panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ハノイに泣く

  いまイタリア料理屋から戻る。インドシナ料理は食いでがないので、今日のように疲労している日に一番簡単かつ滋養がつくのは、イタ料でね?。って全部言葉を書くのが面倒で。しかして。
  我輩は日本では、東南アジアの番組を見て密かに泣いていたのである。昼からやるBS・NHKメコンの再放送では盛大に目をはらしていたのである。でも誰もいないから、、、。家族が帰ってくるまでには目の腫れも引けている。もともと体全体が腫れてるみたいなもんだし。ともあれ、テレビでラオスの何もない道の映像を見て、はっきりと心が締め付けられるのを感じる。なぜか分からないが、ひとりでに涙が出てくるのである。あるときから理由は詮索しないことにした。泣けるから泣く。それはもっとも原始的な涙なのかもしれないし、もっとも歴史の先端にかかわる涙なのかもしれない。老化の線も捨てがたい。いずれにしろ思わずこみ上げてきていたのであった。
  しかし実は、今回タイではそういう経験はない。前はあったように思うのだが、旅行と短期でも住むとでは違うということであろうか。いずれにしろ。
  今日、我輩は感じるのである。とうとう東南アジアに来たのかもと。不思議だ。我輩の周辺を知っている人間にはこういっておこう。ハノイはU氏だらけだと。機敏なU氏なのだが。ってU氏が機敏でないみたいになるか。でも赤尾敏ではないから。って弁解になってないか。
  バンコクはいい街である。でもちょっと近代化の遅れたホーチミン=サイゴンはもっとよかった。だんだんかな?と思っていると、やっぱりじゃないかあああああ。ハノイ。だんだんは、ありがとうではない。それは昨日で終わったゲゲゲでしょうが。ってやはりハノイで一人つっこんでいる我輩。一人二役。島根の話ではない。とうとうハノイ、3都市のなかでもっとも近代化に遅れたこの街で、嬉しさがこみ上げてくる。どこに行っても、少なくとも今日は、人々は、人間らしい人間であった。バイタクですら人懐っこい(ひとなつっこい)。素敵だ。思わずこっちだって、微笑んでしまう。ほほほ。ホテルの従業員はいうに及ばず。・・・なんかおがしぐね?。しまいに身ぐるみ剥がされるのか。生きて帰れるのか?。
  というくらい穏やかな日であった。今日したことはハロン湾ツアーの申し込みと、古い保存旧家見学と、水上人形劇鑑賞。最後の劇はとうとう見たということであるが、うーーーん、感想はまた。あとはひたすら旧市街を歩く。旧市街は4メートル道路を1分も渡れないでいる、そういう市街なのだが。
  また思いついたら書きます。じゃああ。なお、ハノイにはビア・ハノイがある。ほほほ。って意味不明か。・・・でもパスポートコントロールはひどい。前回も。人の話でも。社会主義のひずみですかなあ。日本も昔は腹立ったから、体制でなく、仕事が単調だからか。自動車教習所みたいに。って云っちゃまずいのか。
  カップルの多い店。皆さん、幸せそうに見える。平凡過ぎて、驚かれたかな?。でも、いぐね?。