金カットの影響については今ひとつクリアでないんですよね。結局最低賃金カットの影響を受けるのは労働者の一部だけなので、エントリー内の議論がそのまま適用できるわけではない。ただ俺の乏しい知識でも、最低賃金のカットが最低賃金労働者の雇用を増やす、あるいは上昇が雇用を減らす、というのは実証的には確かめられていないことですが(しばらく前にNPRの経済番組に出演したシカゴ大学の教授さんが、最低賃金引き上げの効果について尋ねられて、非常にあいまいな返答をされてました。シカゴの教授としては最低賃金引き上げは雇用を減らすといいたいが、そんなクリアな実証結果はでてないので、断言できない、といった感じで。))。
クルーグマンはこのエントリーの続きも書いてますので、そっちも訳します。


最低賃金は雇用を増やすか?ポール・クルーグマン 2009年12月16日

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クルーグマン:最低賃金−−疑問への回答

前のエントリーで述べた、最低賃金についてのクルーグマンのエントリーの続きです。最後に出てくるRajiv Sethiというのはコロンビア大学バーナード・カレッジの教授、最低賃金引下げは雇用を低下させるかもしれないよというブログのエントリを書いてます。


最低賃金 −− 疑問への回答  ポール・クルーグマン 2009年12月16日

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