お待たせしました!ようやくJ-160Eの話に辿り着きました!
発売は1954年!
私が所有しているのは1959年製。
もう50歳!私より年上ですから労らないとね!
J-45/50と外見は非常に似ていますが、弾いてみると全くの別物です。
J-45/50は14フレット・ジョイントです。
私もアコースティック・ライヴで"Something"のソロをJ-160Eで弾く時15フレット・ジョイントなので少し楽ですね。
J-160E専用の設計になっています。
何と言うかわざと鳴らない様に設計されています(笑)
なぜか?
シールドに繋げエレクトリック・ギターとして使用する時のフィード・バックを避けるためなのです。
そのためプライウッド/合板を使用し内部のブレイシング(ラダー・ブレイシング)もあえて鳴り過ぎないように作っています。
しかしそれを逆手に取ってあえてフィードバックさせたのが憎いやつ!
JOHN LENNONで、その代表的サウンドが有名なI FEEL FINEの冒頭!
"Bon!〜ニャ〜ギャ〜〜〜〜"です。
昔は偶然出たフィードバックを録音したと言うのが定説になっていましたが、そうじゃないですね!
未発表テイクを聴くと何度もジョンがフィードバックするようにギターをアンプに近づけたり、角度を変えたりしてコントロールしているのがわかります。
まるでサンタナが哀愁のヨーロッパでここぞっ!と言う所でフィードバックを決め延々と音を伸ばして、呼吸もせずに顔をくしゃくしゃにして反り返り!固まり!息が苦しくなって来たらチョーキング・ダウンして酸素補給をし、激しいソロに突入すると言う技の原点を垣間見るようです。
ちなみに最初のBON〜!はポール・マッカートニーのベースの音(3弦の開放のA)でそれを左から右へパンする間にジョン・レノンのJ-160Eが"ンギョ〜〜〜"と入ってくる...さすが!LENNON/McCARTNEY!ここでも合作です!仲が良いね〜!
ネックも専用の設計で多少薄目で日本人の私でも握りやすいですね!
今J-160Eを抱えながら書いてますが、本当に他にない独特のカラッとしながらも泥臭く、非常にブルージーで、同じギブソンのアコースティック・ギターでも特に個性が強いですね。
以前エリック・クラプトンの私が大好きな曲"Please Be With Me"のソロをスライドで弾いたとき一番マッチしたのもJ-160Eでした。
ヘッドも専用に設計されており、ナットに近づく程多少広くなっています。
Gibsonのブランド・ロゴやクラウン・インレイはパール・タイプで後にこのデザインはGIBSON/SGモデルに採用されましたね!J-160Eのが先なんです!偉いでしょ〜!
ピック・アップはP-90を使用!レス・ポールJr.などに使用しているわけですからパワフルでっせ〜!
コイル部分はサウンド・ホール内のネックの付け根の下にうまく隠してあり、ポール・ピースだけで弦の振動を拾うわけです!じゃこです!そのため黒色のパネルで目隠ししています。
ブリッジはセラミック製!
私のJ-160Eのブリッジ両端のマイナスネジは通常の物よりサイズが大きいです。大きい事は良い事だ!
なぜか?
わかりません!あらら〜(泣)最初からこうだったので!(笑)
噂によると以前のこのギターの所有者がアメリカ人のカントリー歌手で、激しいストロークによりサウンド・ホールの周りが削れています!その激しいストロークに以前の小さなピンネジでは耐えきれず、太いものに交換したのかもしれません!?あくまで推測ですが!...
弦高を調整できるアジャスタブル・ブリッジ採用で白いピンの両サイドにあるパール・ドットはブリッジ装着のネジの目隠しです。
最初正面からの写真を見た時8弦ギターかと錯覚しました。
構造に関してはこれ位にしてメインであるジョン・レノン(ビートルズ)のJ-160Eについて次回は深〜く深〜くさらにマニアックに掘り下げてみたいと思います!お楽しみに〜!