Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

早朝:対校の1000m x 4 @川

 朝5時。戸田橋からの日の出
今朝は3つの並漕(1000m x 4)をシリーズで実施。
(1) 対校8+ vs Ox8+
対校は目標効率100%, 艇速1'29"0、Ox8+は目標効率90%, 艇速1'37"9、ハンデ15"付きで並漕。
対校はこのところトップスピードに上がらず、中盤の巡航速度の質も悪く、15秒のハンデを打ち破ることができなかった。動画を見ると分かるが対校のフィニッシュでブレードが浮いて有効レンジが短い。これに対し、Ox8+は一発目から全力を出して臨んだ結果、最初の3本でハンデをキープし、抜かれなかった。
対校が元気が無くなっていたので4本目はハンデを5秒短縮し、10秒差でスタート。この結果、対校が水を空けて勝った。
今の対校エイトは相手が見えないと意気消沈して自滅してしまう精神面での弱さがある。今後の並漕ではこの辺りも勘案してハンデを決める必要がある様だ。
4本の平均では、対校が1'32", η91%、Oxクルーが1'38", η89%
偶々、川で遭遇したライバル一橋大エイトの漕ぎはフィニッシュまで水平に力強くドライブできている。この辺り、モチベーションの違いを感じる。東大対校エイトは東大の看板を背負って漕いでいるのであり、1本1本プライドを持って漕ぐ必要あり。
泣いても笑っても2週間後にはインカレ予選が始まる。頑張ろう!

<写真>
 対校エイトのアップ

<動画>ゴム1号からの撮影
M8+
https://www.youtube.com/watch?v=oFOox_jdsbU&edit=vd

Ox8+
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=acY9hOi57Yw

(2) 対校4+ vs 成蹊4+
今朝はクォードが出艇出来なかったので、代わりに成蹊大フォアとの合同練習を実施。成蹊フォアとは2月下旬(東商戦合宿時)以降、何度も並べており、インカレ付きフォアクルーの出来をチェックするという意味で丁度良い相手だ。(2月〜3月時は、ほぼ実力拮抗状態だった)
結果は4本全勝。特に1本目は3L以上の大差を付けることができた。
しかし、艇速に関しては4本平均で1'45"、η86%弱で目標には遠く及ばなかった。
 付きフォア vs 成蹊との並べ(4発全勝)
M4+
https://www.youtube.com/watch?v=jMgBkvcSbPI&edit=vd

一橋
https://www.youtube.com/watch?v=B-kT_cKNjqs&edit=vd

(3) 2+ vs 1X
今日もこの組合せで並漕。
K下は1本目に全力を出すようにしているようで、1本目はK下の圧勝。
2本目、3本目は1本目の艇差を勘案してハンデを10秒としたが、2+が逃げ切った。
4本目は、再び5秒差とした結果、K下が勝った。
2+は二人の漕ぎが未だ合っていないこと、また、T村のフィニッシュ引き落としが修正しきれておらず、ここが課題。
 1Xと2+のハンデ(5秒)付き並漕
 2発目は10秒差で実施。ハンデが大きすぎて追いつけず

浅野杯:

今日は新人の浅野杯学内レース。例年と同じく舵手付きクォードで2000mレースを実施。
男子選手は12名、女子が2名ということで、男子が3クルー、そして女子2名+若手OB2名で構成した男女混成クルー:1クルーの合計4クルーで実施。
新人男子の方は12名のエルゴ平均生値が7'21"と、過去4年間で最も良い値。
男女混成クルーとレースを競うため、ハンデタイムを設けて、混成クルーを先行発艇させる形のレースとした。
ハンデは、男子12名のエルゴスコア(75kg換算値)と女子2名のスコアの差:1'40"をベースに、男女混成クルーの混合比50%を掛けて、判で50秒とした。(若手OBは新人平均と同等と見做した)
さて、結果は、男女混成クルーがハンデを守りきり、1着でゴール。二着の彩雲クルーとの艇差は1L弱だった(2秒)。
どうもハンデ50秒が大きすぎた。即ち、若手OB2名の実力が、新人12名の平均値よりずっと強かったということ。
尚、男子クルー3艇の平均タイムは7'51"程度。少し逆風が吹いていたので、逆風影響を10秒とすると、無風換算で7'41”程度となる。
過去4年間の内、新人育成プログラムを変更した昨年度を除外した例年の平均タイム:7'50"程度に対して約10秒ほど速い。
即ち、エルゴスコアが10秒速い分、レースタイムも10秒速いということ。やはりボートは体力競技だ。
以下、浅野杯の様子:

 開会式後の新人全員集合写真
 浅野杯へ向けて岸蹴り
 レースへ向けてアップ
 発艇前
 ゴール前200m
 1位クルー(男女混合)のゴール。1L弱の差で男子クルー(彩雲)が2着。

<レースの動画>
審判艇カメラ:
https://youtu.be/VH5778zrchk

1500m地点カメラ:
https://youtu.be/Lvu50G1VMZI

午後:女子クルー指導:

フルタイムで指導しているので、週1程度で女子クルーも見ることになった。
今日の午後は女子の2Xと1Xを指導。
乗艇前に簡単なブリーフィングを実施。以下、指導の要点:

  1. 現在の東大女子クルーの課題はフィニッシュハーフでブレードが浮いて有効レンジが短いこと。
  2. これを克服(改善)するため、キャッチからフィニッシュまでのドライブを脚→腰→腕のシリーズで三段ロケットの様に使うこと。
  3. これにより、ボディースイングをフィニッシュハーフで行う事ができるので、フィニッシュハーフでのブレードが自然に深く入る様になる。

さて、今日の乗艇では:
(1)K林には、今週火曜日からポンド乗艇を見て指摘していたので、少し変化と改善が見られた。これまでシャカシャカでDPSが極端に短かったが、今日の午後の乗艇では1本1本フィニッシュに向けて加速するイメージがついてきた様に見えた。本人も自覚出来ている模様。
(2)ダブルに関しては今日から見たが、どうも二人の漕ぎのイメージや動きが合っておらず、どこから直して良いのやらコーチとしても非常に悩ましい状況。そもそもダブルスカルという種目は、二人のイメージや漕ぎが合わないと不協和音状態(生き地獄)となりやすい。今日見た感じでは、インカレ出漕のクルー構成を今一度見直した方が良い様に思う。
(3)漕手3名の中で最もパフォーマンスが高いのはOであり、Oをシングルとし、E澤とK林を育成のためのダブルという構成が良いと思う。
(4)或いは、インカレクルー編成に向けたテストで最もパフォーマンスが良かったダブルスカルの組み合わせ:O・K林とし、E澤をシングルという組み合わせでも良い。
何れにせよ、現状のダブルスカル構成は見直したいところ。
 K林
<動画>PMは撮影しなかったので、早朝乗艇の動画:

W1×(K林)
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=vbcDL5BZqbU

W2×
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=oyUkYRIzXsA
以上