伊豆大島に行った。

  • 一日目 2008/4/5

飛行機にて羽田から大島へ。あっという間のフライトだったが、結構揺れた。
空港から直接「大島公園」へ向かう。動物園でキョンとリスにまみれるのだ!と思っていたら、放し飼いをやめているし、工事中だしで、あっという間に終了。キョンが一匹しかいない・・・。あららまだ10:30ですが、どうしましょう、次のバスは12:10です。大島内の交通の便は非常に悪いです。椿資料館をを見て、お土産屋さんを見て、売店を見て、それでも暇なので子供たちはアイスを食べて、芝生の上で寝たり相撲を取ったりしているうちにようやくバス到着。
元町港へ移動して昼食。べっこう丼を食べる。説明しよう。「べっこう」とは、白身魚の刺身を醤油や青唐辛子で漬けて味付けし、鼈甲色になった美味しい食べ物である。青唐辛子の塊が入っていて、悶絶したがおいしかった。息子はにぎり寿司を堪能していたが、回っていない寿司なので不満気である。
食後、自転車を借りて火山博物館へ行く。明日は三原山に上るので、息子に予習させる。レンタサイクルは気持ち良かったけど、とにかく坂が多い。久々のママチャリだったので、腿がパンパンだ。
夕方、ホテルのお迎えのバスに乗って、大島温泉ホテルへ移動。三原山を望む素晴らしい景色の露天風呂につかりまくり、椿油フォンデュを食べ、気絶。
本日、タクシー、バス、レンタサイクルを使って、交通費だけで合計8000円位になってしまったので、これは絶対レンタカーの方が安くて、時間も気にしなくていいので楽!という事に気付き、ホテルのフロントで予約した。ホテルまで持ってきてくれるし、帰りは飛行場に置いて帰っていいそうだ。便利だ。

  • 二日目 2008/4/6

朝ご飯がビュッフェで、美味しい。コーヒーが飲めるので非常にありがたい。一日一コーヒーがないと禁断症状が起きるのだ。
ホテルにレンタカーを配車してもらい、とりあえず物資の調達に元町港へ。元町まで行かないと、薬局もカメラの電池もなんも売ってないのだ。でも近いので全然問題ない。
そしていよいよ三原山へ。馬に乗るぞ〜!と娘と楽しみにしていたのに、馬お休み中で、しょんぼり。気を取り直して歩き始める。息子がいきなり、お土産屋さんの「サービス溶岩」を欲しそうにしている。重いから帰りにしよう、と声をかけ、杖を借りて歩く。とにかく歩く。娘もかなり歩く。息子は棒(杖)と石があるので、それだけで楽しくなっている。簡単だ。
山頂に到着し、無謀にも火口一周コースへ向かう。
歩いている間中「噴火しないよね?」「いま溶岩が出てきたらどうするの?」とビビる息子。昨日、みっちり予習しすぎて怖い考えになっているようだ。反時計回りに歩き始めたので、まず砂漠が一望できる。一面のスコリアである。すげえ。さらに歩くと火口が見える。すげえ。煙が出ているので、息子と娘がまたビビる。戻りたがるが、ここまで来たら戻っても進んでもあまり距離が変わらないことを説明し、さらに進む。
私も疲れてきて、「そこに山があるから登るといった人は誰だっけ・・・ああ、マロリーさんだ・・・マロニーと似ているな」などと考え始め、頭があやしくなってきている。「濃霧、強風のときは自己責任で進んで下さい」などという「***して下さい」調の看板に「そこに私はいません」とつけるとほのぼのした感じになるよね、などと考え始め、ますますあやしくなった状態で、風の強い尾根道を踏破(ってほど大げさでもないんだけど)し、割れ目噴火の火口を見学。ひえーすげー!マッシヴな感じがたまらん!とまた感動し、ようやく一周。せっかく登った山をまた下りる。火口茶屋がはるか遠くに見えるぜ・・・。
家族でメロメロになって、またお土産屋さんまで戻ってくる。お土産屋さんのおばちゃん、私らを覚えていてくれて、わざわさ洗ってしまってあった溶岩を出してきてくれる。洗ったばかりで濡れているから、とわざわざビニールに包んでくれた溶岩を、ありがたくいただく。空腹のあまりどうかしていたのだが、なぜこんなに親切にしてくれたおばちゃんからお土産を買わなかったのか、ものすごく悔やまれる。おばちゃん、ごめん。
そして、火口茶屋へ行き、明日葉そばを食べる。足りないよ〜、おかわりしたいよ!と言っている息子の声が筒抜けていて、茶屋のおじさんが子供たちに「明日葉サンド」(注:菓子である)をくれる。そばの代金を払い、ついでに土産に「明日葉サンド」を購入。すごいまけてくれる。ここだけではなく、大島の人々親切すぎ。あちこちでまけてもらいまくった。
一路三原山を後にして、波浮の港を見に行く。子供たちが爆睡してしまったので、私一人で港を見学した。水がきれいで、小魚がたくさんいた。がんがん走って、また元町付近まで戻ってくる。島一周だ。スーパーがあったので、飲み物の調達に寄る。入口の階段でこける。足が棒だ。ついでに、段ボールを調達し、宅急便で服やお土産物を送ってしまう事にする。お店の人に段ボールを一つ分けてください、とお願いしたら「一つと言わずもっと持って行きなよ」と。お店の裏まで連れて行ってくれて、好きなの選んでね〜と快く分けてくれた。ありがとうございます。
子供たちが起きたので、砂浜に降りてビーチコーミング宝貝などきれいな貝殻がいっぱいだ。フナムシ?の抜殻や、蟹の殻、ウニの殻など娘がどんどん拾ってくる。旦那は砂浜の端の岩を観察しに行っていたが、枕状溶岩はなかったらしい。残念。
ぼちぼちホテルの夕食の時間なので、引き上げる。
晩御飯、美味しかったです。子供たちは明日葉は苦手のようです。
そして、温泉といえば卓球です。昨夜も息子はやりたがっていたのだが、私がぶったおれて寝てしまったので、今日はやらねばなるまい。すでに修行に近いな、と思いつつ30分。旦那とマジで対戦して勝つ。ふふふ・・・。
温泉に入って、部屋で地酒の麦焼酎「御神火」を少し飲んで寝る。

  • 三日目 2008/4/7

朝食のビュッフェは今日もおいしい。気づくと、息子がご飯二膳とロールパン3個を平らげて、残ったジャムも美味しくいただく、という炭水化物食べ放題をしていて、野菜も食べなさい、と言うが「もう入らない」という。なんだそりゃ。しかしすごい量だ。最近ご飯作っても、すぐなくなるもんな。
ホテルのロビーで、椿の実のキーホルダーに名前を彫ってくれる、というサービスをしていて、まんまと欲しがる息子。旅のお土産に、と買ってあげると、名前を彫ってくれたおじさんが「旅の最後の日だからね」とまけてくれる。
ホテルをチェックアウトして、郷土資料館へ。昔の大島の民家を見たり、歴史や火山のことや、民具、服装など島についての展示を見る。ここのおじさんも親切に解説してくれる。波浮港の方が港としては優秀そうなのに、元町が島の中心なのは何故?水がなかった頃の主食は何?など疑問に思っていた様々なことに、すらすらと答えてくれて、お茶も入れてくれて、お土産に島唐辛子をくれて、娘には椿の折り紙をくれた。三原山の噴火の生ビデオも見せてもらった。1986年の噴火の際は、普段の噴火のパターンでは、火山弾や灰は町までは飛んでこないので、島の人は初めの数日間は落ち着いて観察していたそうだ。ところが割れ目噴火が始まってしまい、元町まで200mのところまで溶岩がせまる事態になってしまったため、全島避難に。「これからパニックになるんですよ」などという解説をしていただきながらビデオを見ていたのだが、残念ながら時間切れ。10時から椿油絞り体験を予約してしまっていたので、おじさんにお礼を言ってふるさと体験館へ移動。不謹慎ながら、見たかったです、パニック。
さて、ふるさと体験館では、椿の実を潰す→蒸す→絞る、という椿油を作る工程を体験。早速椿の実を臼に入れ、椿の木でできた杵で潰す。次は昔使われていたという、機械化された杵と臼を使って、潰す。さっき一生懸命手でつぶした工程が一瞬にして終わってしまう・・・。潰した実を蒸している間に、島の椿についてのレクチャーを受けたり、昔の椿油のビンやラベルなどを見せてもらう。体験の先生のお家は製油所だったそうで、実際の製油所の話を色々と伺って興味深かった。蒸しあがった椿の実はおいしそうな匂い。これを熱いうちに油圧で絞る機械に移して油を搾る。搾った油で料理と、燈明に使う油を抽出し、燈明を実際に灯してくれる。明日葉クッキングを教わり試食、明日葉茶をいただいて体験終了。1時間半だったが、退屈もせず、忙しすぎもせず、とても楽しかった。絞った油をお土産にもらって、他にもちょっとお土産を買って(またまけてくれた)、空港へ向かう。
空港へ着いて、娘の上着がないことが発覚。旦那がふるさと体験館へ急いで戻り、無事上着を回収。ふるさと体験館の人たちは、鍵をかけて昼食に出るところだったらしく、ギリギリセーフで回収できたようだ。空港に残った私たちはとりあえず飛行機のチェックインを済ませる。旦那が戻ってきて、無事合流。娘、疲れて眠くなっており、夜店で売っているようなお土産を欲しがって駄々をこねたり、ジュースを飲みたいと泣いたり、トイレに行かないと言って泣いたり、もう無茶苦茶である。椿油、すごい頑張ってたからな・・・。飛行機に乗ってしばらく音楽を聴いていたが、まもなく爆睡。息子は飛行機で音楽が聴けるのが楽しくて、一生懸命聞いていた。かわいい。帰りの飛行機もかなり揺れた。大島便はかなりどうでもいい扱いで、到着ロビーまでとんでもなく遠い。モノレールの駅をここまで伸ばしてほしいくらいだ。
モノレールに乗る前に、PASCOでちょっと休憩。息子、またドーナツを3個とか食べてます。どうなっているんでしょうか。
モノレールも快速、京浜東北線も快速で、あっというまに家について、早速椿油を使ってマーボ豆腐を作り、ご飯食べて寝る。よく遊んだ。