公開する

その昔、といっても、そんなに昔じゃない。インターネットが今ほど盛んになる前。

自分の何かを、世間で公開するためには、いろいろな手続きが必要だった。今でこそ、私の意見は、こうしてヤフーのブログに書き込んだらいろいろな人に見てもらえるが、インターネットを使わずにそれを実現するにはどうしたらよいか。

かつて、自分の意見を公開するのも楽ではなかったのだ。

手軽には、投稿だ。新聞の投書欄など、出版物には読者に公開されている領域がある。あと、ラジオ番組への投書。昔は葉書だったが、ファックスが増えているかも。しかし、自分の意見が採用される確率はかなり低いに違いない。

自費出版か。しかし、書店に並べてもらえないだろうな。お金もいっぱいかかりそうだし。

地道に、出版社に自分の作品を持ち込み、認めてもらうとか、文学賞に応募するとか。

楽家を目指すならデモテープを作る。オーディションを受ける。演じたいなら、エキストラから始める。

新聞社や雑誌社に入社して、記者を目指す。最近は記名記事も増えてきた。

職業として目指すなら、いくつもの道がある。しかし、素人投稿者の書くことの大半は、一般的に読む価値がない。価値がないから誰も取り合ってくれない。そういうものだと思う。

自費出版にはお金がかかるが、もう少しエレガントに、自分の主張をみんなに聞いて貰う方法は、選挙に立候補することかも知れない。内田裕也氏の政見放送YouTubeで見ることが出来る。今から16年前の都知事選挙に立候補したのだ。彼は無編集で唄い、語って、それが多くの人々の目に触れた。彼は当選しなかったが、運良く当選すれば、自分の意見を言う機会はさらに増えるだろう。

素人の書いたものでも法的には守ってもらえるものなんだろうけど、その実効性にはちょいと疑問を感じるとえっけん氏が云う。

http://ekken.blog1.fc2.com/blog-entry-513.html

というか、プロとして多くの人々の評価に耐えうるものだけが、著作物となった時代の著作権と、昨今のブログ記事を一律に論じることは出来ない。私はこの件に関して、すでに一言書いている。

http://blogs.yahoo.co.jp/oyakonews/6444378.html

私はあんまりがみがみ言うつもりはない。上記記事のリンク先

http://www.oyakonews.com/oyanews/homep/hp_log/webprep/wp04/wp040330.html

インターネットでは著作権は宙に浮くもので、便宜上、ウエブサイト管理人(一般に著者が兼ねる)が管理しているというところだと思う。

如何?